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女神の呪い
第840話
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えっ、えっ、騎士様が浮かべる笑みがうちの子と同レベルなんですけど。
これ、止めなきゃダメなの?
普通はもっとこう、説得しやすい人から徐々にいくものじゃない?
でも今回はそれだと間に合わないかな?
「樹を殺そうとした人間は一人残らず消すからね」
笑顔こわぁぁぁあ。
「俺達から樹を奪おうなんて愚かだよね」
シャムスより先に騎士様が闇落ちしているのですが……えーっと、レイアさん呼んで一発殴ってもらえばいいのだろうか?
でもレイアさんも粛清側に回っている可能性はそこはかとなく。
アー君、いびきかいて寝てる場合じゃないよ、揉み揉みしないで、シリアスが仕事しにくい。
謎能力もアー君の安眠に力を使っている場合じゃないと思う、騎士様を癒すのが優先じゃないだろうか?
「騎士様、アー君がチーズパーティーをご所望なのでおうちに帰りましょう」
「樹は先に帰っていて、片付けが終わったら俺も帰るよ」
いえいえそれだと砂漠の国が滅びてしまい、戦争孤児が溢れてシヴァさんの思い通りになってしまうのでそれは困ります。
こういう時に頼るべきは誰だろうか。
アー君?
腕の中で寝ていますね、満腹になって幸せそうな寝顔です。
あっ、よだれ。
冷静さに定評がありそうなカイちゃん……いやだめだな、ネリちゃんから話を聞いた限り、むしろ率先して滅ぼしにかかっている。
あの子は止めなきゃいけない一人だ。どうやって止めよう?
タイガはなー、騎士様の牙であり、種族としてはカイちゃんの下になる。
何より家族のことになると容赦がない。
みんなを説得できそうなのはシャムスだろうか、自分が寝ている最中に僕を召喚した人間を許してくれるか微妙なところですね。
息子を泣かせたと激怒した獅皇さんが、戦渦の中心にいても不思議はない。
えー他に誰か状況改善できそうな知り合いいるかなぁ、仲のいい全もふもふを召喚して騎士様を毛皮の海に投入するとか?
この世紀末な光景を止める方法って何があるんだろうか?
(えー、女神様、女神様、今こそ世界を救うための神託をください)
(無理!)
秒で拒否された。
そうか、そうだよね、女神様って騎士様の部下だもんね。
今回は砂漠の国のみが対象だけど、前に世界規模の厄災があった時はどうやって世界救ったっけ?
確か女神様が鼻血出したり悟ったりしたのは覚えてるんだけど……、女神様が鼻血を噴くに至ったのは目の前で僕の濡れ場が展開されたから、だったっけ?
つまりエロか。
ブチ切れモードの騎士様をエロに導くってどうやって?
ポンチョを脱いで騎士様に抱いてーって言うとか?
いや、さすがにそれは……
「……」
ないな。と思おうとして騎士様を見上げたら僕をガン見していた。
目が期待に輝いているのは気のせいだろう。
えっ、ありなの?
エロ路線ありなんですか!?
(エロの神様お願い、知恵を貸してください!)
(!!!!!!)
世界を救うための神託はくれなかったのに、エロを絡めたら光の速さで神託が下された。
しかも大音量。
……言わなきゃダメなんだろうか。
砂漠の国を見捨てちゃダメかな、僕への負担が酷いのですが。
「樹?」
「騎士様、あの、砂漠の民を許してくれたらっ」
相手は騎士様だけど、本当に通じるんですよね女神様。
これで止められなかったら絶対に許さない、アー君にお願いして体新しく作る勢いで女神様と縁切りする。
「裸エプロンしますっ!!」
その日、砂漠の国は赦された。
これ、止めなきゃダメなの?
普通はもっとこう、説得しやすい人から徐々にいくものじゃない?
でも今回はそれだと間に合わないかな?
「樹を殺そうとした人間は一人残らず消すからね」
笑顔こわぁぁぁあ。
「俺達から樹を奪おうなんて愚かだよね」
シャムスより先に騎士様が闇落ちしているのですが……えーっと、レイアさん呼んで一発殴ってもらえばいいのだろうか?
でもレイアさんも粛清側に回っている可能性はそこはかとなく。
アー君、いびきかいて寝てる場合じゃないよ、揉み揉みしないで、シリアスが仕事しにくい。
謎能力もアー君の安眠に力を使っている場合じゃないと思う、騎士様を癒すのが優先じゃないだろうか?
「騎士様、アー君がチーズパーティーをご所望なのでおうちに帰りましょう」
「樹は先に帰っていて、片付けが終わったら俺も帰るよ」
いえいえそれだと砂漠の国が滅びてしまい、戦争孤児が溢れてシヴァさんの思い通りになってしまうのでそれは困ります。
こういう時に頼るべきは誰だろうか。
アー君?
腕の中で寝ていますね、満腹になって幸せそうな寝顔です。
あっ、よだれ。
冷静さに定評がありそうなカイちゃん……いやだめだな、ネリちゃんから話を聞いた限り、むしろ率先して滅ぼしにかかっている。
あの子は止めなきゃいけない一人だ。どうやって止めよう?
タイガはなー、騎士様の牙であり、種族としてはカイちゃんの下になる。
何より家族のことになると容赦がない。
みんなを説得できそうなのはシャムスだろうか、自分が寝ている最中に僕を召喚した人間を許してくれるか微妙なところですね。
息子を泣かせたと激怒した獅皇さんが、戦渦の中心にいても不思議はない。
えー他に誰か状況改善できそうな知り合いいるかなぁ、仲のいい全もふもふを召喚して騎士様を毛皮の海に投入するとか?
この世紀末な光景を止める方法って何があるんだろうか?
(えー、女神様、女神様、今こそ世界を救うための神託をください)
(無理!)
秒で拒否された。
そうか、そうだよね、女神様って騎士様の部下だもんね。
今回は砂漠の国のみが対象だけど、前に世界規模の厄災があった時はどうやって世界救ったっけ?
確か女神様が鼻血出したり悟ったりしたのは覚えてるんだけど……、女神様が鼻血を噴くに至ったのは目の前で僕の濡れ場が展開されたから、だったっけ?
つまりエロか。
ブチ切れモードの騎士様をエロに導くってどうやって?
ポンチョを脱いで騎士様に抱いてーって言うとか?
いや、さすがにそれは……
「……」
ないな。と思おうとして騎士様を見上げたら僕をガン見していた。
目が期待に輝いているのは気のせいだろう。
えっ、ありなの?
エロ路線ありなんですか!?
(エロの神様お願い、知恵を貸してください!)
(!!!!!!)
世界を救うための神託はくれなかったのに、エロを絡めたら光の速さで神託が下された。
しかも大音量。
……言わなきゃダメなんだろうか。
砂漠の国を見捨てちゃダメかな、僕への負担が酷いのですが。
「樹?」
「騎士様、あの、砂漠の民を許してくれたらっ」
相手は騎士様だけど、本当に通じるんですよね女神様。
これで止められなかったら絶対に許さない、アー君にお願いして体新しく作る勢いで女神様と縁切りする。
「裸エプロンしますっ!!」
その日、砂漠の国は赦された。
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