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湯水のごとくお金を使おう
第655話
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昨晩は皆でお泊りしたらしく、マシュー君とナーガも揃って起きてきた。
「シャムス様」
「なーが」
「ああ尊い」
にっこり笑顔を浮かべたシャムスが手を伸ばすと、デレデレになったナーガが嬉しそうにシャムスを抱き上げちゅっちゅし始めた。
そして始まる恐怖の勉強会。
いいえ僕は参加しませんよ、お昼の用意があるんです!
美味しいものを作るので参加者は頑張ってください。
「アカーシャ、飲み物とかはいる?」
「そうだね貰おうかな」
ネヴォラ大好きフルーツジュースにしよう、なぜかいるんだよね、すでにアカーシャの足の間に座って待機中です。
多分だけど、勉強会の意味分かってないとみた。
「アー君も参加するの?」
「いいや、俺はシャムスと涼と遊ぶ使命がある」
『いえーい』
「ひゃっほー」
まぁそうだよね、勉強嫌いではないと思うけど、現在幼児であることを主張するアー君がわざわざ勉強するわけないか。
お昼には戻ると言ってブドウ畑にお兄ちゃん達と行ってしまった。逃げたな。
そういう訳でアカーシャ主催の勉強会、参加者はカイちゃん、マシュー君、ナーガ、血涙流すマールス、二日酔いで死にかけのハイダル君、ネヴォラ、迎えに来たゴブリン、実は昨日からいた翡翠君、双子と護衛の周防くん。
あれ?
なんか増えてる。
ゴブリンが完全に巻き込まれだけど、まぁいいや、なるべく手間がかかりそうなもの作ろう。
「母様、僕らのことは気にせずにいつも通り過ごしてていいからね」
「え、そう?」
てっきり気が緩むから駄目だしされると思ってたら、適当に過ごして良いみたい。
じゃあお言葉に甘えてもふもふズに背を預け、縁側でスラちゃんとお昼の下拵えしよう。
「スラちゃん、まずは人参と玉ねぎからお願いね」
「ぷるるーん」
何がいいかなぁ、人数多いし丼かそれともカレーか。
デザートはミニパフェ(聖属性)、あっ、プリンアラモード作って雷ちゃん家族にも送ろう。
「アカーシャ、我らの土地でそれは育たない」
「いけるいける」
「そうそう、私の兄弟の力があるから問題ないですよ」
ハイダル君のごく正当な主張はアカーシャとカイちゃんに軽く退けられたようだ。
ちょっとだけ気になって耳を傾けたら、なんか農学がテーマでした。
そう言えば良く考えたら後ろで勉強会しているメンバー、国の未来を担う人材が殆どだね。
「それを育てるには水が足りない」
「水脈さえあれば水を呼べるから問題ないよ」
「太陽が強すぎるなら森を作ればいいじゃない」
「森を育てる大地がないなら大地を改良すればいいよね!」
どうやらハイダル君、自分の伴侶とその身内が人の常識から外れている自覚がない模様。
それとも二日酔いで調子が出ないのかな?
「それぞれの土地に同じ品種を植えて食べ比べしたいよな」
「刀羅、ナイスアイディア!」
「私もやる!」
「ネヴォラも? もしかしてダンジョンで?」
「うん! エルフは植物育てるの得意って神薙様が言ってた!」
僕も忘れてたけど、そう言えばエルフって自然と生きる種族だっけ、女神ではなく邪神によってエルフの正しい姿が示されるとは誰も思わなかっただろうなぁ。
「シャムス様」
「なーが」
「ああ尊い」
にっこり笑顔を浮かべたシャムスが手を伸ばすと、デレデレになったナーガが嬉しそうにシャムスを抱き上げちゅっちゅし始めた。
そして始まる恐怖の勉強会。
いいえ僕は参加しませんよ、お昼の用意があるんです!
美味しいものを作るので参加者は頑張ってください。
「アカーシャ、飲み物とかはいる?」
「そうだね貰おうかな」
ネヴォラ大好きフルーツジュースにしよう、なぜかいるんだよね、すでにアカーシャの足の間に座って待機中です。
多分だけど、勉強会の意味分かってないとみた。
「アー君も参加するの?」
「いいや、俺はシャムスと涼と遊ぶ使命がある」
『いえーい』
「ひゃっほー」
まぁそうだよね、勉強嫌いではないと思うけど、現在幼児であることを主張するアー君がわざわざ勉強するわけないか。
お昼には戻ると言ってブドウ畑にお兄ちゃん達と行ってしまった。逃げたな。
そういう訳でアカーシャ主催の勉強会、参加者はカイちゃん、マシュー君、ナーガ、血涙流すマールス、二日酔いで死にかけのハイダル君、ネヴォラ、迎えに来たゴブリン、実は昨日からいた翡翠君、双子と護衛の周防くん。
あれ?
なんか増えてる。
ゴブリンが完全に巻き込まれだけど、まぁいいや、なるべく手間がかかりそうなもの作ろう。
「母様、僕らのことは気にせずにいつも通り過ごしてていいからね」
「え、そう?」
てっきり気が緩むから駄目だしされると思ってたら、適当に過ごして良いみたい。
じゃあお言葉に甘えてもふもふズに背を預け、縁側でスラちゃんとお昼の下拵えしよう。
「スラちゃん、まずは人参と玉ねぎからお願いね」
「ぷるるーん」
何がいいかなぁ、人数多いし丼かそれともカレーか。
デザートはミニパフェ(聖属性)、あっ、プリンアラモード作って雷ちゃん家族にも送ろう。
「アカーシャ、我らの土地でそれは育たない」
「いけるいける」
「そうそう、私の兄弟の力があるから問題ないですよ」
ハイダル君のごく正当な主張はアカーシャとカイちゃんに軽く退けられたようだ。
ちょっとだけ気になって耳を傾けたら、なんか農学がテーマでした。
そう言えば良く考えたら後ろで勉強会しているメンバー、国の未来を担う人材が殆どだね。
「それを育てるには水が足りない」
「水脈さえあれば水を呼べるから問題ないよ」
「太陽が強すぎるなら森を作ればいいじゃない」
「森を育てる大地がないなら大地を改良すればいいよね!」
どうやらハイダル君、自分の伴侶とその身内が人の常識から外れている自覚がない模様。
それとも二日酔いで調子が出ないのかな?
「それぞれの土地に同じ品種を植えて食べ比べしたいよな」
「刀羅、ナイスアイディア!」
「私もやる!」
「ネヴォラも? もしかしてダンジョンで?」
「うん! エルフは植物育てるの得意って神薙様が言ってた!」
僕も忘れてたけど、そう言えばエルフって自然と生きる種族だっけ、女神ではなく邪神によってエルフの正しい姿が示されるとは誰も思わなかっただろうなぁ。
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