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三食昼寝、家族付き

第1068話

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 自分の体質というか運命というか、そういうのを綺麗さっぱり忘れて、うかつに一人になった僕が悪い。

「俺は今日もイグと悪人成敗行ってくる!」
「親族の数が多いから楽しみ!」

 新しいカフェが出来たから行ってくる。ぐらいのノリでアー君とイグちゃんは出かけて行った。

「全滅させなきゃいいんですよね」
「あい」
「うんうん」
「キシャシャ」

 残った子供達はと言うと、池を覗き込みながらこしょこしょお話している。

「ママ、僕らは釣りに勤しみます」
「俺は魚を焼く係だなー」
「内臓処理はお任せを」

 子供達がそれぞれ予定を立てたのに対し、僕は何も予定がありません。
 教会の敷地から出なければ好きにのんびりして良いそうだけど、そもそも滞在中の中庭が広すぎてまず敷地から出れない。

 たまには目的もなく歩くのもいいかと開き直り、花ちゃんが作ってくれたお弁当を持って散策中です。
 帰りはえっちゃんにお願いしようと思う、適当に歩きすぎてここがどこだか分からない。

 天気も良いので花を楽しみながら、のんびり歩いた先で出会ったのがこちら。

「こんにちは」

 中庭に設置されたガゼボで出会ったのは物語に出てくる大天使のようにキラキラした感じの人、たぶんこの人が教皇なんじゃなかろうか、騎士様以外でここまで神々しい生き物久しぶりだなぁ。
 待った、そう言えばアー君がこの人のことを正真正銘の腹黒って言ってた!

「いつもうちの子がお世話になっています! お邪魔しました!」

 最低限の挨拶を述べ、ダッシュで逃げようとしたら膝の上だった。
 なんで?

「可愛らしい」

 白く長い指で輪郭をなぞられ、気付いたらガゼボに押し倒されていた。
 えっちゃんの反応がない、僕の身に危険が及んだ時助けてくれるんじゃないの? 性的に襲われてる時も助けてほしいけどダメなんですかね!

「こう見えて初めてなのです」

 頬を染めながらとんでもない事を告白された。
 あれか、拘りが煩すぎるタイプですか、シヴァさんの同類じゃねぇか!!

 僕のポンチョは世界の終末を生き残れる防御力を誇っていても、エロには激弱なんです、そこだけは騎士様も女神様の呪いに勝てなかったみたいでそのままだった!
 つるりと脱がされ、気付いたら木漏れ日が降り注ぐ綺麗な庭園であんあん言ってた。

「とても素敵でした」
「……それは良かった」

 初めてと思えぬ手腕、そして絶倫。
 刀国では旦那様二人に守られていて出番がなかったせいか、久々に謎能力エロバージョンが大活躍です。

 もう一回を何度か繰り返し、やっと落ち着いたらしい教皇様に服を整えてもらった僕はすでに瀕死。
 ただいま膝の上でお弁当を食べさせてもらっています、食べ終わったら帰ろう、腹ごなしにもう一回とか言われる前に速やかに帰ろう。
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