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巡り合い
第537話
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完成した各種煮込みハンバーグをドリアンがテーブルに並べている。
神薙さんの前にはマンドラゴラ退治のお礼を兼ねて、鉄板焼きの分厚いステーキも置かれた。
涼玉の涎が凄い。
パンはかごに入れて机の中央に、ご飯が欲しい人はドリアンにお願いして出してもらう。
僕は当然ご飯ですよ、白飯最高。
ああお味噌汁が欲しい。
異世界だからね、基本的にスープなんだよね。
けど僕にはメニュー画面がある。
ワカメと豆腐のシンプルなお味噌汁を選んで、ポチ。
皆はスプーンやフォークで食べるけど、僕は基本箸で食事しています。
だって日本人だもの。
まずい、お新香欲しくなってきた。
欲って際限がないね!
「ふおおおお」
「がーうー」
『涼ちゃんの涎が止まらないの』
シャムスが困ったように涼玉を見ているので、そっと涎掛けを取り出して涼玉にかけてもらう。
アー君はどうしようかな。
「イツキ、酒飲んでいいか?」
「うんいいよ、何にする?」
「ドリちゃんに任せる」
「イツキ、僕も」
「神薙さんは妊娠中だから控えましょうね、食前酒は出しますから」
「分かった」
案外あっさり引き下がってくれた。
あれ、でも宴会では樽で飲んでいたような?
まぁいいか。
夕食は全部並んだかな?
「いただきます」
「「いただきます」」
食事前のお祈りをする家庭もあるらしいけど、我が家は僕に合わせて挨拶してくれる。
だってお祈りってつまり日々の感謝を女神にするあれでしょ、女神様が夕食に乱入してきそうなので遠慮申し上げます。
(そんなぁ)
何か聞こえたけど無視します。
『にんじんお星さま』
「ハンバーグの中にもチーズが! ドリちゃんありがとう!」
「とうちゃのカレー味?」
「食べてみるか? ほら」
「あーー」
野菜が少なめなので子供達がご機嫌です。
でもハンバーグの中に刻んで仕込んであるんだよなぁ。
小さなハンバーグもあるので、切込みの入ったパンにレタスと一緒に挟んで、はいあーん。
『おいちー』
「和風おろしもいいな」
「トマトソース甘くて好き」
涼玉は何個目だろう、お腹大丈夫かな?
ドラゴンだけど兄弟の中では一番繊細な気がする。
「母様、美味しいね、あーん」
「……アカーシャ酔ってる?」
しな垂れかかる動作がどことなく色っぽいのですが。
「えーっと何味食べた?」
「ふふ、美味しかった」
ダメだ会話になってない。
「イツキ、これワイン煮込みだ」
「ふふふ」
猫のように体を擦り付けてきてくすぐったい。
エロモードに入る前に何とかしよう、ドリちゃんお願いします!
ささっとドリアンが水を持ってきてアカーシャに飲ませたんだけど、「母様も一緒に飲もう」と口移しされました。
水が必要なのは僕じゃない、アカーシャだからね?
『きゃー』
「濃厚だな」
「今のうちにエムにいちゃ人参食べて」
「わふ」
あっこら涼玉、ずるはいけません!
エムも甘やかさない!
「刀雲、酔いは状態異常に入りませんか!?」
「入ると思う」
「だよね!」
なんで酔ってるの?
「かあさまぁ」
「僕まだ半分しか食べてないのにー!」
あとアカーシャさんキスがお上手ですねー!
神薙さんの前にはマンドラゴラ退治のお礼を兼ねて、鉄板焼きの分厚いステーキも置かれた。
涼玉の涎が凄い。
パンはかごに入れて机の中央に、ご飯が欲しい人はドリアンにお願いして出してもらう。
僕は当然ご飯ですよ、白飯最高。
ああお味噌汁が欲しい。
異世界だからね、基本的にスープなんだよね。
けど僕にはメニュー画面がある。
ワカメと豆腐のシンプルなお味噌汁を選んで、ポチ。
皆はスプーンやフォークで食べるけど、僕は基本箸で食事しています。
だって日本人だもの。
まずい、お新香欲しくなってきた。
欲って際限がないね!
「ふおおおお」
「がーうー」
『涼ちゃんの涎が止まらないの』
シャムスが困ったように涼玉を見ているので、そっと涎掛けを取り出して涼玉にかけてもらう。
アー君はどうしようかな。
「イツキ、酒飲んでいいか?」
「うんいいよ、何にする?」
「ドリちゃんに任せる」
「イツキ、僕も」
「神薙さんは妊娠中だから控えましょうね、食前酒は出しますから」
「分かった」
案外あっさり引き下がってくれた。
あれ、でも宴会では樽で飲んでいたような?
まぁいいか。
夕食は全部並んだかな?
「いただきます」
「「いただきます」」
食事前のお祈りをする家庭もあるらしいけど、我が家は僕に合わせて挨拶してくれる。
だってお祈りってつまり日々の感謝を女神にするあれでしょ、女神様が夕食に乱入してきそうなので遠慮申し上げます。
(そんなぁ)
何か聞こえたけど無視します。
『にんじんお星さま』
「ハンバーグの中にもチーズが! ドリちゃんありがとう!」
「とうちゃのカレー味?」
「食べてみるか? ほら」
「あーー」
野菜が少なめなので子供達がご機嫌です。
でもハンバーグの中に刻んで仕込んであるんだよなぁ。
小さなハンバーグもあるので、切込みの入ったパンにレタスと一緒に挟んで、はいあーん。
『おいちー』
「和風おろしもいいな」
「トマトソース甘くて好き」
涼玉は何個目だろう、お腹大丈夫かな?
ドラゴンだけど兄弟の中では一番繊細な気がする。
「母様、美味しいね、あーん」
「……アカーシャ酔ってる?」
しな垂れかかる動作がどことなく色っぽいのですが。
「えーっと何味食べた?」
「ふふ、美味しかった」
ダメだ会話になってない。
「イツキ、これワイン煮込みだ」
「ふふふ」
猫のように体を擦り付けてきてくすぐったい。
エロモードに入る前に何とかしよう、ドリちゃんお願いします!
ささっとドリアンが水を持ってきてアカーシャに飲ませたんだけど、「母様も一緒に飲もう」と口移しされました。
水が必要なのは僕じゃない、アカーシャだからね?
『きゃー』
「濃厚だな」
「今のうちにエムにいちゃ人参食べて」
「わふ」
あっこら涼玉、ずるはいけません!
エムも甘やかさない!
「刀雲、酔いは状態異常に入りませんか!?」
「入ると思う」
「だよね!」
なんで酔ってるの?
「かあさまぁ」
「僕まだ半分しか食べてないのにー!」
あとアカーシャさんキスがお上手ですねー!
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