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家族が増えました
第382話
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フレンチトーストで雷ちゃんとの約束を果たし、ようやく肩の荷が下りました。
「今日のお昼は何にしようかなー?」
夏と言えばこれ!という料理で食べてないものはたくさんある。
僕の中ではカレーなんだけど、刀雲や騎士様からのリクエストが多くて結構な頻度で作っているんだよね。
刀雲はお仕事、アカーシャら少年組は学校、タイガは神社、三匹は狩り、イブと才蔵はクエスト、神薙さんはダンジョン、お昼を食べるのは幼児と僕、ニルちゃん。
この少人数なら簡単なもので済ませてもいいかな。
(イツキ様、夏なら素麺はいかがでしょうか?)
ぞわっとするような猫撫で声で語りかけてきたのは女神様です、何とかアー君の怒りをときたくて僕にごまするとか、なんだかなぁ。
なーんて思っていたら、目の前がキラキラと光ってテーブルの上に桐箱に入った素麺セットが現れた。
女神様から賄賂もらえるのって、世界広しと言えどここだけじゃない?
「おお、三種類プラスツユ付きですね、ありがとうございます」
賄賂ではなくお中元として受け取っておこう。
幼児に賄賂贈る女神様と言うのも情けないので、早くいつもの調子取り戻してくださいね。
(イツキちゃんありがとぉぉぉぉ)
悪い人ではないんだ、だた魂の一部が腐っていたり欲望にやたらに忠実なだけで。
「ドリちゃん、女神様から素麺もらったからお昼はこれにしよ~」
僕だと素麺だけでしか出さない所を、ドリちゃんに相談するだけでタイガにも負けないお昼が完成します!
っていうか、素麺ってゆでてツユに付けるだけの食べ物じゃないんだね、薬味も蕎麦以外にも使うことあったのね。
お盆に一人分の素麺、薬味は大根おろし、ネギ、生姜の三種類が少しずつ。
他には豆腐のお味噌汁、ミニおにぎり2つ、ミニサラダ、お漬物、海老の天ぷら2本付き。
凄い、ドリちゃん凄い、まるで食堂で出される定食みたい!
子供達はスプーンとフォーク、ドリアンが各一体、僕はお箸が用意されている。
早く食べたい、見ているだけでお腹が空いてきちゃうね!
「いま子供達呼んでくる――」
そう言いながら調理場を出ようとしたら、幼児三人が廊下からこちらを覗いていた。
ニルちゃんはその後ろでオロオロ、お子守りしてくれていたのかな、ありがたい。
「お昼にしようね、手は洗ったかな?」
『ぴかぴか!』
「全身にクリーンをかけた」
「手掴みでもいける」
「フォーク使おうね」
きゃわきゃわ言いながら幼児が指定の席に着き、ニルちゃんもシャムスにコイコイ言われてその隣に腰を下ろした。
ささーっとドリアンがテーブルの上に素麺セットを並べていくのを見ながら思った。
明日は天丼食べたい。
ドリちゃんならきっと理想的なツユとご飯のバランスで作ってくれるだろう、海老天もいいけどいか天も食べたいな。
「イツキ様」
「はぁい」
考え事をしている場合じゃなかった、僕が座らないとご飯にならないもんね。
『もういいかなー?』
「もういいかーい?」
「いいですよー」
「ニル、こうな、両手を合わせるんだぞ」
雷ちゃんが小さな手を合わせてニルちゃんに挨拶を教えている、末っ子雷ちゃんからすると後から家族に入ったニルちゃんは弟扱いみたいです。
『いちゃだきましゅ』
「「いただきます」」
幼児はドリアンの膝に乗せられ、食べる補助をしてもらっている。
『つる~』
「っく、なんたるのどごし!」
「サラダはニルに譲ろう、大きくなれよ!」
「雷ちゃん、ちゃんと食べてね」
この素麺本当に美味しい、なんていうんだろう、質が違う?
女神様奮発したんだなぁ。
「今日のお昼は何にしようかなー?」
夏と言えばこれ!という料理で食べてないものはたくさんある。
僕の中ではカレーなんだけど、刀雲や騎士様からのリクエストが多くて結構な頻度で作っているんだよね。
刀雲はお仕事、アカーシャら少年組は学校、タイガは神社、三匹は狩り、イブと才蔵はクエスト、神薙さんはダンジョン、お昼を食べるのは幼児と僕、ニルちゃん。
この少人数なら簡単なもので済ませてもいいかな。
(イツキ様、夏なら素麺はいかがでしょうか?)
ぞわっとするような猫撫で声で語りかけてきたのは女神様です、何とかアー君の怒りをときたくて僕にごまするとか、なんだかなぁ。
なーんて思っていたら、目の前がキラキラと光ってテーブルの上に桐箱に入った素麺セットが現れた。
女神様から賄賂もらえるのって、世界広しと言えどここだけじゃない?
「おお、三種類プラスツユ付きですね、ありがとうございます」
賄賂ではなくお中元として受け取っておこう。
幼児に賄賂贈る女神様と言うのも情けないので、早くいつもの調子取り戻してくださいね。
(イツキちゃんありがとぉぉぉぉ)
悪い人ではないんだ、だた魂の一部が腐っていたり欲望にやたらに忠実なだけで。
「ドリちゃん、女神様から素麺もらったからお昼はこれにしよ~」
僕だと素麺だけでしか出さない所を、ドリちゃんに相談するだけでタイガにも負けないお昼が完成します!
っていうか、素麺ってゆでてツユに付けるだけの食べ物じゃないんだね、薬味も蕎麦以外にも使うことあったのね。
お盆に一人分の素麺、薬味は大根おろし、ネギ、生姜の三種類が少しずつ。
他には豆腐のお味噌汁、ミニおにぎり2つ、ミニサラダ、お漬物、海老の天ぷら2本付き。
凄い、ドリちゃん凄い、まるで食堂で出される定食みたい!
子供達はスプーンとフォーク、ドリアンが各一体、僕はお箸が用意されている。
早く食べたい、見ているだけでお腹が空いてきちゃうね!
「いま子供達呼んでくる――」
そう言いながら調理場を出ようとしたら、幼児三人が廊下からこちらを覗いていた。
ニルちゃんはその後ろでオロオロ、お子守りしてくれていたのかな、ありがたい。
「お昼にしようね、手は洗ったかな?」
『ぴかぴか!』
「全身にクリーンをかけた」
「手掴みでもいける」
「フォーク使おうね」
きゃわきゃわ言いながら幼児が指定の席に着き、ニルちゃんもシャムスにコイコイ言われてその隣に腰を下ろした。
ささーっとドリアンがテーブルの上に素麺セットを並べていくのを見ながら思った。
明日は天丼食べたい。
ドリちゃんならきっと理想的なツユとご飯のバランスで作ってくれるだろう、海老天もいいけどいか天も食べたいな。
「イツキ様」
「はぁい」
考え事をしている場合じゃなかった、僕が座らないとご飯にならないもんね。
『もういいかなー?』
「もういいかーい?」
「いいですよー」
「ニル、こうな、両手を合わせるんだぞ」
雷ちゃんが小さな手を合わせてニルちゃんに挨拶を教えている、末っ子雷ちゃんからすると後から家族に入ったニルちゃんは弟扱いみたいです。
『いちゃだきましゅ』
「「いただきます」」
幼児はドリアンの膝に乗せられ、食べる補助をしてもらっている。
『つる~』
「っく、なんたるのどごし!」
「サラダはニルに譲ろう、大きくなれよ!」
「雷ちゃん、ちゃんと食べてね」
この素麺本当に美味しい、なんていうんだろう、質が違う?
女神様奮発したんだなぁ。
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