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三食昼寝、家族付き
第989話
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あれから数日、逃げ回っていたエンラがスタミナ切れで捕まった。
魂が口から出たエンラを酒呑が抱きしめて離さない。
生まれ持った能力を解析せず、ゲームばかりしていたエンラと、この世界に転生し、人間をぶっ殺そうと普段から牙を磨きまくっていた子ではスペックが違ったようです。
ちなみに酒呑の前世は敵陣営から騎士様に寝返った予言者、不死の自分に死を与えてくれたエンラに執着してしまったようです。
それにしても騎士様の過去が相変わらず闇が深い。
「エンラって実は本体もイケメンなのか?」
『どこが一番好き?』
「今は怒られるギリギリまでゲームしてる廃ゲーマーだぞ?」
「姿形は変わっても、閻羅様が原初の神という事実は変わらない!」
「助けろや兄弟!!」
ワイワイ楽しそうに子供達がじゃれている。
はいはい、おやつですよ~。
「今日のおやつはなんだろな!」
『ドリアンがお庭に鉄板出しているよ』
「俺の出番か!! 火はもう着けていいか!?」
「涼玉様、火が漏れています」
ダッシュで庭に出た涼玉をマールスが追いかけていった。
「アー君、ホットプレートはもう使わないの?」
「前は温度調節出来て便利だと思ってたけど、涼玉の炎が焦げ知らずだと分かった今、鉄板の方が便利。あれは全部春日にあげた」
『茶屋で大活躍よ』
現代の家庭道具が涼玉に負けた!?
そう言えば前にも戦争の火種にもなった古代の水晶の能力を、シャムスのスライムが超えちゃったと騎士様が嘆いていたね。
うちの子最高、チートが天元突破している。
酒呑にあーんされているエンラをスルーし、みんなで楽しくホットケーキを食べました。
これ、新しく開発された粉使ってるんだよね。
マシュー君の所の新商品「米粉」、シャムスがホットケーキ好きだと聞いて研究したその成果、愛って偉大ですね。
「もちもち」
「シャムスへの貢ぎ物のレベルが高い」
マシュー君もナーガも、シャムスへ直接お仕え出来ない代わりに領地で採れる物を試行錯誤しながら加工して献上してくれるんだよね。
側室として入ったレモン国の王子様も熱心に研究に取り組んでいるらしく、とても研究が捗っているらしいです。
お仕え出来ない代わりに身代わりが派遣されていたはずだけど、クラーケンと多種族のハーフの子であるメリベル……そう言えば最近見かけないね?
「アー君、メリベルって最近見ないよね?」
「あぁ……」
何気なく聞いたらアー君の目が死んだ。
メリベルに何があった。
「ママは鬼羅の恋人の人魚覚えてる?」
「うん、薄っすらと」
「そいつに暑苦しい兄がいたろ、あれに一目惚れして押しかけ女房してる」
『一途よ』
相変わらず恋愛に関しては大らかな国ですね、そうか、嫁に行ったのか。
今頃は子供の一匹や二匹生まれているんだろうなぁ。
魂が口から出たエンラを酒呑が抱きしめて離さない。
生まれ持った能力を解析せず、ゲームばかりしていたエンラと、この世界に転生し、人間をぶっ殺そうと普段から牙を磨きまくっていた子ではスペックが違ったようです。
ちなみに酒呑の前世は敵陣営から騎士様に寝返った予言者、不死の自分に死を与えてくれたエンラに執着してしまったようです。
それにしても騎士様の過去が相変わらず闇が深い。
「エンラって実は本体もイケメンなのか?」
『どこが一番好き?』
「今は怒られるギリギリまでゲームしてる廃ゲーマーだぞ?」
「姿形は変わっても、閻羅様が原初の神という事実は変わらない!」
「助けろや兄弟!!」
ワイワイ楽しそうに子供達がじゃれている。
はいはい、おやつですよ~。
「今日のおやつはなんだろな!」
『ドリアンがお庭に鉄板出しているよ』
「俺の出番か!! 火はもう着けていいか!?」
「涼玉様、火が漏れています」
ダッシュで庭に出た涼玉をマールスが追いかけていった。
「アー君、ホットプレートはもう使わないの?」
「前は温度調節出来て便利だと思ってたけど、涼玉の炎が焦げ知らずだと分かった今、鉄板の方が便利。あれは全部春日にあげた」
『茶屋で大活躍よ』
現代の家庭道具が涼玉に負けた!?
そう言えば前にも戦争の火種にもなった古代の水晶の能力を、シャムスのスライムが超えちゃったと騎士様が嘆いていたね。
うちの子最高、チートが天元突破している。
酒呑にあーんされているエンラをスルーし、みんなで楽しくホットケーキを食べました。
これ、新しく開発された粉使ってるんだよね。
マシュー君の所の新商品「米粉」、シャムスがホットケーキ好きだと聞いて研究したその成果、愛って偉大ですね。
「もちもち」
「シャムスへの貢ぎ物のレベルが高い」
マシュー君もナーガも、シャムスへ直接お仕え出来ない代わりに領地で採れる物を試行錯誤しながら加工して献上してくれるんだよね。
側室として入ったレモン国の王子様も熱心に研究に取り組んでいるらしく、とても研究が捗っているらしいです。
お仕え出来ない代わりに身代わりが派遣されていたはずだけど、クラーケンと多種族のハーフの子であるメリベル……そう言えば最近見かけないね?
「アー君、メリベルって最近見ないよね?」
「あぁ……」
何気なく聞いたらアー君の目が死んだ。
メリベルに何があった。
「ママは鬼羅の恋人の人魚覚えてる?」
「うん、薄っすらと」
「そいつに暑苦しい兄がいたろ、あれに一目惚れして押しかけ女房してる」
『一途よ』
相変わらず恋愛に関しては大らかな国ですね、そうか、嫁に行ったのか。
今頃は子供の一匹や二匹生まれているんだろうなぁ。
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