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家族が増えました
第411話
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規模が大きくなった事でオープンがちょっとだけ伸びるようだ。
まぁそうだよね、どうやっても従業員足りないと思う。
『屋台出るかなぁ』
「アカーシャ、屋台って出るのか?」
「うーん、二階に飲食店あるからなぁ、肉の試食はやる予定だけど」
本日の夕食はお好み焼きです。
いつものように庭に鉄板を出してドリアンが次々焼き、出来上がったのを各々好きな場所で食べている。
神薙さんは鉄板の真横に陣取って動かない。
「屋台やろうぜ、それでお好み焼きとか焼きそばとかたこ焼きにイカ飯も捨てがたい」
ドリアン、とりあえず焼きそばとたこ焼き追加お願い。
「新しい店が開店するっていうのは一種の祭りだ、財布が緩くなる時に稼がなくてどうする」
「でもこのままだと人手が足りないです」
「ギルドに行って募集かければいい、当日限定かそのまま雇うかは働きを見て考えればいい」
「エム、ロー、ルド、足りてる?」
「わふ!」
「イツキ、これ焼けたから持って行って」
「ルークありがとう」
そう、ルークいたんだよ。
遠征に参加して留守なのかと思っていたら単に夜勤だった。
刀雲がいないので代わりに夕食の手伝いをしてくれているんだよ、いつもはもふもふズに埋もれて食べてるだけなのでたまにはいいと思う。
「おこづかいたりりゅかな?」
「シャムスが望むなら建物ごと買ってやるぞ?」
アー君、持ち主はアカーシャなの忘れてないよね?
「何を食べるかな、財布役は俺に任せておきなさい」
『でもね春日、屋台たのしみだけど、なんか行きたくない気持ちもあるの』
「絶対アイツら出没するよなぁ」
春日さんの言葉にパッと笑顔になったと思ったら、一瞬で黒雲を背負っちゃったのだけどどうしたんだろう?
『普通に楽しみたいの』
「稼ぎ時は見逃さないだろうしなぁ、変装するとか?」
何の心配をしているかと思ったら孤児院の子供達にこき使われる心配だった。
否定できない、ここぞとばかりにポーション売ろうとするだろうな、むしろ店舗入れてくれって申請しそうだよね。
「孤児院と提携する予定とかある?」
「まだ情報公開してないはずなのに、夕食前には面会の予約があったよ」
うわぁ地獄耳。
しかも突撃訪問じゃなく面会申請するって事は、甘えなしの正式な交渉するつもりだね。
アカーシャ相手でも手加減してくれるか怪しいよね、未熟な所を突いてあちらに有利な交渉とかする可能性はある。
こういう時頼りになる大人って誰だろう、一人ぐらい頼れる人がいるはず、うーんとうーんと。
「シャムス誰か心強い味方いないかなぁ?」
「くりょーど」
「あいつ王都にいるか?」
「アー君が呼べばすぐくりゅよ」
「そっかアー君も騎士様の御子だもんね」
「よし、呼び出しを……春日どうやってやればいい?」
耳をへにょっとさせたアー君が春日さんに視線を向けた。
「大地に向かって名前を呼ぶ」
空じゃなく大地?
「クロードー」
「はいお呼びですか」
『きょぇえええええ』
「ぎゃああああ!!!」
呼び出しておいて失礼だとは思う、けど気配も音もなく突然現れたクロードさんに子供達ともふもふズがパニックに陥った。
だって、だってさ、地面からにょきっと首だけ生えると誰が思う!
僕は潔く気絶した。
まぁそうだよね、どうやっても従業員足りないと思う。
『屋台出るかなぁ』
「アカーシャ、屋台って出るのか?」
「うーん、二階に飲食店あるからなぁ、肉の試食はやる予定だけど」
本日の夕食はお好み焼きです。
いつものように庭に鉄板を出してドリアンが次々焼き、出来上がったのを各々好きな場所で食べている。
神薙さんは鉄板の真横に陣取って動かない。
「屋台やろうぜ、それでお好み焼きとか焼きそばとかたこ焼きにイカ飯も捨てがたい」
ドリアン、とりあえず焼きそばとたこ焼き追加お願い。
「新しい店が開店するっていうのは一種の祭りだ、財布が緩くなる時に稼がなくてどうする」
「でもこのままだと人手が足りないです」
「ギルドに行って募集かければいい、当日限定かそのまま雇うかは働きを見て考えればいい」
「エム、ロー、ルド、足りてる?」
「わふ!」
「イツキ、これ焼けたから持って行って」
「ルークありがとう」
そう、ルークいたんだよ。
遠征に参加して留守なのかと思っていたら単に夜勤だった。
刀雲がいないので代わりに夕食の手伝いをしてくれているんだよ、いつもはもふもふズに埋もれて食べてるだけなのでたまにはいいと思う。
「おこづかいたりりゅかな?」
「シャムスが望むなら建物ごと買ってやるぞ?」
アー君、持ち主はアカーシャなの忘れてないよね?
「何を食べるかな、財布役は俺に任せておきなさい」
『でもね春日、屋台たのしみだけど、なんか行きたくない気持ちもあるの』
「絶対アイツら出没するよなぁ」
春日さんの言葉にパッと笑顔になったと思ったら、一瞬で黒雲を背負っちゃったのだけどどうしたんだろう?
『普通に楽しみたいの』
「稼ぎ時は見逃さないだろうしなぁ、変装するとか?」
何の心配をしているかと思ったら孤児院の子供達にこき使われる心配だった。
否定できない、ここぞとばかりにポーション売ろうとするだろうな、むしろ店舗入れてくれって申請しそうだよね。
「孤児院と提携する予定とかある?」
「まだ情報公開してないはずなのに、夕食前には面会の予約があったよ」
うわぁ地獄耳。
しかも突撃訪問じゃなく面会申請するって事は、甘えなしの正式な交渉するつもりだね。
アカーシャ相手でも手加減してくれるか怪しいよね、未熟な所を突いてあちらに有利な交渉とかする可能性はある。
こういう時頼りになる大人って誰だろう、一人ぐらい頼れる人がいるはず、うーんとうーんと。
「シャムス誰か心強い味方いないかなぁ?」
「くりょーど」
「あいつ王都にいるか?」
「アー君が呼べばすぐくりゅよ」
「そっかアー君も騎士様の御子だもんね」
「よし、呼び出しを……春日どうやってやればいい?」
耳をへにょっとさせたアー君が春日さんに視線を向けた。
「大地に向かって名前を呼ぶ」
空じゃなく大地?
「クロードー」
「はいお呼びですか」
『きょぇえええええ』
「ぎゃああああ!!!」
呼び出しておいて失礼だとは思う、けど気配も音もなく突然現れたクロードさんに子供達ともふもふズがパニックに陥った。
だって、だってさ、地面からにょきっと首だけ生えると誰が思う!
僕は潔く気絶した。
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