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7章 性欲の中心には魔物が棲んでんねん

7-6 乳ロー先生の講義2【㉔フォローの大事さ】

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 乳ローはモニターを眺めながら口を開いた。
「今の観ててもわかると思うが、最初の軽めのボディタッチはこんな感じだ。友達感覚のボディタッチになる。だから、女からの拒否も少ない。この友達感覚のボディタッチの基本は、たくさんアイデアを考え出し、ユーモアや笑いを交えて楽しむこと。そして、楽しませることなんだぜ」
「なんか、二人とも楽しそうでしたもんね」
「だろ? ボディタッチやスキンシップというものは、じゃれあったりしながらお互いが童心にかえって無邪気に楽しむことが大切なんだ。そうすれば距離が縮まってきて少しずつ打ち解けていけるんだ。注意点としては、ベタベタ触ったりやらしく触ってはダメ。ボディタッチが目的だとしても、本気で興味を持ち、その上で触れなきゃ論外だ」
 確かに、さっきのボディタッチにやらしさはなかったもんな。
「次に、男と女のボディタッチに入るわけだが、」
 いきなり乳ローが手を握ってきた。
「あ、たっ、と」
 声を出して手を振り解こうとしたがそれを遮るように、再び、今度は強く、しかし優しく握られてしまった。そして、瞬時に指を絡ませてきて、いわゆるをしてきた。
「手を握ったときに避けることがなければ握り続ければいいし、そのままの状態で話を続けたり次の展開に進めばいい。しかし、男と女を意識したボディタッチに入ると、今のグリーンのように嫌がったり逃げたりすることがあるんだよ。その時に、男がビビっちまうとおかしな空気になるんだ。ここぞという勝負所だからこそ、ワイルドに攻めなきゃダメなんだぜ」
「強気で行けと……」
「そうだ。しかし、同時にユーモアもないとダメなんだ。もし、嫌がられて空気が悪くなりそうなときは『あちゃー、バリア張るなよ。俺たちの関係、終わっちゃうだろ』『手を繋げばもっと仲良くなれるし面白いこと起こるって。マジだって!』のように、リアクションすればいい。ユーモアを交えてジャブを入れることが大事なんだぜ」
 わりと用意周到で緻密な講義に変わってきたので驚いてしまった。
「さっきガリも言ってたけど、大事なのは攻めた後のフォローなんだよ。女のネガティブなスタンスにユーモアを交えながら、ツッコミという名のジャブを打ち続けることで道が開けてくるんだよ」
 フォローの大事さが少しわかったような気がした。
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