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女神の呪い
第856話
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アー君のチーズパーティーが結婚披露宴になるかもしれない。
誰が結婚するかって?
聞いて驚いてください。
シヴァさんです。
「え、天変地異の前触れ?」
少年愛が止まらないショタ守護神が結婚?
何があったの?
「え、アー君、それ本当? 悪夢とか幻覚じゃなくて?」
「相手は砂漠の国に作った中等部生徒会の会長だって」
「へぇ」
僕つい最近、砂漠の国が行ったお約束召喚に巻き込まれ、たらい回しされて最終的にアー君が砂漠に作った学校の寮に放り込まれてた気がする。
ついでに言うとそこで王道な生徒会メンバーと仲良くなったりもしてた。
あの子たちは高等部で僕の知っている人と違うと誰か証言お願いします。
この世界の人達はBLファンタジーあるあるで基本的に体格が大きく、さらに言えば日本人は幼く見えるとかそういう展開はいらない。
きっとアー君は中等部と高等部両方作ったはず。
「国全体の識字率が低いから、まずは中等部からしっかり育てようと試験的に作ったけど、まさかそこでシヴァが嫁を見つけるとは思わなかった」
やめてアー君、現実突きつけないで。
「ネリと黒の嫁から生徒の勉強への意欲も高いと報告されてるし、高等部も作っちゃおうかな」
『理事長は今度こそカイちゃん』
「うん、カイが理事長やれば不正も防げるし、国営に出来るな」
今になって発覚した事実。
僕、子供と思われて中等部、つまり中学校へ入れられてた。
いやでも、ほら、他に学校なかったみたいだし仕方ないってことで。セーフだよね?
僕の心の中の葛藤など知らないアー君達が、シヴァさんと会長の話題で盛り上がっている。
あのドアマット志願神子、シヴァさんからセティにプレゼントされ、現在は神殿の地下で苗床ライフ送っているらしいです。
いかにも良い話風に語られているけど、人間としては終わってますね。
「ママに付きまとってた生徒会メンバーから伝言あったんだ」
「え?」
「優秀な成績を修めて刀国に留学に来るから、その時は遊んでね! と言っていた」
「刀国に王道が留学してくるの?」
「例え成績が悪かろうと、女神補正で来ちゃうだろうな」
厄介だな女神補正、まるで呪いのようだ。
「まさかセティの弟の一人がシヴァの嫁になるとは……女神の呪いって怖いな」
「大人になったらポイっとしないよね?」
「しない。と断言出来ないな」
『ポイしたらレイアしゃんに怒ってもらうの』
「ポイしなくても飽きて放置ならありそうだな!」
「わたしも学校行ってみたい、ネヴォラに自慢する!」
庭で朱と散歩をしていた青が座敷に突進してきた。
「通いたいならまず魔力を安定させて、年齢固定しないとな」
「そうですよ青、今日は児童、昨日は幼児、一昨日は乳児だなんて不安定すぎて外に出れませんよ」
「っぐ、頑張る」
アー君と朱に魔力の不安定さを指摘されている青ちゃん、涼玉の次ぐらいに魔力操作が苦手なんだよね。
涼玉はドラゴンの力を小さな力で揮おうとするから威力が大きくなりすぎて振り回されるのに対し、青ちゃんは兄弟と混ぜてしまった魔力をうまく制御できずに苦戦している感じ。
朱も同じ条件のはずだけど、そこは前世からの経験と勘でどうにかしているらしい。
「朱はなるべくシヴァに近付くなよ、パパの息子で盲目だなんてバレたらあれこれ理由を押し付けられて、保護という名の監禁されて、気づいたら嫁にされるぞ。純粋な変態は怖い!」
『遠くに座ろうね』
「俺はお兄ちゃんだからな、朱を守るぞ!」
涼玉落ち着いて、口からちょっと火が漏れてる。
誰が結婚するかって?
聞いて驚いてください。
シヴァさんです。
「え、天変地異の前触れ?」
少年愛が止まらないショタ守護神が結婚?
何があったの?
「え、アー君、それ本当? 悪夢とか幻覚じゃなくて?」
「相手は砂漠の国に作った中等部生徒会の会長だって」
「へぇ」
僕つい最近、砂漠の国が行ったお約束召喚に巻き込まれ、たらい回しされて最終的にアー君が砂漠に作った学校の寮に放り込まれてた気がする。
ついでに言うとそこで王道な生徒会メンバーと仲良くなったりもしてた。
あの子たちは高等部で僕の知っている人と違うと誰か証言お願いします。
この世界の人達はBLファンタジーあるあるで基本的に体格が大きく、さらに言えば日本人は幼く見えるとかそういう展開はいらない。
きっとアー君は中等部と高等部両方作ったはず。
「国全体の識字率が低いから、まずは中等部からしっかり育てようと試験的に作ったけど、まさかそこでシヴァが嫁を見つけるとは思わなかった」
やめてアー君、現実突きつけないで。
「ネリと黒の嫁から生徒の勉強への意欲も高いと報告されてるし、高等部も作っちゃおうかな」
『理事長は今度こそカイちゃん』
「うん、カイが理事長やれば不正も防げるし、国営に出来るな」
今になって発覚した事実。
僕、子供と思われて中等部、つまり中学校へ入れられてた。
いやでも、ほら、他に学校なかったみたいだし仕方ないってことで。セーフだよね?
僕の心の中の葛藤など知らないアー君達が、シヴァさんと会長の話題で盛り上がっている。
あのドアマット志願神子、シヴァさんからセティにプレゼントされ、現在は神殿の地下で苗床ライフ送っているらしいです。
いかにも良い話風に語られているけど、人間としては終わってますね。
「ママに付きまとってた生徒会メンバーから伝言あったんだ」
「え?」
「優秀な成績を修めて刀国に留学に来るから、その時は遊んでね! と言っていた」
「刀国に王道が留学してくるの?」
「例え成績が悪かろうと、女神補正で来ちゃうだろうな」
厄介だな女神補正、まるで呪いのようだ。
「まさかセティの弟の一人がシヴァの嫁になるとは……女神の呪いって怖いな」
「大人になったらポイっとしないよね?」
「しない。と断言出来ないな」
『ポイしたらレイアしゃんに怒ってもらうの』
「ポイしなくても飽きて放置ならありそうだな!」
「わたしも学校行ってみたい、ネヴォラに自慢する!」
庭で朱と散歩をしていた青が座敷に突進してきた。
「通いたいならまず魔力を安定させて、年齢固定しないとな」
「そうですよ青、今日は児童、昨日は幼児、一昨日は乳児だなんて不安定すぎて外に出れませんよ」
「っぐ、頑張る」
アー君と朱に魔力の不安定さを指摘されている青ちゃん、涼玉の次ぐらいに魔力操作が苦手なんだよね。
涼玉はドラゴンの力を小さな力で揮おうとするから威力が大きくなりすぎて振り回されるのに対し、青ちゃんは兄弟と混ぜてしまった魔力をうまく制御できずに苦戦している感じ。
朱も同じ条件のはずだけど、そこは前世からの経験と勘でどうにかしているらしい。
「朱はなるべくシヴァに近付くなよ、パパの息子で盲目だなんてバレたらあれこれ理由を押し付けられて、保護という名の監禁されて、気づいたら嫁にされるぞ。純粋な変態は怖い!」
『遠くに座ろうね』
「俺はお兄ちゃんだからな、朱を守るぞ!」
涼玉落ち着いて、口からちょっと火が漏れてる。
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