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保護者の居ぬ間に
第486話
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刀国学園には制服が採用されている。
家族と女神様が徹夜で議論し、十着までは何とか候補を絞ったのだけど、結局一つに決めることは出来なかった。
女神様が新しく始まったアニメにはまり、そのアニメの制服も採用したいと言い出したから。
頭痛が痛い、そう言いながら寝込みそうな双子にアカーシャが一つ提案をした。
「ズボンとシャツを共通にして、ベスト、ネクタイ、ブレザーは学年かクラスごとに変えるのはどうだろう?」
「それいいね! 生徒会は特別な銀色ベストとか、暴かれる制服、乱れるシャツ、げへへへへへへへ」
女神様が妄想モードに入ったのでその場は解散になった。
まぁとにかく、そんな事があって学生の基本は黒いズボンに真っ白のシャツ、ベルトは支給されるけど各自変えてもOK。
女神様とうちの子が頑張って悩んでいたけれど、他国からやってきた留学生はともかく、刀国の子供達の間では平民も王族も関係なくズボンとシャツのスタイルが流行っているらしい。
なぜならそれが騎士様の基本スタイルだから。
色々と察した双子は制服の手柄を女神様と国王様に丸投げ、自分達の支持率上げを回避したとか。
騎士様の御子で、国王様の養子になった双子は学園での人気が高い。
それ以上に支持を集めているのがアカーシャだ。
双子の兄で異国の血を引く才色兼備な高嶺の花、急成長中の商会の会長、実は既婚者。
「買い物?」
「時間が空いたから物見遊山としゃれこみました!」
「兄様泣いてそうだね」
すみません!
アカーシャの少し離れた所にはレオノフ君と翡翠君、周防くんの姿が見える。
周防くん帯刀してる? いや、あれは茶屋のお土産コーナーで買った模造品?
「レオノフさまぁ~」
「アカーシャ、妖怪くねくねがレオノフ君にも媚売り始めた!」
「っぶほ」
うっかり妖怪と付けたらすぐ近くに寄っていたレオが噴出した。
「レオノフ君とレオか……混乱しそう」
「レモン国第三王子アラン・レオラルド・フォースター、愛しい人、どうか僕と婚約をしてください」
「お断りします、けどいつもうちの子にレモンをありがとうございます」
友達じゃなくてラブの方にいっちゃったようです、えぇぇー友達が良かったのにー。
「母様、なんでアランに告白されてるの?」
「僕は友達になったつもりだったんだけどね?」
「無垢な中にあるエロさに惚れた」
「同級生が父親になるのもちょっとやだな、それにアランの側近候補ってあれだよ」
アカーシャが示したのはくねくねの取り巻きの雑魚軍団。
「お先真っ暗!」
「政略結婚でもいい、愛は体から教え込む!」
「間に合ってます」
「政略結婚申し込むなら刀羅か鬼羅だと思うよ」
「ちくしょう、俺はイツキがいい! アカーシャ何か政略結婚の理由を考えてくれ、俺の案内役だろう!?」
「君は相変わらず権力の使い方が間違ってるね」
この二人仲いいなぁ、僕もそんな気軽な関係のままがいいです。
「母様に近付きたいならまず、あのヒロイン症候群と取り巻きを何とかしてからにして」
「やだぁアカーシャがレディを睨んでるぅ、レオノフ様、レディこわぁい」
レオノフ君の顔が無の境地に至っている。
若者がしていい表情じゃないね!
それにしても……レオ改めアランは僕がアカーシャの母親って部分にはツッコミ入れてこないね、盛大にスルーしているのか脳が事実の受け入れを拒否しているのか、どっちだろう?
家族と女神様が徹夜で議論し、十着までは何とか候補を絞ったのだけど、結局一つに決めることは出来なかった。
女神様が新しく始まったアニメにはまり、そのアニメの制服も採用したいと言い出したから。
頭痛が痛い、そう言いながら寝込みそうな双子にアカーシャが一つ提案をした。
「ズボンとシャツを共通にして、ベスト、ネクタイ、ブレザーは学年かクラスごとに変えるのはどうだろう?」
「それいいね! 生徒会は特別な銀色ベストとか、暴かれる制服、乱れるシャツ、げへへへへへへへ」
女神様が妄想モードに入ったのでその場は解散になった。
まぁとにかく、そんな事があって学生の基本は黒いズボンに真っ白のシャツ、ベルトは支給されるけど各自変えてもOK。
女神様とうちの子が頑張って悩んでいたけれど、他国からやってきた留学生はともかく、刀国の子供達の間では平民も王族も関係なくズボンとシャツのスタイルが流行っているらしい。
なぜならそれが騎士様の基本スタイルだから。
色々と察した双子は制服の手柄を女神様と国王様に丸投げ、自分達の支持率上げを回避したとか。
騎士様の御子で、国王様の養子になった双子は学園での人気が高い。
それ以上に支持を集めているのがアカーシャだ。
双子の兄で異国の血を引く才色兼備な高嶺の花、急成長中の商会の会長、実は既婚者。
「買い物?」
「時間が空いたから物見遊山としゃれこみました!」
「兄様泣いてそうだね」
すみません!
アカーシャの少し離れた所にはレオノフ君と翡翠君、周防くんの姿が見える。
周防くん帯刀してる? いや、あれは茶屋のお土産コーナーで買った模造品?
「レオノフさまぁ~」
「アカーシャ、妖怪くねくねがレオノフ君にも媚売り始めた!」
「っぶほ」
うっかり妖怪と付けたらすぐ近くに寄っていたレオが噴出した。
「レオノフ君とレオか……混乱しそう」
「レモン国第三王子アラン・レオラルド・フォースター、愛しい人、どうか僕と婚約をしてください」
「お断りします、けどいつもうちの子にレモンをありがとうございます」
友達じゃなくてラブの方にいっちゃったようです、えぇぇー友達が良かったのにー。
「母様、なんでアランに告白されてるの?」
「僕は友達になったつもりだったんだけどね?」
「無垢な中にあるエロさに惚れた」
「同級生が父親になるのもちょっとやだな、それにアランの側近候補ってあれだよ」
アカーシャが示したのはくねくねの取り巻きの雑魚軍団。
「お先真っ暗!」
「政略結婚でもいい、愛は体から教え込む!」
「間に合ってます」
「政略結婚申し込むなら刀羅か鬼羅だと思うよ」
「ちくしょう、俺はイツキがいい! アカーシャ何か政略結婚の理由を考えてくれ、俺の案内役だろう!?」
「君は相変わらず権力の使い方が間違ってるね」
この二人仲いいなぁ、僕もそんな気軽な関係のままがいいです。
「母様に近付きたいならまず、あのヒロイン症候群と取り巻きを何とかしてからにして」
「やだぁアカーシャがレディを睨んでるぅ、レオノフ様、レディこわぁい」
レオノフ君の顔が無の境地に至っている。
若者がしていい表情じゃないね!
それにしても……レオ改めアランは僕がアカーシャの母親って部分にはツッコミ入れてこないね、盛大にスルーしているのか脳が事実の受け入れを拒否しているのか、どっちだろう?
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