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三食昼寝、家族付き
第893話
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ちょっと遊びに行くはずが意外と長居をしてしまった。
帰宅したらお昼は終わっていて、すでに夕方に差し掛かる時間帯だった。
久々のお出掛け楽しかったです。
「えっちゃんお出掛け付き合ってくれてありがとうね」
「!」
えっちゃんを紹介してくださった騎士様もありがとうございます、おかげでどこに行っても危険はないし、一瞬で帰宅できるので世界が広がりました。
「ママ!」
『ママー』
「かあちゃー!」
帰宅したら幼児三人が口周りをベタベタにして駆け寄ってきた。
そこにえっちゃんが素早くクリーン。
この間までクリーン使えなかったよね?
えっちゃんったら万能なんだね、素晴らしいと思います。
「何食べていたの?」
「食べてない!」
『オテツダイ』
「俺は自分の卵を磨いてた!」
三人の供述が見事にバラバラですね。
えっちゃんがクリーンをかけて綺麗になったので今はもう口周りは何もない、けれどクリーンをかける前のあのベタベタは、たぶん蜂蜜とかバター辺りだろう。
パンケーキ試作品でも食べてたかな?
僕もダンジョンでおやつ食べたし、追及はしないでおこう。うん。
「夕食の用意終わらせて来ちゃうね」
「おう!」
『ふぅ』
「マールスが手伝ってるから急がなくてもへーきだぞー」
「うん、いつもマールスには感謝してるよ」
「えっへん」
マールスの功績なのになぜか偉そうにする涼玉、マールスにとっては誉になるのだろうか。
「そう言えばアー君」
「うん?」
「アー君と行ったダンジョンが面白いことになってたよ、あと執事が冒険者のお姉さんに求婚してた」
「は!?」
「仲間の人達にも相手を紹介するって言っちゃったからそのうち来ると思う」
「ちょっ、ママ??」
「ドリアン、今日の夕食はなに?」
「お好み焼きを主食に、鉄板焼きにする予定です」
「うん、騎士様のリクエストだね」
文字通りお好みの具材を選べるのが楽しいらしい、上にかけるものは騎士様はマヨネーズ、刀雲は七味唐辛子や辛いケチャップ、僕はマヨネーズとソースをかけるのが好き。
「僕がやること残ってる?」
「デザートをお願いします」
「うん分かった」
机の前に座り、メニュー画面を展開したら素早くスラちゃんが数匹近寄ってきた。
ささっと回収しないと幼児が狙うからね、油断も隙もないのです。
ポチポチしているところに早速アー君達がにじり寄ってきて、脇からズボッと頭を出したり、机の下から回りこんで膝の上に乗り込んだりしています。
膝に乗ったのはシャムス、目が合うとエヘヘと言わんばかりに笑顔を返された。可愛い。
右脇はアー君、左脇は涼玉、左肩はイネス……とてもやり辛い、イネスがいることに気付いたスラちゃん達が回収速度を上げたようです。
「お好み焼きといえば少し前に王宮で仁義なき派閥争いが勃発したってパパが言ってた」
「お好み焼きと派閥争いに関連性は?」
「マヨネーズ派と中濃ソース派で真っ二つに割れてたみたい、アカーシャが面白がってポン酢を提供してカオスなことになったって」
派閥争いの中身が平和ですね。
あと火に油を注いでいるのが我が子な件。
「そこにパパが『ケチャップも美味しいのに』って余計なことを言ってヒートアップ」
『僕はピザソースかけてみたい』
「俺はかあちゃと同じ、マヨネーズとソースダブル!」
「僕はかつお節が好きです」
ちょっと子供達や涎が凄いですよ。
特にイネスちゃん、甘えるふりしてポンチョで涎拭かないの。
「今は収まったの?」
「うん、毎日食べてたら食べ飽きたみたいで、今は目玉焼きに何をかけるか、固焼きか半熟かとかで争ってるらしい」
……暇なのかな王宮って。
帰宅したらお昼は終わっていて、すでに夕方に差し掛かる時間帯だった。
久々のお出掛け楽しかったです。
「えっちゃんお出掛け付き合ってくれてありがとうね」
「!」
えっちゃんを紹介してくださった騎士様もありがとうございます、おかげでどこに行っても危険はないし、一瞬で帰宅できるので世界が広がりました。
「ママ!」
『ママー』
「かあちゃー!」
帰宅したら幼児三人が口周りをベタベタにして駆け寄ってきた。
そこにえっちゃんが素早くクリーン。
この間までクリーン使えなかったよね?
えっちゃんったら万能なんだね、素晴らしいと思います。
「何食べていたの?」
「食べてない!」
『オテツダイ』
「俺は自分の卵を磨いてた!」
三人の供述が見事にバラバラですね。
えっちゃんがクリーンをかけて綺麗になったので今はもう口周りは何もない、けれどクリーンをかける前のあのベタベタは、たぶん蜂蜜とかバター辺りだろう。
パンケーキ試作品でも食べてたかな?
僕もダンジョンでおやつ食べたし、追及はしないでおこう。うん。
「夕食の用意終わらせて来ちゃうね」
「おう!」
『ふぅ』
「マールスが手伝ってるから急がなくてもへーきだぞー」
「うん、いつもマールスには感謝してるよ」
「えっへん」
マールスの功績なのになぜか偉そうにする涼玉、マールスにとっては誉になるのだろうか。
「そう言えばアー君」
「うん?」
「アー君と行ったダンジョンが面白いことになってたよ、あと執事が冒険者のお姉さんに求婚してた」
「は!?」
「仲間の人達にも相手を紹介するって言っちゃったからそのうち来ると思う」
「ちょっ、ママ??」
「ドリアン、今日の夕食はなに?」
「お好み焼きを主食に、鉄板焼きにする予定です」
「うん、騎士様のリクエストだね」
文字通りお好みの具材を選べるのが楽しいらしい、上にかけるものは騎士様はマヨネーズ、刀雲は七味唐辛子や辛いケチャップ、僕はマヨネーズとソースをかけるのが好き。
「僕がやること残ってる?」
「デザートをお願いします」
「うん分かった」
机の前に座り、メニュー画面を展開したら素早くスラちゃんが数匹近寄ってきた。
ささっと回収しないと幼児が狙うからね、油断も隙もないのです。
ポチポチしているところに早速アー君達がにじり寄ってきて、脇からズボッと頭を出したり、机の下から回りこんで膝の上に乗り込んだりしています。
膝に乗ったのはシャムス、目が合うとエヘヘと言わんばかりに笑顔を返された。可愛い。
右脇はアー君、左脇は涼玉、左肩はイネス……とてもやり辛い、イネスがいることに気付いたスラちゃん達が回収速度を上げたようです。
「お好み焼きといえば少し前に王宮で仁義なき派閥争いが勃発したってパパが言ってた」
「お好み焼きと派閥争いに関連性は?」
「マヨネーズ派と中濃ソース派で真っ二つに割れてたみたい、アカーシャが面白がってポン酢を提供してカオスなことになったって」
派閥争いの中身が平和ですね。
あと火に油を注いでいるのが我が子な件。
「そこにパパが『ケチャップも美味しいのに』って余計なことを言ってヒートアップ」
『僕はピザソースかけてみたい』
「俺はかあちゃと同じ、マヨネーズとソースダブル!」
「僕はかつお節が好きです」
ちょっと子供達や涎が凄いですよ。
特にイネスちゃん、甘えるふりしてポンチョで涎拭かないの。
「今は収まったの?」
「うん、毎日食べてたら食べ飽きたみたいで、今は目玉焼きに何をかけるか、固焼きか半熟かとかで争ってるらしい」
……暇なのかな王宮って。
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