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三食昼寝、家族付き
第962話
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夕食は喜んでもらえた半面、阿鼻叫喚だった。
最初は選び放題な内容に子供達が特にきゃっきゃしてたんだ。
アー君なんて「パパどれ食べる? 俺が作ってやろうか?」なんてリップサービスしてたぐらい。
神薙さんが席に座った瞬間、空気が変わったね。
和気あいあいとした雰囲気が一転、全員の目が狩人みたいになってたよ。
いただきますをした後は神薙さん無双ってやつですよ。
そのまま食べても美味しいおかずばっかりだったから、手前からガンガン食べまくったんだよね。
ピザとお好み焼き、手巻き寿司とパンは神薙さんの分をドリアンと作っておいたけど、大した時間稼ぎにはなってなかったかもしれない、食べ始めて十分もしないうちに追加注文してたからね。
楽しむ暇はなかっただろうなぁ。
とにかく一つでも多く自分の分を確保するのに皆必死だったよ、悩みたいのに悩んでいる間に料理が減っていく恐怖。
選んで楽しく食べてもらうはずだったけど、神薙さん対策が甘すぎた。
セティは途中から食べることを諦めてお酒を楽しむ方向に切り替えてたし、騎士様も諦めてセティと飲んでいました。
刀雲は子供達のために最初は手巻き寿司を作っていたけど、エイシなら具を詰めるだけと気付いてからはパンに具を詰めて子供達に渡していた。
騎士様、あれが良きパパの見本ですよ!
ちなみに刀雲の分は僕が作って口に運びました。
神薙さん、神薙さん、汚れたお皿が見当たらないのですが、もしかしてお皿ごと食べてませんか?
それとも片っ端からドリアンが片付けてる?
「疲れた」
『ちょっと足りないの』
「疲労感がひどい」
「食べた気がしないです」
料理が食べ尽くされた所で食事は終了、子供達の屍が転がっている。
いやぁタイガの助言に従って用意しておいてよかった。
「デザート食べる人」
一斉に手が上がった。
「ドリアン、お願い」
「ハイ」
お皿が片付いた所でテーブルが戻され、ホットプレートが並べられていく。
「今日のデザートなんだ?」
「クレープだよ、ドリアンに言って具を選んでね」
「あまおうのイチゴソースかけ!! アイスはトリプルです!!」
「イネス、お腹冷えるぞ」
「アイスもストロベリーで!!」
海老をほとんど食べれなかったイネスがリベンジするかのように注文している。
「じゃあ俺はバナナ尽くしにしようかな」
『ちょこー』
「シャム兄はチョコだって、俺はブルーベリー!」
「ママ、このクレープちょっと小さいです! 抗議します!」
「小さい方が数食べれるでしょ?」
「はい!」
「ほらイネス、こぼれてる。こぼれてる」
勢いよく返事をしてクレープにかぶりつくイネス、甲斐甲斐しく世話をするラーシャ、自分の分を後回しにしているけど夕食は食べれたのかな?
「かあちゃ、神薙様が自分だけクレープのケーキ食べてる!!」
「しかもでかい」
『もうクレープじゃない気がするの』
神薙さんのクレープは直径30cmのドーム型、各層に聖なる果実と黄金の生クリームがたっぷり入っている。
デザートはゆっくり食べてもらおうと、教会に行って祈りも捧げてもらいました。
「はい今のうちに食べてねー」
「樹、俺にはー?」
「母上、我にも」
子供のお世話をせずに飲んでいた騎士様にはクレープアイス、アー君に見つかると奪われるやつです。
セティはどうしようかな、もらったドーナツが余ってるからこれを中に仕込んでー、生クリームに蜜をかけてはいどーぞ。
「パパが自分だけいいもの食べてる!! 寄越せぇぇー!」
「ああんアー君ひどい!」
一口すら食べずにアー君に奪われていました。
アー君の嗅覚凄いなぁ。
「……母上、この蜂蜜はどこで手に入る?」
以外にもセティが蜜を気に入ったようです。
入手先はドリちゃん、蜂蜜ではなく実は樹木の蜜です。
最初は選び放題な内容に子供達が特にきゃっきゃしてたんだ。
アー君なんて「パパどれ食べる? 俺が作ってやろうか?」なんてリップサービスしてたぐらい。
神薙さんが席に座った瞬間、空気が変わったね。
和気あいあいとした雰囲気が一転、全員の目が狩人みたいになってたよ。
いただきますをした後は神薙さん無双ってやつですよ。
そのまま食べても美味しいおかずばっかりだったから、手前からガンガン食べまくったんだよね。
ピザとお好み焼き、手巻き寿司とパンは神薙さんの分をドリアンと作っておいたけど、大した時間稼ぎにはなってなかったかもしれない、食べ始めて十分もしないうちに追加注文してたからね。
楽しむ暇はなかっただろうなぁ。
とにかく一つでも多く自分の分を確保するのに皆必死だったよ、悩みたいのに悩んでいる間に料理が減っていく恐怖。
選んで楽しく食べてもらうはずだったけど、神薙さん対策が甘すぎた。
セティは途中から食べることを諦めてお酒を楽しむ方向に切り替えてたし、騎士様も諦めてセティと飲んでいました。
刀雲は子供達のために最初は手巻き寿司を作っていたけど、エイシなら具を詰めるだけと気付いてからはパンに具を詰めて子供達に渡していた。
騎士様、あれが良きパパの見本ですよ!
ちなみに刀雲の分は僕が作って口に運びました。
神薙さん、神薙さん、汚れたお皿が見当たらないのですが、もしかしてお皿ごと食べてませんか?
それとも片っ端からドリアンが片付けてる?
「疲れた」
『ちょっと足りないの』
「疲労感がひどい」
「食べた気がしないです」
料理が食べ尽くされた所で食事は終了、子供達の屍が転がっている。
いやぁタイガの助言に従って用意しておいてよかった。
「デザート食べる人」
一斉に手が上がった。
「ドリアン、お願い」
「ハイ」
お皿が片付いた所でテーブルが戻され、ホットプレートが並べられていく。
「今日のデザートなんだ?」
「クレープだよ、ドリアンに言って具を選んでね」
「あまおうのイチゴソースかけ!! アイスはトリプルです!!」
「イネス、お腹冷えるぞ」
「アイスもストロベリーで!!」
海老をほとんど食べれなかったイネスがリベンジするかのように注文している。
「じゃあ俺はバナナ尽くしにしようかな」
『ちょこー』
「シャム兄はチョコだって、俺はブルーベリー!」
「ママ、このクレープちょっと小さいです! 抗議します!」
「小さい方が数食べれるでしょ?」
「はい!」
「ほらイネス、こぼれてる。こぼれてる」
勢いよく返事をしてクレープにかぶりつくイネス、甲斐甲斐しく世話をするラーシャ、自分の分を後回しにしているけど夕食は食べれたのかな?
「かあちゃ、神薙様が自分だけクレープのケーキ食べてる!!」
「しかもでかい」
『もうクレープじゃない気がするの』
神薙さんのクレープは直径30cmのドーム型、各層に聖なる果実と黄金の生クリームがたっぷり入っている。
デザートはゆっくり食べてもらおうと、教会に行って祈りも捧げてもらいました。
「はい今のうちに食べてねー」
「樹、俺にはー?」
「母上、我にも」
子供のお世話をせずに飲んでいた騎士様にはクレープアイス、アー君に見つかると奪われるやつです。
セティはどうしようかな、もらったドーナツが余ってるからこれを中に仕込んでー、生クリームに蜜をかけてはいどーぞ。
「パパが自分だけいいもの食べてる!! 寄越せぇぇー!」
「ああんアー君ひどい!」
一口すら食べずにアー君に奪われていました。
アー君の嗅覚凄いなぁ。
「……母上、この蜂蜜はどこで手に入る?」
以外にもセティが蜜を気に入ったようです。
入手先はドリちゃん、蜂蜜ではなく実は樹木の蜜です。
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