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保護者の居ぬ間に
第451話
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べそべそと泣くシャムスを抱き、涼玉は抱っこ出来ないので転がして自室に戻った。
「シャムスごめん、悪気はなかったんだよ」
『ぐすぐす』
「涼も泣き止め」
「ぎゃぅぎゃぅ」
アー君が大非難を受けている。
まぁそりゃそうか、久々にトラウマ刺激されたんだもんね~。
「ほら、武器一覧作ったから一緒に見よう? カッコイイ武器作って驚かせよう」
『……ん』
「まりょくそうさも練習したい」
「付き合う付き合う!」
涙目の二人にアー君が必死だ。
こういうの珍しいなぁ。
「春日から技能を教わってこんな事が出来るようになったんだ」
例えばーと、アー君が空中に画面を出してお絵かきを始めた。
漫画の知識を仕入れてからさらになんでもアリになってきたなぁ。
画面に表示された数種類の長剣、あれ、なんか似たような場面を最近見たな。
「次に混ぜる」
『僕やりたい』
「いいよ」
泣き止んだシャムスがパアッと笑顔を浮かべ、長剣が表示された画面の上で手を回す。
あれだ、モールを見に行った時、春日さんがやってた動作だ。
『出来たの!』
「凄いぞシャムス!」
『てい!』
シャムスが画面の外に剣をスライドさせると、空中に浮くように真紅の長剣が姿を現した。
「母様、あれ、大丈夫かな」
「分かんない」
なんか刀身が真っ赤なんだけど普通の武器ではないことは確かだ。
長剣と言ってもこの世界の男性基準、僕から見れば大剣にしか見えないけど長剣らしい。
『もう一回』
「じゃあ次は別の武器作ろうか」
止めた方がいいのかな、でもシャムスのご機嫌取りのためにやってる事だし、止めたら泣いちゃうかな?
ど、どうしよう。
なんて悩んでいる間に次の武器が出来た。
早い、デザインとか設定とかどこいった。
ゲームでたまに見かける柄の両端に刃がある大剣、確か双頭刃だっけ?
青白い光がパリパリと音を立てている。
鍛冶師達の苦労とかガン無視だぜ。
『アー君使える?』
「俺は無理かな、タイガなら使えるかもしれない」
「かっけー」
全長何メートルあるんだろう。
『むぅ、イネスにも作る。拗ねちゃう』
「確かに」
「どういうのがいいかな」
『撲殺系?』
「あっ、面白いのあるぜ!」
アカーシャから『止めろ』という視線が突き刺さる。
「出来た」
止めようと手を伸ばすより早く3つ目が完成したようです、ごめん、ごめんなさいアカーシャ、怒らないでぇ。
次なる武器は鉄球をぶん回す凶悪な武器、そうモーニングスター。
大人の頭ぐらいの大きさの鉄球部分の棘が痛そうですね、掠っただけで即死しそう。
タイガが使うのかな?
「よし寝るか!」
『うん!』
「そいや!」
「あっ、こらお風呂まだでしょ!!」
武器を片付けたと思ったら、三人が一斉に布団に飛び込んだ。
「「ぐーーーー」」
秒で寝おった。
こらーーーー!
「シャムスごめん、悪気はなかったんだよ」
『ぐすぐす』
「涼も泣き止め」
「ぎゃぅぎゃぅ」
アー君が大非難を受けている。
まぁそりゃそうか、久々にトラウマ刺激されたんだもんね~。
「ほら、武器一覧作ったから一緒に見よう? カッコイイ武器作って驚かせよう」
『……ん』
「まりょくそうさも練習したい」
「付き合う付き合う!」
涙目の二人にアー君が必死だ。
こういうの珍しいなぁ。
「春日から技能を教わってこんな事が出来るようになったんだ」
例えばーと、アー君が空中に画面を出してお絵かきを始めた。
漫画の知識を仕入れてからさらになんでもアリになってきたなぁ。
画面に表示された数種類の長剣、あれ、なんか似たような場面を最近見たな。
「次に混ぜる」
『僕やりたい』
「いいよ」
泣き止んだシャムスがパアッと笑顔を浮かべ、長剣が表示された画面の上で手を回す。
あれだ、モールを見に行った時、春日さんがやってた動作だ。
『出来たの!』
「凄いぞシャムス!」
『てい!』
シャムスが画面の外に剣をスライドさせると、空中に浮くように真紅の長剣が姿を現した。
「母様、あれ、大丈夫かな」
「分かんない」
なんか刀身が真っ赤なんだけど普通の武器ではないことは確かだ。
長剣と言ってもこの世界の男性基準、僕から見れば大剣にしか見えないけど長剣らしい。
『もう一回』
「じゃあ次は別の武器作ろうか」
止めた方がいいのかな、でもシャムスのご機嫌取りのためにやってる事だし、止めたら泣いちゃうかな?
ど、どうしよう。
なんて悩んでいる間に次の武器が出来た。
早い、デザインとか設定とかどこいった。
ゲームでたまに見かける柄の両端に刃がある大剣、確か双頭刃だっけ?
青白い光がパリパリと音を立てている。
鍛冶師達の苦労とかガン無視だぜ。
『アー君使える?』
「俺は無理かな、タイガなら使えるかもしれない」
「かっけー」
全長何メートルあるんだろう。
『むぅ、イネスにも作る。拗ねちゃう』
「確かに」
「どういうのがいいかな」
『撲殺系?』
「あっ、面白いのあるぜ!」
アカーシャから『止めろ』という視線が突き刺さる。
「出来た」
止めようと手を伸ばすより早く3つ目が完成したようです、ごめん、ごめんなさいアカーシャ、怒らないでぇ。
次なる武器は鉄球をぶん回す凶悪な武器、そうモーニングスター。
大人の頭ぐらいの大きさの鉄球部分の棘が痛そうですね、掠っただけで即死しそう。
タイガが使うのかな?
「よし寝るか!」
『うん!』
「そいや!」
「あっ、こらお風呂まだでしょ!!」
武器を片付けたと思ったら、三人が一斉に布団に飛び込んだ。
「「ぐーーーー」」
秒で寝おった。
こらーーーー!
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