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三食昼寝、家族付き
第1093話
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グラちゃんが営む食事処の看板娘が二人に増え、足を運ぶ客が倍増したそうな。
「なんでも二人がラブラブしているのを見るとご利益があるっていう噂」
『一番のパワースポットよ』
「幸運を上げる奴らが他にもいるし、定番のデートスポットだから売り上げにも貢献してるらしいぞ、兄として俺は嬉し……あれ、どっちも俺の弟? 二人は兄弟?」
今更な事実に気付いた涼玉が混乱している。
マールスが落ち着けようと干し肉を取り出して口元に差し出したら、混乱しつつももぐもぐ食べ始めたけどあれはたぶん無意識だと思う。
あと長男君、帝国の名前があったけれど名前が長くて誰も覚えられず、女神様すらメモなしでは呼べなかったのでこれを機に改名。
刀国名「アルディ」、我が家では主にディーって呼んでいます。
この前まで赤ちゃんだったからね、刀国にもすぐ馴染んで今日はアー君らに魔力調整を習いに来ています。
魔力が安定させないと突然赤ちゃんになったり、皇帝と同い年ぐらいになったりしちゃうので安心してイチャイチャ出来ない。という理由で頑張っているようです。
我が家の魔力訓練といえばこちら、ボードゲーム。
単品だと60x30㎝サイズだけど同シリーズをくっつけて遊ぶことも出来るんだよね、でも今日は一般に売り出されているそちらではなく、今日のためにタイガが特別版を作ってくれたので、それで遊びます。
おやつも飲み物も用意済み、お昼は片手で食べれるものを昨日のうちに作ってある。ふふ、一日子供達と遊びますよ。
座敷横の部屋に広げられたゲームのテーマは「箱庭建国」。
そう、この世界をベースにしたミニチュアなんだよ。
本日の舞台は刀国、ただし設定は今の王様が戴冠する前、なので王座にいるのは腐ったテンプレ王族だし、城壁は魔物の攻撃でボロボロ、スラムもあれば後ろ暗い組織が乱立している。そんな時代。
でも歴史に忠実過ぎるとギルドや神薙さんが存在しないので、その辺は都合いい感じに混ぜてあるらしい。
スタート地点を選んで駒を置けば準備完了。
「王族を撃破するもよし、スラムでのし上がるもよし、冒険者として成り上がるもよし、兄のリクエストは一通り詰め込めたはずだ」
「タイガありがと!」
『さっそくやるの』
「マールス、駒、駒出して!」
「はっ!」
広いボード上で手のひらサイズの駒を正確に動かす、これが案外いい訓練になるとはアー君らの証言です。
なにより、意識を分離させ、駒視点でゲームをすれば並列思考の修行もできるようで、ボードゲームが異世界で大活躍しています。
魔力を動かせない僕でも実は参加可能、だってこの駒、作ったのはタイガだけど、それを一回シャムスのスライムが取り込んでいるから自立行動もしてくれるんだ。
本日は学園もお休みなのでアカーシャも誘い、子供達とポテチ片手にボードゲームをプレイ中。
でもこのボードゲーム、僕が前に見た物よりも進化している気がする。
ただの板状のゲームからミニチュア世界に、そして現在目の前にあるゲームボードは草や木々が揺れて息吹を感じるし、街中や森の中にNPCがいるんです。
立体型VRゲーム?
「俺らは今日は敵なんだー」
「やるぜ、俺は殺るぜ」
「スラムを乗っ取ろう」
「ワカッタ」
「俺は魔王やってみてぇな」
サラッと邪神兄弟が参加している、しかも僕らの妨害する気満々のようです。
ただでさえゴールが行方不明なのに今日中に終わるんだろうか、まぁ続きは夢の世界でやってもいいか。
「なんでも二人がラブラブしているのを見るとご利益があるっていう噂」
『一番のパワースポットよ』
「幸運を上げる奴らが他にもいるし、定番のデートスポットだから売り上げにも貢献してるらしいぞ、兄として俺は嬉し……あれ、どっちも俺の弟? 二人は兄弟?」
今更な事実に気付いた涼玉が混乱している。
マールスが落ち着けようと干し肉を取り出して口元に差し出したら、混乱しつつももぐもぐ食べ始めたけどあれはたぶん無意識だと思う。
あと長男君、帝国の名前があったけれど名前が長くて誰も覚えられず、女神様すらメモなしでは呼べなかったのでこれを機に改名。
刀国名「アルディ」、我が家では主にディーって呼んでいます。
この前まで赤ちゃんだったからね、刀国にもすぐ馴染んで今日はアー君らに魔力調整を習いに来ています。
魔力が安定させないと突然赤ちゃんになったり、皇帝と同い年ぐらいになったりしちゃうので安心してイチャイチャ出来ない。という理由で頑張っているようです。
我が家の魔力訓練といえばこちら、ボードゲーム。
単品だと60x30㎝サイズだけど同シリーズをくっつけて遊ぶことも出来るんだよね、でも今日は一般に売り出されているそちらではなく、今日のためにタイガが特別版を作ってくれたので、それで遊びます。
おやつも飲み物も用意済み、お昼は片手で食べれるものを昨日のうちに作ってある。ふふ、一日子供達と遊びますよ。
座敷横の部屋に広げられたゲームのテーマは「箱庭建国」。
そう、この世界をベースにしたミニチュアなんだよ。
本日の舞台は刀国、ただし設定は今の王様が戴冠する前、なので王座にいるのは腐ったテンプレ王族だし、城壁は魔物の攻撃でボロボロ、スラムもあれば後ろ暗い組織が乱立している。そんな時代。
でも歴史に忠実過ぎるとギルドや神薙さんが存在しないので、その辺は都合いい感じに混ぜてあるらしい。
スタート地点を選んで駒を置けば準備完了。
「王族を撃破するもよし、スラムでのし上がるもよし、冒険者として成り上がるもよし、兄のリクエストは一通り詰め込めたはずだ」
「タイガありがと!」
『さっそくやるの』
「マールス、駒、駒出して!」
「はっ!」
広いボード上で手のひらサイズの駒を正確に動かす、これが案外いい訓練になるとはアー君らの証言です。
なにより、意識を分離させ、駒視点でゲームをすれば並列思考の修行もできるようで、ボードゲームが異世界で大活躍しています。
魔力を動かせない僕でも実は参加可能、だってこの駒、作ったのはタイガだけど、それを一回シャムスのスライムが取り込んでいるから自立行動もしてくれるんだ。
本日は学園もお休みなのでアカーシャも誘い、子供達とポテチ片手にボードゲームをプレイ中。
でもこのボードゲーム、僕が前に見た物よりも進化している気がする。
ただの板状のゲームからミニチュア世界に、そして現在目の前にあるゲームボードは草や木々が揺れて息吹を感じるし、街中や森の中にNPCがいるんです。
立体型VRゲーム?
「俺らは今日は敵なんだー」
「やるぜ、俺は殺るぜ」
「スラムを乗っ取ろう」
「ワカッタ」
「俺は魔王やってみてぇな」
サラッと邪神兄弟が参加している、しかも僕らの妨害する気満々のようです。
ただでさえゴールが行方不明なのに今日中に終わるんだろうか、まぁ続きは夢の世界でやってもいいか。
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