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三食昼寝、家族付き
第982話
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夫婦が帰り、我が家に日常の空気が戻った。
「つかれた」
『涼ちゃん生きてる?』
「口から魂出てるぞ」
縁側にドラゴンの幼児の屍が一つ。
「タイガありがとな、あのぬいぐるが無かったら、あんなアッサリと帰らなかったと思う」
『お手柄!』
「うむ、用意しておいて良かった」
「ぉぁ~、スライムのマッサージ効くぅ」
前に刀雲が使っていたスライムベッドに寝そべり、涼玉がおっさんのような声を出している。
毎日好きに生きているから、たまに気を使って疲れたんだろうなぁ。
「シャム兄を尊敬する、兄って大変」
『えへ』
「そう言えばそうだよなぁ、見た目は兄弟内で一番幼いのに、中身はしっかりお兄ちゃんしてる。シャムスかっこいい!」
『きゃー』
二人からの賛辞を受けてシャムスが頬っぺたを赤くしている。可愛い。
「今日は俺、もう寝る。マールス抱っこ」
「っは!」
「涼玉、夕ご飯どうする? サンドイッチで良ければストックあるよ」
「ん」
マールスの腕の中で返事をした涼玉はもうほとんど眠りかけている。
「では皆様、また明日」
「涼をよろしく」
『涼ちゃんおやすみ』
「がぅ」
サンドイッチ詰め合わせのお弁当を受け取ると、涼玉を抱いたマールスはお城へと帰っていった。
疲れているのに財宝の上で寝るの?
今日ぐらい自宅で寝ればいいのに……ドラゴンって丈夫だなぁ。
「さて、お弁当のストックが終わっちゃったから、明日は一日お弁当作りかな」
「ママそんなにお弁当用意してどうするんだ?」
「庭でクラーケンに逆さづりにされてるエンラ用と、エンラの面倒を見てもらっている春日さんへの賄賂とかかなぁ。あとはその日にお世話になった人へ渡したりとか色々」
『エンちゃーーん!!』
「しくじった!!」
「クラーケンの上に亀がいるな」
タイガの呟きに視線が一斉にクラーケンの頭上に……ちょっと僕には見えないですね、皆さん見えるの?
「そう言えばシャムスがあの亀のことなんか言ってたな?」
『瑞獣よ』
「瑞獣……霊亀か!」
「鍋にしなくて良かった」
「治水を助けるありがたい亀だった気がする。瑞獣だし運気も上がる……うちはママがいるから必要ないな」
『謎能力が張り合っちゃう』
「あっ、ラミアの領地に連れて行くか!」
『名案!』
水棲系の子と相性がいいみたいだから、クラーケンの護衛がついている港の街はきっと住みやすい。かもしれない。
でもアー君、話が聞こえたらしい亀が縁側にやってきてイヤイヤと首を振ってるよ?
これあれだ、シャムスに媚を売って居着くパターンですね。
「つかれた」
『涼ちゃん生きてる?』
「口から魂出てるぞ」
縁側にドラゴンの幼児の屍が一つ。
「タイガありがとな、あのぬいぐるが無かったら、あんなアッサリと帰らなかったと思う」
『お手柄!』
「うむ、用意しておいて良かった」
「ぉぁ~、スライムのマッサージ効くぅ」
前に刀雲が使っていたスライムベッドに寝そべり、涼玉がおっさんのような声を出している。
毎日好きに生きているから、たまに気を使って疲れたんだろうなぁ。
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「そう言えばそうだよなぁ、見た目は兄弟内で一番幼いのに、中身はしっかりお兄ちゃんしてる。シャムスかっこいい!」
『きゃー』
二人からの賛辞を受けてシャムスが頬っぺたを赤くしている。可愛い。
「今日は俺、もう寝る。マールス抱っこ」
「っは!」
「涼玉、夕ご飯どうする? サンドイッチで良ければストックあるよ」
「ん」
マールスの腕の中で返事をした涼玉はもうほとんど眠りかけている。
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「涼をよろしく」
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「がぅ」
サンドイッチ詰め合わせのお弁当を受け取ると、涼玉を抱いたマールスはお城へと帰っていった。
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「さて、お弁当のストックが終わっちゃったから、明日は一日お弁当作りかな」
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「庭でクラーケンに逆さづりにされてるエンラ用と、エンラの面倒を見てもらっている春日さんへの賄賂とかかなぁ。あとはその日にお世話になった人へ渡したりとか色々」
『エンちゃーーん!!』
「しくじった!!」
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「そう言えばシャムスがあの亀のことなんか言ってたな?」
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でもアー君、話が聞こえたらしい亀が縁側にやってきてイヤイヤと首を振ってるよ?
これあれだ、シャムスに媚を売って居着くパターンですね。
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