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湯水のごとくお金を使おう
第738話
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騎士様どれだけ張り切ったんだろう。
林道から離れるにつれ景色が南国寄りになっていくのですが。
魔境特有の危険な気配が全くない、あるのは青い海、青い空、白い雲、凄く平和。
きっと海の中にはサンゴ礁とかあるんだろうな、ハンモック設置済みのヤシの木あるし、足元はただの土から砂浜に変わった。
おっと青い海じゃなくて湖だった。
海への未練がちらほら残っているせいでつられちゃった。
「タイガ、木の上にある実はなんだ?」
「ヤシの実と言って殻は少々硬いが、中に詰まっている実が美味い」
なんだろう僕の知るヤシの実と違う予感。
騎士様は何と混ぜたんだろうか。
「水温は高いから冷える心配はないだろうが、水から上がったら体を良く拭くように」
「はい」
オカンモードのタイガには逆らいません。
こういう所、アカーシャにそっくり、親としての威厳はいずこ。
「対岸で近所のドラゴンが水浴びすることがあるが気にしなくて良い、騒ぎを起こしたら結界に二度と入れないからな、今のところ面倒ごとが起こったことはない」
街に住む亜人も湖を利用するらしいけれど、コテージには近付かないそうです。
あれか、プライベートビーチ扱い!
釣れる魚の種類などを聞きながら歩くこと数分、ようやくコテージに到着!
「ほあぁぁぁぁ」
湖に面した部屋は最小限の壁しかなく、どの部屋からでも湖が眺められるのが凄い。
逆に言えば外から丸見え……出羽亀の魔物が周辺にいないことを祈ろう。
一番広い部屋にはキングサイズのベッド。
海に飛び出している謎の長方形の枠があるなぁと思ったら、網のハンモックだった。
「我が寝ても壊れなかったから安心して良い」
試してみるかと聞かれたけど首を振った。
遊ぶのは後にします。
屋外と室内両方にプール付き。
プール横に階段があってそこから海に直接入れるみたい、飛び込み厳禁ですよね、大丈夫、分かってますとも。
絶対にやらないので言葉と視線で念を押さなくても大丈夫だよ。
「イツキは泳げるか」
「うん」
「俺は……どうだろう」
「父よ安心して欲しい、コテージ周辺の水位は父の胸ぐらいまでだ。湖の中心に近付くにつれ深くなるので母は気を付けるように」
「はぁい」
寝室の隣はソファが置かれたリビングルーム、他にもジャグジー付きお風呂、小さなキッチンなどの設備があった。
僕、ドリちゃんなしで料理を完成させる自信がないや、スライム一匹ぐらい連れてくれば良かった。
おやつとか簡単に食べれる料理大量に作ったけど、子供達と神薙さんに全部渡しちゃったんだよね。
でも大丈夫、リゾートに似合う料理がきっとメニュー画面の中にある!
ポイント枯渇に気を付ければ滞在期間中ぐらい何とかなるだろう、いざとなったら刀雲に転移使ってもらって神薙さんに差し入れして来ればよし。
うんうん、何とかなりそう。
「暖炉がある」
「我が兄シャムスが遊びに来る日が来た時、マッシュルームを焼いたり魚を焼く設備はあった方がいいだろうという配慮らしい」
「……キッチンやバーベキューセットあるのに?」
どちらかと言うとうちの子は囲炉裏の方が喜びそうだけど、あれはさすがにコテージのイメージに合わないか。
妥協しての暖炉かなぁ。
寝室のクローゼットを開けたら子供用浮き輪やおもちゃがあった。
うん、子供達が帰ったら騎士様誘って遊びに来よう。
林道から離れるにつれ景色が南国寄りになっていくのですが。
魔境特有の危険な気配が全くない、あるのは青い海、青い空、白い雲、凄く平和。
きっと海の中にはサンゴ礁とかあるんだろうな、ハンモック設置済みのヤシの木あるし、足元はただの土から砂浜に変わった。
おっと青い海じゃなくて湖だった。
海への未練がちらほら残っているせいでつられちゃった。
「タイガ、木の上にある実はなんだ?」
「ヤシの実と言って殻は少々硬いが、中に詰まっている実が美味い」
なんだろう僕の知るヤシの実と違う予感。
騎士様は何と混ぜたんだろうか。
「水温は高いから冷える心配はないだろうが、水から上がったら体を良く拭くように」
「はい」
オカンモードのタイガには逆らいません。
こういう所、アカーシャにそっくり、親としての威厳はいずこ。
「対岸で近所のドラゴンが水浴びすることがあるが気にしなくて良い、騒ぎを起こしたら結界に二度と入れないからな、今のところ面倒ごとが起こったことはない」
街に住む亜人も湖を利用するらしいけれど、コテージには近付かないそうです。
あれか、プライベートビーチ扱い!
釣れる魚の種類などを聞きながら歩くこと数分、ようやくコテージに到着!
「ほあぁぁぁぁ」
湖に面した部屋は最小限の壁しかなく、どの部屋からでも湖が眺められるのが凄い。
逆に言えば外から丸見え……出羽亀の魔物が周辺にいないことを祈ろう。
一番広い部屋にはキングサイズのベッド。
海に飛び出している謎の長方形の枠があるなぁと思ったら、網のハンモックだった。
「我が寝ても壊れなかったから安心して良い」
試してみるかと聞かれたけど首を振った。
遊ぶのは後にします。
屋外と室内両方にプール付き。
プール横に階段があってそこから海に直接入れるみたい、飛び込み厳禁ですよね、大丈夫、分かってますとも。
絶対にやらないので言葉と視線で念を押さなくても大丈夫だよ。
「イツキは泳げるか」
「うん」
「俺は……どうだろう」
「父よ安心して欲しい、コテージ周辺の水位は父の胸ぐらいまでだ。湖の中心に近付くにつれ深くなるので母は気を付けるように」
「はぁい」
寝室の隣はソファが置かれたリビングルーム、他にもジャグジー付きお風呂、小さなキッチンなどの設備があった。
僕、ドリちゃんなしで料理を完成させる自信がないや、スライム一匹ぐらい連れてくれば良かった。
おやつとか簡単に食べれる料理大量に作ったけど、子供達と神薙さんに全部渡しちゃったんだよね。
でも大丈夫、リゾートに似合う料理がきっとメニュー画面の中にある!
ポイント枯渇に気を付ければ滞在期間中ぐらい何とかなるだろう、いざとなったら刀雲に転移使ってもらって神薙さんに差し入れして来ればよし。
うんうん、何とかなりそう。
「暖炉がある」
「我が兄シャムスが遊びに来る日が来た時、マッシュルームを焼いたり魚を焼く設備はあった方がいいだろうという配慮らしい」
「……キッチンやバーベキューセットあるのに?」
どちらかと言うとうちの子は囲炉裏の方が喜びそうだけど、あれはさすがにコテージのイメージに合わないか。
妥協しての暖炉かなぁ。
寝室のクローゼットを開けたら子供用浮き輪やおもちゃがあった。
うん、子供達が帰ったら騎士様誘って遊びに来よう。
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