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保護者の居ぬ間に

第467話

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 お守りは色々な種類があり、中でもうちの子が効果を付与したものが人気商品なんだそうです。

 シャムスは毎度お馴染み万能スライム。
 アー君は武器貸し出し券。
 タイガは魔王城の食堂利用券。
 アカーシャはモールで使える割引券。

 シャムス以外は前回と中身変わってるね。
 三匹はこれに参加していない、提供するものが思いつかなかったらしい。

「俺も何かやりたいー」
「涼玉はまず卵から出ろ」
『魔力操作頑張ってね』
「がぅ」

 いやいやいやいや

「お買い上げ、ありがとうございました」
「うん、いい笑顔だ」
「えへへー」

 あの子、タイガの子供?
 山賊ハーレムの子供に女の子なんていたっけ?

「稼いで母様と父様に会いに行きたいです」
「母親想いだなぁ」

 女騎士さんは目を細めて女の子、ゆうちゃんの頭を撫でている。

「っは、そうだ。本来の目的忘れてた」

 グラちゃんはどこだろう?

「二名様ご案内ー」
「はぁい」
「商売繁盛、商売繁盛」
「グラ様、在庫まだまだあるよ」
「よぉし気合い入れて売りさばくぞ!」
「はい!」

 なんか忙しそうだな、うーんどうしよう。

「イツキ殿、我に用事か?」
「忙しそうだからまた後にするよ」
「大丈夫だ、イツキ殿を優先する。我、少し早いが休憩入るな」
「はーい」

 休憩は社務所の食堂ではなく、せっかくだからと軽食の出る境内の食事処に案内された。
 来るたびに施設が増えてる気がする。

 店員さんに個室に案内されるとグラちゃんがランチセットを人数分頼んでくれた。

「さて聞きたい事はなんだ?」

 ドラゴンがお茶を飲んでいるシュールさよ。
 確かグラちゃんって人間になれたよね?

 まぁ置いておこう。

 雷ちゃんから聞いた話をグラちゃんにすると、アー君がずるいずるい言い始めた。

「俺も、役に立てるのに!」
『アー君一緒がいいの』
「にいちゃ行っちゃ嫌だからな」
「わふわふ」
「っぐ」

 でもすぐに静かになりました。
 兄弟に弱くて何よりです。

「えっと、それでね、皆が探している古龍ってグラちゃんの事かなって思って、確認しに来たんだ」
「うむ、我だな。そうか結構重要な役割だったのだな、知らなかった!」

 隠すことなくあっさり返答が返ってきました。

 出てきた理由は前世の記憶を取り戻した事で急にお嫁さんが欲しくなったから、記憶を取り戻した理由はどうやら前世の縁を持つ相手の気配を察知したかららしい。
 お嫁さん探し、冗談じゃなかったんだ……。

 しかし前世かぁ。
 きっと騎士様関係なんだろうな。

 なんか騎士様に縁のある魂がこの世界に集まっている気がしてきた。
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