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湯水のごとくお金を使おう
第594話
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ネヴォラは帰宅したアカーシャに甘えたおし、夕食を食べてからダンジョンに帰っていった。
転移を覚えてから気軽に行き来してるよね。
ダンジョンではランダムに現れる巡回ボス扱いされており、神社で姿を見た日は冒険者がダンジョンに殺到するそうです。
最近ではゴブリンの強さも変動すると評判、恐らく原因はネヴォラが身体強化を習得してゴブリンにかけてるのだと思う。
「なーアカーシャ、獣人の国と刀国で政略結婚成立させるにはどうしたらいい?」
「まず獣人の国の代表者を選ぶのが先かな? ルカ兄さんでもいいけど、もう伴侶いるから難しいかもしれないね」
女神様の望みである複婚って実はそんなに多くない、だって女神様、略奪愛や許されない愛とか好きだけど、純愛が一番好きだから。
「たった一人を独占するタイプだもんな」
お風呂上がりのアイスを食べながらアー君がうんうん唸っている。そんなアー君をブラッシングしているのは白熊さん、明日はお休みなのでたっぷりアー君を甘やかすつもりのようだ。
もちろんアイスを用意し、トッピングしたのも白熊さんです。
きっとふわふわな毛並みになってるんだろうな、もふりたい、でも白熊さんが離さない。
「ああでもそうだ、アー君」
「んー?」
「獣人の国に特定の代表者はいないけど、レモンの国が色々指導したり支援してるってアランが言ってたよ。謝礼はレイア様の威光で魔物の弱体化」
アランって誰だっけ?
あと魔物を弱体化出来るなんてレイアさん凄い、妄想を暴走させてスタンピード起こすどこかの女神様とは大違い!
「レモン国第三王子、母様に求婚した僕の同級生だよ」
「あ!」
「父様と騎士様が夜釣りに出掛けてて良かったね、いたらややこしい事になってたよ」
「うん」
事情聴取という名のお仕置きとか勘弁してほしい。
「よし、それだ!」
アイスを食べ終わったアー君が白熊さんの膝から立ち上がった。
「レモン国と政略結婚成立させよう! だーれがいいかなー」
「あれ、そういう話だっけ?」
「ドラグーンと獣人の国を発展させる第一歩だから、そんなに大きく話はズレてないと思うよ」
「そ、そっか」
「レモンの国から刀国にはアランって奴として、こっちからは誰を出そうか?」
「え、決定事項?」
「刀国に永住する方法を探してたから特に問題ないと思うよ」
わぁ本気度が伺える。
『マシューのとこにいる僕らの妹』
「妹? いたか?」
「マシューに嫁に行ったのか?」
「ああそういえば妹いたね、本を読みたいからってマシューのとこに行ったっきり、一度も姿を見てないあの子」
思い出しました。
僕なんて顔も見たことなくて、知っている情報が「僕にちょっと似てておかっぱ頭」ってことだけ、あと本に対する執着心が凄い。
「ちょっと説得に行ってくる」
思いついたが吉日とアー君が転移した後には、ブラシを片手に呆然としている白熊さんが残された。
転移を覚えてから気軽に行き来してるよね。
ダンジョンではランダムに現れる巡回ボス扱いされており、神社で姿を見た日は冒険者がダンジョンに殺到するそうです。
最近ではゴブリンの強さも変動すると評判、恐らく原因はネヴォラが身体強化を習得してゴブリンにかけてるのだと思う。
「なーアカーシャ、獣人の国と刀国で政略結婚成立させるにはどうしたらいい?」
「まず獣人の国の代表者を選ぶのが先かな? ルカ兄さんでもいいけど、もう伴侶いるから難しいかもしれないね」
女神様の望みである複婚って実はそんなに多くない、だって女神様、略奪愛や許されない愛とか好きだけど、純愛が一番好きだから。
「たった一人を独占するタイプだもんな」
お風呂上がりのアイスを食べながらアー君がうんうん唸っている。そんなアー君をブラッシングしているのは白熊さん、明日はお休みなのでたっぷりアー君を甘やかすつもりのようだ。
もちろんアイスを用意し、トッピングしたのも白熊さんです。
きっとふわふわな毛並みになってるんだろうな、もふりたい、でも白熊さんが離さない。
「ああでもそうだ、アー君」
「んー?」
「獣人の国に特定の代表者はいないけど、レモンの国が色々指導したり支援してるってアランが言ってたよ。謝礼はレイア様の威光で魔物の弱体化」
アランって誰だっけ?
あと魔物を弱体化出来るなんてレイアさん凄い、妄想を暴走させてスタンピード起こすどこかの女神様とは大違い!
「レモン国第三王子、母様に求婚した僕の同級生だよ」
「あ!」
「父様と騎士様が夜釣りに出掛けてて良かったね、いたらややこしい事になってたよ」
「うん」
事情聴取という名のお仕置きとか勘弁してほしい。
「よし、それだ!」
アイスを食べ終わったアー君が白熊さんの膝から立ち上がった。
「レモン国と政略結婚成立させよう! だーれがいいかなー」
「あれ、そういう話だっけ?」
「ドラグーンと獣人の国を発展させる第一歩だから、そんなに大きく話はズレてないと思うよ」
「そ、そっか」
「レモンの国から刀国にはアランって奴として、こっちからは誰を出そうか?」
「え、決定事項?」
「刀国に永住する方法を探してたから特に問題ないと思うよ」
わぁ本気度が伺える。
『マシューのとこにいる僕らの妹』
「妹? いたか?」
「マシューに嫁に行ったのか?」
「ああそういえば妹いたね、本を読みたいからってマシューのとこに行ったっきり、一度も姿を見てないあの子」
思い出しました。
僕なんて顔も見たことなくて、知っている情報が「僕にちょっと似てておかっぱ頭」ってことだけ、あと本に対する執着心が凄い。
「ちょっと説得に行ってくる」
思いついたが吉日とアー君が転移した後には、ブラシを片手に呆然としている白熊さんが残された。
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