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湯水のごとくお金を使おう
第719話
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子供達が戻るより早く神薙さんが帰宅し、庭で遊んでいた金ちゃん銀ちゃんカップルも座敷に戻ってきて神薙さんにスリスリ身を寄せている。
「誰もいないの?」
「リンゴ畑で果物狩りしてます」
小腹が空いている神薙さんのため、ドリアンにお願いして神薙さん用のおやつを机に並べてもらう、放置するとつまみ食いの危険性があるからね。
本日のおやつはバケツプリンならぬ寸胴鍋プリン、普通の人が食べるのは無謀だろう、でもこれは神薙さん用だから大丈夫。
「ふぅん、夕食はなに?」
そう尋ねる神薙さんの両手はすでに鍋にのばされており、いつでも食べれる態勢だ。
「涼玉が活け造りを食べたがっていたので、それを中心にしたメニューにしようかと思ってます」
つまり詳細が決まっていません。
金ちゃんらが収獲してくれれば良かったのだけど、屋形船でのんびりデートだったので魚はないんだよね。
誰か魚釣って来てください。
ちょっと考えに沈んでいる間に寸胴鍋プリンは完食されていた。
さすが神薙さん、食べるの早っ。
「金、銀、魚捕ってきて」
「……はい」
「ハイ」
神薙さんの命令に金ちゃんが少し間を開けて、銀ちゃんは比較的素直に返事をした。
池デートから戻ったばかりなのに悪いね、食後のデザートをサービスするので頑張って!
人類を破滅に導く邪神でも、神薙さんには敵わないようだ。
神薙さん最凶だしね!
下手すれば自分が餌になりかねないもんね!
二匹を動かしてくれた神薙さんに、お礼代わりに生クリームをたっぷりかけたパンケーキをお出ししました。
もちろんアイス各種も付けました。
「そう言えば神薙さん、あの毛玉くんの正体ってなんでしょう?」
「穢れて堕ちかけた神獣」
「そうなんですか、堕ちるとどうなるんですか?」
食欲増すとかだったら困るなぁ、その時はもふもふズの狩りに参加してもらうとかして、自分の食料調達してもらわないとね。
「禍神とかになるんじゃないかな? いるだけで邪気や災いを周囲にまき散らすとか、たぶんそんな感じ」
邪気ってあれだよね、魔王様一家が発している濃い魔素みたいなものだよね。
つまり、特に問題ないか。
「城門を警備する門番に聞いたら、刀国に来た時はもっとドロドロのヘドロみたいな姿だったって」
「あれ? 境内で回収された時は多少汚れていましたけど、そこまでじゃなかったですよね」
「城門前に泉があるんだけど、泉の水、全部聖水なの。汚れが酷いのは種族問わずそこに放り込むのが決まり」
初めて知った。
そして汚れも穢れも扱いが同じな上、扱いがとても雑。
「誰もいないの?」
「リンゴ畑で果物狩りしてます」
小腹が空いている神薙さんのため、ドリアンにお願いして神薙さん用のおやつを机に並べてもらう、放置するとつまみ食いの危険性があるからね。
本日のおやつはバケツプリンならぬ寸胴鍋プリン、普通の人が食べるのは無謀だろう、でもこれは神薙さん用だから大丈夫。
「ふぅん、夕食はなに?」
そう尋ねる神薙さんの両手はすでに鍋にのばされており、いつでも食べれる態勢だ。
「涼玉が活け造りを食べたがっていたので、それを中心にしたメニューにしようかと思ってます」
つまり詳細が決まっていません。
金ちゃんらが収獲してくれれば良かったのだけど、屋形船でのんびりデートだったので魚はないんだよね。
誰か魚釣って来てください。
ちょっと考えに沈んでいる間に寸胴鍋プリンは完食されていた。
さすが神薙さん、食べるの早っ。
「金、銀、魚捕ってきて」
「……はい」
「ハイ」
神薙さんの命令に金ちゃんが少し間を開けて、銀ちゃんは比較的素直に返事をした。
池デートから戻ったばかりなのに悪いね、食後のデザートをサービスするので頑張って!
人類を破滅に導く邪神でも、神薙さんには敵わないようだ。
神薙さん最凶だしね!
下手すれば自分が餌になりかねないもんね!
二匹を動かしてくれた神薙さんに、お礼代わりに生クリームをたっぷりかけたパンケーキをお出ししました。
もちろんアイス各種も付けました。
「そう言えば神薙さん、あの毛玉くんの正体ってなんでしょう?」
「穢れて堕ちかけた神獣」
「そうなんですか、堕ちるとどうなるんですか?」
食欲増すとかだったら困るなぁ、その時はもふもふズの狩りに参加してもらうとかして、自分の食料調達してもらわないとね。
「禍神とかになるんじゃないかな? いるだけで邪気や災いを周囲にまき散らすとか、たぶんそんな感じ」
邪気ってあれだよね、魔王様一家が発している濃い魔素みたいなものだよね。
つまり、特に問題ないか。
「城門を警備する門番に聞いたら、刀国に来た時はもっとドロドロのヘドロみたいな姿だったって」
「あれ? 境内で回収された時は多少汚れていましたけど、そこまでじゃなかったですよね」
「城門前に泉があるんだけど、泉の水、全部聖水なの。汚れが酷いのは種族問わずそこに放り込むのが決まり」
初めて知った。
そして汚れも穢れも扱いが同じな上、扱いがとても雑。
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