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湯水のごとくお金を使おう
第658話
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本来は始祖固有技だったっぽい何かを、いつもの共有チートでシャムスが使った結果、スライムに変化を起こすことに成功しました。
けど結果が平和すぎてスライムの何が変わったかいまいち分からない。
『うーん、スラちゃん、何か作ってみて』
「ぴきゅ!」
シャムスの言葉に反応してスラちゃんがドリアンの元へ走る。
「シャムス何を言ったんだ?」
『何か作ってみてってお願いしたの』
「材料取りに行ったのか、どうせなら普通のスラちゃんにも作らせてみよう」
『うん、お願いねー』
「ぷるる!」
何が始まったんだろうか。
逃走を図ろうと機会を伺っていた双子が好奇心に負けて見守り、カイちゃんは自分の固有技をあっさり模倣されてへこんでいるっぽい。
完成したパフェはどちらも美味しそうだった。
けど差は歴然。
通常スラちゃんのイチゴパフェはカットも盛り付けも十分綺麗で美味しそうだった。
けど強化スラちゃんのフルーツパフェはその上、なんていうか、パフェという名の芸術品?
僕の足りない語彙で表現するなら、通常スラちゃんのパフェはファミレスレベル、強化スラちゃんのパフェは一流ホテルのパフェって感じ。
いや、一流ホテルに行ったこともなければ、パフェやっているかどうかも知らないけど。
だって、強化スラちゃんのパフェ、上に龍が踊ってるんだよ!
アー君曰く、リンゴを薄く切って作ってたそうです、僕全然見えませんでした。
「げいじゅつが爆発しちょる」
ひょえーと声を出す涼玉の視線の先では、強化スラちゃんが芸術パフェを量産中。
メロンを向こう側が透けるほど薄く切って飾り、リンゴで作った女神様をのせて神話の一節を再現したと思ったら、クッキーと桃を使って桜並木通りを作り、最終的にチョコと金箔などを使って騎士様を作り始めました。
待った、後半がもはやパフェの域超えてる。
「シャムス止めて、おやつの時間にはまだ早い」
『はぁい』
素直に止めてくれたのは、きっとおやつ抜きを恐れてのことだろう。ちょっとホッとした。
当のスラちゃんはちょっとご不満そうですが、勘弁してください。
「母様、このパフェどうしよう。僕らで食べたらちょっと兄弟喧嘩の心配が、特に刀羅と鬼羅が」
「否定したいけど」
「しきれないものがある!」
アカーシャの言葉にぐぬぐぬする双子、目線はパフェに釘付けです。
「あっそうだ。神様に奉納しちゃえばいいんだよ!」
「そうだね、そうしよう! 最初のこれは?」
「レイアさんかな」
「こちらの女神様がいるのは本人ですね」
「パパのこれはパパでいいかな」
『桜のはー?』
「これだけでも俺らで食おう! サイズ的に一口ずつになるけど!」
「涼ちゃんナイス!」
「食べよう食べよう、ドリアンスプーン!」
涼玉の一言に双子がすごい勢いで食いついて、返答を待たずにドリアンからパフェ用スプーンを受け取った。
「神の味だ」
せっかく再起動し始めたハイダル君、パフェを一口食べたら感動で使い物にならなくなった。
早くメンタル追いつくといいね?
「おいしーね」
「ウム」
笑うネヴォラと答えるゴブリンが完全に親子です。
幸せそうで何より。
衝撃のパフェタイムを終え、次はアー君の技のお披露目です。
けど結果が平和すぎてスライムの何が変わったかいまいち分からない。
『うーん、スラちゃん、何か作ってみて』
「ぴきゅ!」
シャムスの言葉に反応してスラちゃんがドリアンの元へ走る。
「シャムス何を言ったんだ?」
『何か作ってみてってお願いしたの』
「材料取りに行ったのか、どうせなら普通のスラちゃんにも作らせてみよう」
『うん、お願いねー』
「ぷるる!」
何が始まったんだろうか。
逃走を図ろうと機会を伺っていた双子が好奇心に負けて見守り、カイちゃんは自分の固有技をあっさり模倣されてへこんでいるっぽい。
完成したパフェはどちらも美味しそうだった。
けど差は歴然。
通常スラちゃんのイチゴパフェはカットも盛り付けも十分綺麗で美味しそうだった。
けど強化スラちゃんのフルーツパフェはその上、なんていうか、パフェという名の芸術品?
僕の足りない語彙で表現するなら、通常スラちゃんのパフェはファミレスレベル、強化スラちゃんのパフェは一流ホテルのパフェって感じ。
いや、一流ホテルに行ったこともなければ、パフェやっているかどうかも知らないけど。
だって、強化スラちゃんのパフェ、上に龍が踊ってるんだよ!
アー君曰く、リンゴを薄く切って作ってたそうです、僕全然見えませんでした。
「げいじゅつが爆発しちょる」
ひょえーと声を出す涼玉の視線の先では、強化スラちゃんが芸術パフェを量産中。
メロンを向こう側が透けるほど薄く切って飾り、リンゴで作った女神様をのせて神話の一節を再現したと思ったら、クッキーと桃を使って桜並木通りを作り、最終的にチョコと金箔などを使って騎士様を作り始めました。
待った、後半がもはやパフェの域超えてる。
「シャムス止めて、おやつの時間にはまだ早い」
『はぁい』
素直に止めてくれたのは、きっとおやつ抜きを恐れてのことだろう。ちょっとホッとした。
当のスラちゃんはちょっとご不満そうですが、勘弁してください。
「母様、このパフェどうしよう。僕らで食べたらちょっと兄弟喧嘩の心配が、特に刀羅と鬼羅が」
「否定したいけど」
「しきれないものがある!」
アカーシャの言葉にぐぬぐぬする双子、目線はパフェに釘付けです。
「あっそうだ。神様に奉納しちゃえばいいんだよ!」
「そうだね、そうしよう! 最初のこれは?」
「レイアさんかな」
「こちらの女神様がいるのは本人ですね」
「パパのこれはパパでいいかな」
『桜のはー?』
「これだけでも俺らで食おう! サイズ的に一口ずつになるけど!」
「涼ちゃんナイス!」
「食べよう食べよう、ドリアンスプーン!」
涼玉の一言に双子がすごい勢いで食いついて、返答を待たずにドリアンからパフェ用スプーンを受け取った。
「神の味だ」
せっかく再起動し始めたハイダル君、パフェを一口食べたら感動で使い物にならなくなった。
早くメンタル追いつくといいね?
「おいしーね」
「ウム」
笑うネヴォラと答えるゴブリンが完全に親子です。
幸せそうで何より。
衝撃のパフェタイムを終え、次はアー君の技のお披露目です。
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