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湯水のごとくお金を使おう
第614話
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学園の新学期っていつ頃なんだろうか。
夏に長期休暇があるのは把握しているんだけど、季節感がほぼない世界だから年月の流れを把握し辛いんだよね。
せめて子供を身籠って生まれるまでに期間が一定なら、まだざっくり計ることも出来たんだろうけども、僕って即生むことも出来るからね、なんの参考にもならないんだよね~。
カイちゃんも早かったな。
カイちゃんが生まれて一週間ほど経った現在、本日はカイちゃんの入学準備。
自分で言っておいてなんだけど、別に急いで学園に通う必要ないんじゃない? 来年からとかでもいい気がする。
でも必要書類は双子が、勉強道具等はタイガを筆頭に子供達が張り切って用意しちゃったし、入学試験も受けてクラスも決まってるんだよね。
ちなみにここまで僕の出番はありませんでした。
せめてお弁当を持たせて存在感を!! とか思ったんだけど、食堂が無料で利用出来る件。
帰りに寄り道して買い食いするためのお小遣に至っては、僕が思いつく前にアー君が渡していた。
ねぇ皆、母親の出番も残しておこう?
ちょっぴり騎士様の切なさを理解できた。ような気がする。
「そもそも文字の読み書き出来るの?」
「この一週間で学習したので大丈夫」
うちの末っ子すげぇ。
「母様」
「うん」
真剣に僕を見つめる瞳が宝石みたいにキラキラして綺麗ね。
転生しても睫毛長いなぁ。
「僕ら、実は知識も共有可能だった」
What!?
「加護や能力を共有出来るのだから、出来るんだろうなって思って色々試して安定して共有する方法も確立したよ」
『カイちゃんすっごいのよ! さすが僕のおとーとなのー!』
「母上はこのところ夢の世界来ないから知らないだろうけど、実は木を植えた」
「俺の能力全開! 皆の余った魔力使うから俺無双!」
ああうん、刀雲が寝かせてくれなくてですね。
翌日動けないのは困るって拒否したら、一晩二回に制限してくれたけど、その二回がねちっこい。
精神的疲労から夢の世界に遊びに行く余裕がありません。
行かないうちに大変なことになっているようだけど、夢の世界に住み着いているシャムスのパパである獅皇さんは止めてくれなかったのだろうか。
夢の世界に行くの怖いな。
「植えて『知識の大樹』って名付けて魔力と知識注いだらかなりでっかくなった!」
『おっきい日陰なの』
我が子が世界の常識をまた一つ無視したようだ。
でもこれって、僕も頭良くなったってことかな!?
『でも僕と涼ちゃんだけ効果微妙だったの』
「うん、シャム兄と俺だけこう、ぷすーって空気が抜ける感じ」
「それは二人が幼くて、難しいことをたくさん頭に入れたらお熱が出ちゃうから、状態異常無効の力が働いているんだろうね」
「カイちゃんはそんな事も分かるんだな、頭いいなー」
「ありがとう」
あれ、誰でも共有可能なんじゃないの?
シャムスと涼玉は効果がほぼない、じゃあ僕は?
「でも雷兄貴が『このブラックボックスは我が管理する』って言って、自分の領域に植え替えちった」
「だからこれ、全部過去の話だったりして! ごめんな母上」
テヘッとアー君が舌を出す。
おのれ可愛い!
それはともかく、一本目に世界の闇が詰まっている疑惑。
夏に長期休暇があるのは把握しているんだけど、季節感がほぼない世界だから年月の流れを把握し辛いんだよね。
せめて子供を身籠って生まれるまでに期間が一定なら、まだざっくり計ることも出来たんだろうけども、僕って即生むことも出来るからね、なんの参考にもならないんだよね~。
カイちゃんも早かったな。
カイちゃんが生まれて一週間ほど経った現在、本日はカイちゃんの入学準備。
自分で言っておいてなんだけど、別に急いで学園に通う必要ないんじゃない? 来年からとかでもいい気がする。
でも必要書類は双子が、勉強道具等はタイガを筆頭に子供達が張り切って用意しちゃったし、入学試験も受けてクラスも決まってるんだよね。
ちなみにここまで僕の出番はありませんでした。
せめてお弁当を持たせて存在感を!! とか思ったんだけど、食堂が無料で利用出来る件。
帰りに寄り道して買い食いするためのお小遣に至っては、僕が思いつく前にアー君が渡していた。
ねぇ皆、母親の出番も残しておこう?
ちょっぴり騎士様の切なさを理解できた。ような気がする。
「そもそも文字の読み書き出来るの?」
「この一週間で学習したので大丈夫」
うちの末っ子すげぇ。
「母様」
「うん」
真剣に僕を見つめる瞳が宝石みたいにキラキラして綺麗ね。
転生しても睫毛長いなぁ。
「僕ら、実は知識も共有可能だった」
What!?
「加護や能力を共有出来るのだから、出来るんだろうなって思って色々試して安定して共有する方法も確立したよ」
『カイちゃんすっごいのよ! さすが僕のおとーとなのー!』
「母上はこのところ夢の世界来ないから知らないだろうけど、実は木を植えた」
「俺の能力全開! 皆の余った魔力使うから俺無双!」
ああうん、刀雲が寝かせてくれなくてですね。
翌日動けないのは困るって拒否したら、一晩二回に制限してくれたけど、その二回がねちっこい。
精神的疲労から夢の世界に遊びに行く余裕がありません。
行かないうちに大変なことになっているようだけど、夢の世界に住み着いているシャムスのパパである獅皇さんは止めてくれなかったのだろうか。
夢の世界に行くの怖いな。
「植えて『知識の大樹』って名付けて魔力と知識注いだらかなりでっかくなった!」
『おっきい日陰なの』
我が子が世界の常識をまた一つ無視したようだ。
でもこれって、僕も頭良くなったってことかな!?
『でも僕と涼ちゃんだけ効果微妙だったの』
「うん、シャム兄と俺だけこう、ぷすーって空気が抜ける感じ」
「それは二人が幼くて、難しいことをたくさん頭に入れたらお熱が出ちゃうから、状態異常無効の力が働いているんだろうね」
「カイちゃんはそんな事も分かるんだな、頭いいなー」
「ありがとう」
あれ、誰でも共有可能なんじゃないの?
シャムスと涼玉は効果がほぼない、じゃあ僕は?
「でも雷兄貴が『このブラックボックスは我が管理する』って言って、自分の領域に植え替えちった」
「だからこれ、全部過去の話だったりして! ごめんな母上」
テヘッとアー君が舌を出す。
おのれ可愛い!
それはともかく、一本目に世界の闇が詰まっている疑惑。
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