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アンビバレンス
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やってしまった……
さっきから何度もため息をつく蒼は、深い後悔の中にいた。
会いたくなかった、なんてひどいことを言った。
約束を守ってくれたのに、強く責めた。
ひなを悪く言うから、許さないと睨んだ。
それらはどれも嘘じゃない。本心だ。
でもそれらよりもっと強い本心があった。
約束を守ってくれてありがとう。
ひなに会えて、嬉しい。
相反する感情が蒼を苛んでいたが、よりにもよって日向を傷付けるような本心しか口に出せなかった。
素直じゃない自分が嫌になる。
本当に捻くれていて…可愛くない。
でもーー
二時間目の授業が終わった時に教室に戻ってきた日向の姿を蒼は思い浮かべた。
何人ものクラスメートが日向に心配そうに声をかけていた。
日向は笑って応えていた。
それはどこか作り物めいたように見えたけれど、転校初日だ仕方ない、緊張していたんだろう。
昼休みの今だって日向はみんなに囲まれている。
蒼には分かっていた。
ヒーローも日向も相応わしくない自分に出来ることは、なるべく日向に関わらないことだということを。
それが今の自分が彼を守るために出来る精一杯。
私は…ひなを幸せにすることは出来ないから…
成長するにつれ、鏡を見るたびに自分の顔にあの人ーー母親と似た部分を見つけてしまう。
実の娘すらも愛すことの出来なかったあの母親のーー
自分はあの人とは違うと思っていても、不安になる。
いつか自分もあの人のようになるんじゃないかと。
自分のことしか考えられない、男がいないと生きられない、平気で理不尽に人を傷付ける人間にーー
もしそうなってしまったら。
日向にだけは、そんな自分を見せたくない。
だからさっきの彼への態度は正しかった。
このまま日向に、嫌われてしまえばいい。
蒼は不自然なくらいに日向の方を見ないようにした。
※
「ーー蒼?」
「…ん…?」
「どうしたの? 全然食べてないよ」
机の上にあるお弁当の中身はほとんど減っていない。いつものように実咲と一緒にお弁当を食べていた蒼は、手が止まっていたことに気付いた。
慌ててだし巻き卵を口にする。ふんわりと優しい味が口の中いっぱいに広がり、思わず顔が綻んだ。
そんな蒼の様子を見つつ、どこか言いにくそうに実咲が口を開いた。
「朝からずっと気になってたんだけど…」
「うん…?」
「蒼は…有峰くんのこと、知ってたの…?」
「………」
蒼の咀嚼が緩慢になった。
実咲の疑問は、きっと多くのクラスメートたちが抱いていると思う。
転校初日の日向に声をかけられたり教室から連れ出されたりしたから、そう思われるのはおかしくなかった。
蒼は口の中にあるだし巻き卵をゆっくりと飲み込んだ。
「まあ、ね…。でも…もう私とは、関係ない…」
「…蒼…?」
「ーー有峰!」
実咲が言い終えないうちに大きな声が被さった。
蒼を含めクラスにいる生徒たちの多くが声のした方ーー教室の出入りを見る。
そこには一人の男子生徒がいた。
目を引く印象の人物だが、蒼には見慣れない顔だった。
その男子生徒がずかずかと教室に入ってくる。
日向の席まで来ると彼は日向に聞いた。
「あおちゃん、ってどこ?」
反射的に蒼は俯いた。
自分に何か用があるんだろうか。
一体彼は誰なんだろう。
日向のことを知っているんだろうか。
蒼の心臓が早鐘を打つ。
日向と関わらないようにしようと決めたばかりなのにーー
「ーーあんたがあおちゃん?」
やがて、蒼はそう聞かれた。
席の側に立っているその人物の方を見ずに蒼が俯いたままでいると、
「ね、聞いてるんだけど? 無視? それとも聞こえない?」
その人物が無遠慮に蒼の顔を覗き込んで来た。
「ちょっーー」
「……そっちこそ誰なの?」
庇おうとしてくれている実咲には悪いが、顔を覗き込んで来た人物を睨んだ挙句つい険のある言い方をした。
蒼が睨んだ相手ーーさっきの男子生徒が、蒼の顔をまじまじと見る。
「なるほどね…。信じてなかったけど、ほんとに女だったってことか…。男だって思ってたんだけどーー」
「ごめんね、あおちゃん。こいつ失礼な奴で」
男子生徒が何やらぶつぶつ言う背後から日向が現れた。
どうやら二人は知り合いらしい。
そういえば…ひな以外にもう一人転校生がいたんだっけ…
「有峰、俺の負けだ。人違いってわけでもなかったようだし」
「勝手に言ってろよ、僕は相手にしてなかったから」
「ぼくぅ?」
聞き咎める感じで男子生徒が言う。小馬鹿にしたように笑いながら彼は続けた。
「お前、そんなキャラじゃないだろ」
「…いい加減にしろよ、水無瀬。…ああでも、お前には感謝してるよ。お前のおかげでーーあおちゃんと出会えたんだから」
「…え?」
蒼は思わず日向の言葉を聞き返した。
「ひな、どういう意味?」
「あおちゃんはこいつの顔、覚えてないかもだけど」
「以前…どこかでお会い、しました…?」
当惑しているせいで蒼の口調が敬語になってしまった。
日向が『水無瀬』と呼んだ男子生徒をじっと見てみる。
後ろで小さく縛った少し癖のある茶髪。くりっとした猫目。だらしなく見えない程度に気崩された制服とさりげない片耳ピアスが、お洒落好きな感じがする。
記憶の糸を手繰り寄せてみる。けれどーー
「ごめん…ちょっと思い出せない」
「あーいいよいいよ、思い出さなくて」
「でも…」
「水無瀬が僕に絡んできたおかげで、僕はあおちゃんに会えた」
日向の言葉で蒼の記憶のスクリーンがある一場面を映し出しーー
「あ…あの時の…ボス猿?」
ひなたと初めて会った日、ひなたを囲んでいた数人の中のリーダー格だった少年の姿を思い出した。
その少年と水無瀬の顔がじわじわと重なる。
確かに、そうだ…
公園で彼らがひなたにちょっかいを出していたのはその日の後も数回あって、蒼はその度に言いくるめて追い払ってやった。
だからか、その少年の敵意に満ちた顔が強い記憶だが。
水無瀬がばつの悪そうな顔をしつつ口を開く。
「ボス猿って…。俺は君の顔をよく覚えてるよ。ムカついてたから」
「水無瀬」
窘めるように日向が言った。
「はいはい、悪かったって」
「言っとくけど、お前は絶対にあおちゃんには敵わないよ。昔も、今も」
「はいはい」
日向と水無瀬のやり取りを見ていた蒼の口元には、自然と笑みが浮かんでいた。
「…仲良くしてるんだ…。そっか…よかった…」
「あおちゃん?」
誰にも聞こえないほどの小さな蒼の呟きに日向は反応したようだった。
自分が声に出していたことに気付き、慌てて蒼はお弁当に視線を落とす。
「っ、そろそろいい?」
「あ、うん。ごめんね、邪魔しちゃって」
そう日向が言った時、
「有峰くん!」
教室に入ってきた女子生徒が日向を呼んだ。日向が彼女の方に軽く目をやる。
「担任の先生が呼んでたよ。職員室まで来るように、って」
「そうだった…分かったよ、ありがとう。じゃあ行くね。またね、あおちゃん」
女子生徒に礼を言った後、蒼に向かって日向が言った。
「そーいや俺も呼ばれてたな。面倒だけど行ってくるか…。それじゃねー」
水無瀬が大きく手を振った後、すでに向こうへと歩き始めている日向を追いかけるようにして去って行く。
「実咲、ごめん。話し込んじゃって…」
「別にいいけど…。ちょっと気にはなったかな」
「…え…」
「水無瀬っていう男子がもう一人の転校生なのかな、とか、あの二人はどういう関係なのかな、とか」
実咲がお弁当箱の中から一口サイズのサンドイッチを手にした。
実咲のお弁当の中身はいつも凝っていてカラフルだ。
味わうというよりは考え事をしている様子で、実咲は真面目な顔付きで食べ始める。
そんな実咲を見て、蒼は微笑みながら思いを馳せた。
日向と水無瀬の付き合いが続いていた。
昔は、日向は水無瀬にいじめられてばかりだった。蒼の前だからか泣くことはなくなっていったが、水無瀬に対してはおどおどして小動物のようだったものだ。
それが今は、日向は水無瀬と対等に話していた。
そのことがとても嬉しかった。
だけど同時にーー
寂しくもあった。
見た目だけじゃなく、中身も大きくしっかりと成長した日向。
もうヒーローなんていらないね。
ヒーローもどきの私なんて、いらない。
複雑な表情で小さく息をついてから、蒼は大根の浅漬けに箸を伸ばす。
そして実咲なりに結論が出たらしい、彼女は言った。
「よく分かんないけど…でもあの二人、仲良くはないよね」
さっきから何度もため息をつく蒼は、深い後悔の中にいた。
会いたくなかった、なんてひどいことを言った。
約束を守ってくれたのに、強く責めた。
ひなを悪く言うから、許さないと睨んだ。
それらはどれも嘘じゃない。本心だ。
でもそれらよりもっと強い本心があった。
約束を守ってくれてありがとう。
ひなに会えて、嬉しい。
相反する感情が蒼を苛んでいたが、よりにもよって日向を傷付けるような本心しか口に出せなかった。
素直じゃない自分が嫌になる。
本当に捻くれていて…可愛くない。
でもーー
二時間目の授業が終わった時に教室に戻ってきた日向の姿を蒼は思い浮かべた。
何人ものクラスメートが日向に心配そうに声をかけていた。
日向は笑って応えていた。
それはどこか作り物めいたように見えたけれど、転校初日だ仕方ない、緊張していたんだろう。
昼休みの今だって日向はみんなに囲まれている。
蒼には分かっていた。
ヒーローも日向も相応わしくない自分に出来ることは、なるべく日向に関わらないことだということを。
それが今の自分が彼を守るために出来る精一杯。
私は…ひなを幸せにすることは出来ないから…
成長するにつれ、鏡を見るたびに自分の顔にあの人ーー母親と似た部分を見つけてしまう。
実の娘すらも愛すことの出来なかったあの母親のーー
自分はあの人とは違うと思っていても、不安になる。
いつか自分もあの人のようになるんじゃないかと。
自分のことしか考えられない、男がいないと生きられない、平気で理不尽に人を傷付ける人間にーー
もしそうなってしまったら。
日向にだけは、そんな自分を見せたくない。
だからさっきの彼への態度は正しかった。
このまま日向に、嫌われてしまえばいい。
蒼は不自然なくらいに日向の方を見ないようにした。
※
「ーー蒼?」
「…ん…?」
「どうしたの? 全然食べてないよ」
机の上にあるお弁当の中身はほとんど減っていない。いつものように実咲と一緒にお弁当を食べていた蒼は、手が止まっていたことに気付いた。
慌ててだし巻き卵を口にする。ふんわりと優しい味が口の中いっぱいに広がり、思わず顔が綻んだ。
そんな蒼の様子を見つつ、どこか言いにくそうに実咲が口を開いた。
「朝からずっと気になってたんだけど…」
「うん…?」
「蒼は…有峰くんのこと、知ってたの…?」
「………」
蒼の咀嚼が緩慢になった。
実咲の疑問は、きっと多くのクラスメートたちが抱いていると思う。
転校初日の日向に声をかけられたり教室から連れ出されたりしたから、そう思われるのはおかしくなかった。
蒼は口の中にあるだし巻き卵をゆっくりと飲み込んだ。
「まあ、ね…。でも…もう私とは、関係ない…」
「…蒼…?」
「ーー有峰!」
実咲が言い終えないうちに大きな声が被さった。
蒼を含めクラスにいる生徒たちの多くが声のした方ーー教室の出入りを見る。
そこには一人の男子生徒がいた。
目を引く印象の人物だが、蒼には見慣れない顔だった。
その男子生徒がずかずかと教室に入ってくる。
日向の席まで来ると彼は日向に聞いた。
「あおちゃん、ってどこ?」
反射的に蒼は俯いた。
自分に何か用があるんだろうか。
一体彼は誰なんだろう。
日向のことを知っているんだろうか。
蒼の心臓が早鐘を打つ。
日向と関わらないようにしようと決めたばかりなのにーー
「ーーあんたがあおちゃん?」
やがて、蒼はそう聞かれた。
席の側に立っているその人物の方を見ずに蒼が俯いたままでいると、
「ね、聞いてるんだけど? 無視? それとも聞こえない?」
その人物が無遠慮に蒼の顔を覗き込んで来た。
「ちょっーー」
「……そっちこそ誰なの?」
庇おうとしてくれている実咲には悪いが、顔を覗き込んで来た人物を睨んだ挙句つい険のある言い方をした。
蒼が睨んだ相手ーーさっきの男子生徒が、蒼の顔をまじまじと見る。
「なるほどね…。信じてなかったけど、ほんとに女だったってことか…。男だって思ってたんだけどーー」
「ごめんね、あおちゃん。こいつ失礼な奴で」
男子生徒が何やらぶつぶつ言う背後から日向が現れた。
どうやら二人は知り合いらしい。
そういえば…ひな以外にもう一人転校生がいたんだっけ…
「有峰、俺の負けだ。人違いってわけでもなかったようだし」
「勝手に言ってろよ、僕は相手にしてなかったから」
「ぼくぅ?」
聞き咎める感じで男子生徒が言う。小馬鹿にしたように笑いながら彼は続けた。
「お前、そんなキャラじゃないだろ」
「…いい加減にしろよ、水無瀬。…ああでも、お前には感謝してるよ。お前のおかげでーーあおちゃんと出会えたんだから」
「…え?」
蒼は思わず日向の言葉を聞き返した。
「ひな、どういう意味?」
「あおちゃんはこいつの顔、覚えてないかもだけど」
「以前…どこかでお会い、しました…?」
当惑しているせいで蒼の口調が敬語になってしまった。
日向が『水無瀬』と呼んだ男子生徒をじっと見てみる。
後ろで小さく縛った少し癖のある茶髪。くりっとした猫目。だらしなく見えない程度に気崩された制服とさりげない片耳ピアスが、お洒落好きな感じがする。
記憶の糸を手繰り寄せてみる。けれどーー
「ごめん…ちょっと思い出せない」
「あーいいよいいよ、思い出さなくて」
「でも…」
「水無瀬が僕に絡んできたおかげで、僕はあおちゃんに会えた」
日向の言葉で蒼の記憶のスクリーンがある一場面を映し出しーー
「あ…あの時の…ボス猿?」
ひなたと初めて会った日、ひなたを囲んでいた数人の中のリーダー格だった少年の姿を思い出した。
その少年と水無瀬の顔がじわじわと重なる。
確かに、そうだ…
公園で彼らがひなたにちょっかいを出していたのはその日の後も数回あって、蒼はその度に言いくるめて追い払ってやった。
だからか、その少年の敵意に満ちた顔が強い記憶だが。
水無瀬がばつの悪そうな顔をしつつ口を開く。
「ボス猿って…。俺は君の顔をよく覚えてるよ。ムカついてたから」
「水無瀬」
窘めるように日向が言った。
「はいはい、悪かったって」
「言っとくけど、お前は絶対にあおちゃんには敵わないよ。昔も、今も」
「はいはい」
日向と水無瀬のやり取りを見ていた蒼の口元には、自然と笑みが浮かんでいた。
「…仲良くしてるんだ…。そっか…よかった…」
「あおちゃん?」
誰にも聞こえないほどの小さな蒼の呟きに日向は反応したようだった。
自分が声に出していたことに気付き、慌てて蒼はお弁当に視線を落とす。
「っ、そろそろいい?」
「あ、うん。ごめんね、邪魔しちゃって」
そう日向が言った時、
「有峰くん!」
教室に入ってきた女子生徒が日向を呼んだ。日向が彼女の方に軽く目をやる。
「担任の先生が呼んでたよ。職員室まで来るように、って」
「そうだった…分かったよ、ありがとう。じゃあ行くね。またね、あおちゃん」
女子生徒に礼を言った後、蒼に向かって日向が言った。
「そーいや俺も呼ばれてたな。面倒だけど行ってくるか…。それじゃねー」
水無瀬が大きく手を振った後、すでに向こうへと歩き始めている日向を追いかけるようにして去って行く。
「実咲、ごめん。話し込んじゃって…」
「別にいいけど…。ちょっと気にはなったかな」
「…え…」
「水無瀬っていう男子がもう一人の転校生なのかな、とか、あの二人はどういう関係なのかな、とか」
実咲がお弁当箱の中から一口サイズのサンドイッチを手にした。
実咲のお弁当の中身はいつも凝っていてカラフルだ。
味わうというよりは考え事をしている様子で、実咲は真面目な顔付きで食べ始める。
そんな実咲を見て、蒼は微笑みながら思いを馳せた。
日向と水無瀬の付き合いが続いていた。
昔は、日向は水無瀬にいじめられてばかりだった。蒼の前だからか泣くことはなくなっていったが、水無瀬に対してはおどおどして小動物のようだったものだ。
それが今は、日向は水無瀬と対等に話していた。
そのことがとても嬉しかった。
だけど同時にーー
寂しくもあった。
見た目だけじゃなく、中身も大きくしっかりと成長した日向。
もうヒーローなんていらないね。
ヒーローもどきの私なんて、いらない。
複雑な表情で小さく息をついてから、蒼は大根の浅漬けに箸を伸ばす。
そして実咲なりに結論が出たらしい、彼女は言った。
「よく分かんないけど…でもあの二人、仲良くはないよね」
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