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三食昼寝、家族付き

第1063話

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 お酒に酔ってふわふわになった僕は、そのまま刀雲と騎士様によって自宅に連れ帰られ、それはそれはエロエロな一夜を過ごしたそうです。
 細かく描写しろ?
 ごめん、酔ってて覚えてないんだ。

 ふわふわして気持ち良かったことだけは覚えている。

 あと刀雲と騎士様がとても艶々。
 僕なにを言ったんだろうか、あの二人の様子からして楽しい一夜だったんだろうな。

 セティめ覚えてろよぉ……って、あれ?
 何か昨晩、セティも参加していたような気配が薄っすらと。

 皆さん自由すぎません?

 そして一晩中可愛がられたらしい僕は当然のように布団の上から動けなかったけど、騎士様がしてくれた悪戯付きマッサージで回復、座敷まで歩いて移動してきました!
 いつもは少なくとも半日は布団の上なのに、部屋から自力で出れて僕は嬉しい!

「騎士様、一つだけ聞いていいですか?」
「ん? なぁに?」

 酔った僕よ騎士様に何をした、デロデロに甘いんですけど!
 膝の上に誘導されそうになったのをかわし、席に着くとするりと腰に手を伸ばされた。いや、本当に何をしたんだろう、すんごいご機嫌なのですが。

「セティに襲われてませんよね?」
「っぶ」

 セティはほら、兄弟だろうが母親相手だろうが気にしないから、父親相手でも気にしないだろうなって。
 父親――っは、刀雲!!

「刀雲、刀雲は大丈夫!?」
「落ち着けイツキ、俺は大丈夫だ」

 特製オムレツを僕の前に置こうとして手を滑らせかけた刀雲が、ゆっくりとお皿をテーブルの上に置いて僕の頭をぽんぽんと優しく叩いた。

「俺は!? やっぱり騎士様っ」
「俺も大丈夫だからね!」

 全力で否定された。
 どうやらセティは刀雲と騎士様には手を出さなかったようだ、ふぅ、安心した。

「母が望むなら今から再現するか?」
「結構です!」

 隣に座り、唇に手を伸ばしてきたセティを回避しようとしたけど、騎士様に囲われてて無理でした。
 人の唇捉えたまま色気駄々洩れさせるの止めてください、あーもーこんな所ばっかり似て!

『ママー』
「シャムス!」

 エロエロ魔人のセティを乗り越え、僕の膝にやってきたのはシャムス。

『ごはーん』

 オムレツに手を伸ばすシャムスが可愛い。
 次々と座敷に入ってくる僕の家族の中にアカーシャの姿が見えない、騎士様に聞いたら昨日はギレンに回収され、そのままあっちの家にお泊りしたとのことです。

「ほれパパ、俺は腹が減っているぞ」
「はいはーい」

 騎士様の膝の上にドスンと座ったのはアー君、飯を食わせろと口を開けている。
 良かった良かった解放された。

『あーん』
「兄よたくさん食べて大きくなれ」

 そしてなぜかセティがシャムスに食べさせています。

(ちょ、ちょちょちょ、イツキちゃぁぁぁん助けてーーー!)

 いつも通りの朝、突然脳内に女神様の声が響いた。
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