ヒーローには日向が似合う

とこね紡

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宝箱の中の綺麗な思い出3

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通りを歩きながら蒼は両手を擦った。
季節は秋。とは言っても、もう冬が顔を覗かせている頃だ。
蒼は半袖Tシャツに短パンといった季節外れの格好をしている。
寒い。
学校からの帰り道はまだ特に思わなかったけど、あてどなく彷徨っている今は一段と冷えてきたように感じられた。
しばらくして入ったコンビニで、肉まん一つと温かいお茶を一本買う。
通りを挟んだ向かいにある公園で食べようと蒼は考えていた。
  
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