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三食昼寝、家族付き
第1098話
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その後、魔力枯渇を起こすまで連日訓練を重ねた結果、ディーの成長が幼稚園児ぐらいで安定しました。
きっと今頃は涼玉の弟ロート君にべったりしていることだろう、リア充ですね。
今更ながら思い出したんだけど……ちょっと前までうちに王子いなかった?
ほら、花ちゃんに求婚されていたあの王子。
気付いたらいないんですよ、あれぇ?
「あの王子なら……えーっと、どうしたっけ?」
『んー?』
「成人してたはずだから、シヴァの神隠しじゃないな」
未成年者だったらシヴァさん犯人一択なんだけどね。
「ああ、あの王子なら花ちゃんが帝国に連れて行って、教会の中庭で一緒に暮らしてるよ。教皇から聞いた」
僕らの疑問に答えてくれたのは、刀雲と釣り道具の整備をしている騎士様。
今日はお休みなので森に川釣りに行くんですって。本当に釣りが好きだね。
「お弁当は持ちましたか?」
「片手で食べれるサンドイッチを詰めてもらったよ」
「イツキ、今日の夕食は魚料理に合う料理で頼む」
「はぁい」
ともあれ、王子は無事だったようだ、良かった忘れている間に儚くなってなくて!!
ほら我が家って次から次へとトラブルが起こるから、主張しないと存在が埋もれちゃうんだよね。
「母様! 商品開発手伝って!」
「やーだー、ママは俺らと夏休み企画するの!」
『夏を楽しむのよ』
「アカーシャはその次だな!」
「母よ、この夏の予定はどうするんだ?」
突然始まる僕の取り合い、いいねぇ和むわぁ。
「イツキ助けてください!」
涙目でシヴァさんが飛び込んできた、なんだなんだ、どうでも良いことだったらアー君に転移してもらえばいいかな。
「ショタを覚えていますか、刀羅様と鬼羅様がここへ連れてきた短パンに素足が輝いていたあの子を!」
「その説明で分かるけども、他に言い方なかったんですか?」
「あの子が、あの子がっ!!」
絶望に染まった表情で嘆く変態、飼い主に回収してもらおうと思ったらいつの間にかいないし、刀雲と釣り道具も見当たらないから、厄介ごとに巻き込まれる前に転移で出かけたなっ!
「ショタの鑑みたいなアイツがどうしたのか?」
『どうでも良い内容よきっと』
「俺ら忙しいんだけど」
「刀国の子供に交じって駆け回ったり、好き嫌いせずに何でも食べていたらっ、頼りない感じのおどおどした少年から、ムキムキの壁に穴を開けそうなゴッツイおっさんになってしまったんです!!」
つまりまぁ、今までの不健康な生活から脱した結果、いかにも魔術師な感じがどっかにいってしまっただけでなく、筋肉が全てな脳筋に生まれ変わってしまったようです。
どうでもいいな、本当に!
「私の美ショタがぁぁ!!」
「うわっ、シヴァだ、また後で来んね!」
遊びに来たネヴォラがシヴァさんを見てすぐに帰ってしまった。
正しい行動だとは思うけど、巻き込まれて欲しかった。
「いいじゃないですか、シヴァさんには赤ちゃんの姿をした悪魔がいるでしょう? って、あれ? 今日は連れ歩いていないんですか?」
「24時間連れまわしていたら、昼寝ぐらいさせろと怒り狂ったヘラに奪われました」
「ヘラ母さんさすが、強い」
「かっこいいなぁ」
『ばーば最強なの』
「神に名を連ねてから絶好調だな!」
連れまわされていた悪魔にとっては棚ぼたな出来事だろうなぁ、ヘラ母さんってブラックな職場に勤めがちな悪魔にとって楽園みたいな場所に映るらしいし。
「母上、砂漠のダンジョンからこれが取れたからやろう」
「宝箱?」
「ミミックだ!」
『定番!』
「飼おう! 餌はなんだ? 焼き芋食うか!?」
ひょっこり現れたセティがRPGでよく見かける宝箱を座敷にドスンと置き、僕が何か言うより早く子供達が一斉に群がったためツッコミ入れる暇がなかった。
上位者に囲まれてガタガタ震えているあのミミック、どうしたらいいだろうか。
あっ、涼玉、生のさつま芋押し付けちゃだめだよ!
きっと今頃は涼玉の弟ロート君にべったりしていることだろう、リア充ですね。
今更ながら思い出したんだけど……ちょっと前までうちに王子いなかった?
ほら、花ちゃんに求婚されていたあの王子。
気付いたらいないんですよ、あれぇ?
「あの王子なら……えーっと、どうしたっけ?」
『んー?』
「成人してたはずだから、シヴァの神隠しじゃないな」
未成年者だったらシヴァさん犯人一択なんだけどね。
「ああ、あの王子なら花ちゃんが帝国に連れて行って、教会の中庭で一緒に暮らしてるよ。教皇から聞いた」
僕らの疑問に答えてくれたのは、刀雲と釣り道具の整備をしている騎士様。
今日はお休みなので森に川釣りに行くんですって。本当に釣りが好きだね。
「お弁当は持ちましたか?」
「片手で食べれるサンドイッチを詰めてもらったよ」
「イツキ、今日の夕食は魚料理に合う料理で頼む」
「はぁい」
ともあれ、王子は無事だったようだ、良かった忘れている間に儚くなってなくて!!
ほら我が家って次から次へとトラブルが起こるから、主張しないと存在が埋もれちゃうんだよね。
「母様! 商品開発手伝って!」
「やーだー、ママは俺らと夏休み企画するの!」
『夏を楽しむのよ』
「アカーシャはその次だな!」
「母よ、この夏の予定はどうするんだ?」
突然始まる僕の取り合い、いいねぇ和むわぁ。
「イツキ助けてください!」
涙目でシヴァさんが飛び込んできた、なんだなんだ、どうでも良いことだったらアー君に転移してもらえばいいかな。
「ショタを覚えていますか、刀羅様と鬼羅様がここへ連れてきた短パンに素足が輝いていたあの子を!」
「その説明で分かるけども、他に言い方なかったんですか?」
「あの子が、あの子がっ!!」
絶望に染まった表情で嘆く変態、飼い主に回収してもらおうと思ったらいつの間にかいないし、刀雲と釣り道具も見当たらないから、厄介ごとに巻き込まれる前に転移で出かけたなっ!
「ショタの鑑みたいなアイツがどうしたのか?」
『どうでも良い内容よきっと』
「俺ら忙しいんだけど」
「刀国の子供に交じって駆け回ったり、好き嫌いせずに何でも食べていたらっ、頼りない感じのおどおどした少年から、ムキムキの壁に穴を開けそうなゴッツイおっさんになってしまったんです!!」
つまりまぁ、今までの不健康な生活から脱した結果、いかにも魔術師な感じがどっかにいってしまっただけでなく、筋肉が全てな脳筋に生まれ変わってしまったようです。
どうでもいいな、本当に!
「私の美ショタがぁぁ!!」
「うわっ、シヴァだ、また後で来んね!」
遊びに来たネヴォラがシヴァさんを見てすぐに帰ってしまった。
正しい行動だとは思うけど、巻き込まれて欲しかった。
「いいじゃないですか、シヴァさんには赤ちゃんの姿をした悪魔がいるでしょう? って、あれ? 今日は連れ歩いていないんですか?」
「24時間連れまわしていたら、昼寝ぐらいさせろと怒り狂ったヘラに奪われました」
「ヘラ母さんさすが、強い」
「かっこいいなぁ」
『ばーば最強なの』
「神に名を連ねてから絶好調だな!」
連れまわされていた悪魔にとっては棚ぼたな出来事だろうなぁ、ヘラ母さんってブラックな職場に勤めがちな悪魔にとって楽園みたいな場所に映るらしいし。
「母上、砂漠のダンジョンからこれが取れたからやろう」
「宝箱?」
「ミミックだ!」
『定番!』
「飼おう! 餌はなんだ? 焼き芋食うか!?」
ひょっこり現れたセティがRPGでよく見かける宝箱を座敷にドスンと置き、僕が何か言うより早く子供達が一斉に群がったためツッコミ入れる暇がなかった。
上位者に囲まれてガタガタ震えているあのミミック、どうしたらいいだろうか。
あっ、涼玉、生のさつま芋押し付けちゃだめだよ!
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