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三食昼寝、家族付き

第904話

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 キノコ&魚祭りをした翌々日、ダンジョンで出会った冒険者がアー君を訪ねてやってきた。
 神薙さんの神社で生還のお礼をし、ついでにグラちゃんを通してアー君に面会を申し込んだみたい。

 グラちゃんが境内にある食事処の部屋を確保してくれたので、幼児らと僕で会いに行きました。
 その他のメンバーは涼玉には当然マールス、シャムスの移動手段としてキーちゃん、小鳥サイズに変化できるもふもふズ、このメンバーでどこかの国落とせそうだね。

「涼玉様、こんにちは」
「ぎゃ、ぎゃぅ」

 店の前で出迎えてくれたのは涼玉の第二の母親になった聖職者のお兄さん、妊娠したので安定期に入るまで冒険はお休み、代わりに戦士のお兄さんがメンバー入りしているらしい。
 出会ったその日に結ばれて、即妊娠したお兄さんが冒険者に復帰する日は来るのだろうか。
 涼玉は絶賛人見知り中。

 案内された部屋にはすでにこの前の9人がいて、僕らが部屋に入ると一斉に立ち上がろうとして一部の大人が崩れ落ちた。
 足が痺れたのだろう、ご愁傷様です。

 あっ、涼玉が近付いて足をツンツンしている。
 こらこら止めてあげなさい、根性で悲鳴はあげないけど半分泣いてるよ!

 意地悪する涼玉をひょいと抱き上げたのはグラちゃんだった。
 さすがドラゴンパパ、マールスさえ両手使っているのに片腕で抱っこしている。そこで人化せず、ドラゴンの姿のままって所がグラちゃんだよね。

「どうぞお座りくだされ、すぐに膳を持ってきます」
「お、俺は降ろしていいんだぞ!」
「そうですぞ! 涼玉様を抱っこするのは私の特権!」
「はははは」

 涼玉を抱いたままグラちゃんが去っていき、マールスがその後を追って行った。
 あれは配膳を手伝わせる気だな。

 案の定、涼玉を人質にとられたマールスが従業員と一緒に配膳の手伝いをさせられていた。
 邪神の一人なんだけど、これはこれで希少な体験ということで、後で正体を知って驚いてください。

「では皆様、温かいうちにお食べください」

 膳が並ぶとなぜか涼玉を膝に乗せたグラちゃんと奥様が同じ席に座った。
 場を仕切ってくれるのは正直ありがたいし、涼玉の場所も特に間違ってないかもだけど、グラちゃんの横に座ったマールスが血涙流しそうな顔しているよ。怖い。

「いただきます!」
「い、いただきます?」

 元気よく挨拶をして食べ始める若者組、戸惑いながらも同じ挨拶をしておじさま達も食べ始めた。

 ところで……おじさまの一人についてツッコミを入れたいのだけど、いつ切り出したらいいか分からない。
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