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家族が増えました
第380話
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ビニールプールで思いの外時間を取られちゃったけど、そろそろ約束のおやつを作ろうかな。
今回のおやつはズバリ『フレンチトースト』!
溶いた玉子と牛乳をパンに染み込ませて作るあれを作る予定です。
玉子沢山使うんだよね。
……溶くのはドリアンに任せよう。
牛乳はドリちゃんミルクを使用、パンはドリちゃんやドリアンと連携してひたすら出した、手作りする気力はなかったよ。
あとはフルーツやアイスなどを飾り付けたりする予定、誰に採りに行ってもらおうかな。
「母よ、手伝う」
「タイガありがとー」
百人力だよ、助かる。
好きなように飾り付けていいからね。
「あぁ、良く寝た」
『とーうん、おはよ』
「シャムスは可愛いな、ほら高いたかーい、ついでにジョリジョリでしゅよ~」
『きゃっ、おひげくすぐったいのー』
昨日の猛暑で倒れた人も今日お休みになったので、本日は刀雲がお家にいます。
普段の疲労と昨日の熱中症が重なり、今の時間までぐっすり寝たようだ。
ひげ処理してない刀雲も珍しい。
そう言えば女神様、「美形はトイレに行かない」を世界に採用しているけど、体毛とかは人それぞれなんだよね。
胸毛が凄い人もいれば、ムダ毛ない人もいたり、頭が寂しい人もいる。
これはどうでもいい知識なんだけど、教会に行ってお布施を払うと望む場所の永久脱毛が出来ると女神様が言ってた。
脱毛は出来るけど、増毛は出来ないらしい。
女神様曰く「死滅した毛根の復活は無理だ」とのこと。
死滅かぁ、もしかして春日さんならどうにかなる?
いや、さすがに増毛なんて個人の望みのためには動かないな、命に関わるわけじゃないからなおさら。
成し遂げたら世の頭髪が寂しい人や、将来に不安のある人から崇められるだろうなぁ。
凄い勢いで嫌がられそう。
「刀雲、刀雲、俺も!」
「我も忘れるな」
「分かってましゅよ」
アー君と雷ちゃんの要望に刀雲の顔面が大変な事になっています。
「イツキもおはよう」
「おはよう刀雲」
三人を甘やかし終えた刀雲が近付いてきて、やっと僕も挨拶出来た。
おはようのチュウも大分慣れてきたよ、もうお昼になるけどね!
「父様っ」
「刀雲、邪魔してるぜ」
「アカーシャ、頬っぺにクリーム付いてるよ。あとなんでギレンがここに」
「お前のとこのご子息に呼び出されたの、女神からビニールプール貰ったから組み立てろってな」
「そうか、悪いな」
「まぁその貢物ももふもふズが破損して使い物にならなくなったけど」
だから用が終わったギレンは今は卵をひたすら割る作業中、人手が多いのは助かるね。
殻はスラちゃんが回収、体内で粉砕して後でまとめてドリちゃんの根元に蒔くんだ。
「俺も何か手伝うか?」
『やーん、遊んでー』
「そうだ俺達の相手をしてくれー」
「相手をせよ人間!」
倒れた翌日だしゆっくりしてもらいたいけど無理そうだね、じゃあ簡単なお遣いを頼もう。
「今日のおやつ、フルーツも使うから採りに行ってもらっていい?」
『とーうんとお出掛け』
「採取クエストというやつだな!」
「よかろう、見事完遂してみせる」
「じゃあお願いね、自分達の食べたい物だけじゃなく、皆の分もね」
『あい!』
「任せろ」
「雰囲気を出すためにもかご欲しい」
「ザルでいいかな? はいどうぞ、いってらっしゃい」
三人をもふもふズの背中に乗せると刀雲に付き添いをお願いして送り出した。
「よし、ドリちゃん下拵えしちゃおう、タイガは何か必要なものある?」
「ジャムやフルーツソースが欲しい」
「ん、分かった」
前に作って保管していたのをアイテムボックスから取り出しタイガに渡す、蜂蜜と生クリームも出しておくね。
「しかし凝ったもの作るなァ、かき氷の方が楽じゃねぇか?」
「雷ちゃんへの報酬だからね~、でもかき氷もいいかも」
氷はアー君に出してもらえばいいし、今度作ってみようかな。
それとも城下へ食べに行くとか?
団体になるからやめておこう。
今回のおやつはズバリ『フレンチトースト』!
溶いた玉子と牛乳をパンに染み込ませて作るあれを作る予定です。
玉子沢山使うんだよね。
……溶くのはドリアンに任せよう。
牛乳はドリちゃんミルクを使用、パンはドリちゃんやドリアンと連携してひたすら出した、手作りする気力はなかったよ。
あとはフルーツやアイスなどを飾り付けたりする予定、誰に採りに行ってもらおうかな。
「母よ、手伝う」
「タイガありがとー」
百人力だよ、助かる。
好きなように飾り付けていいからね。
「あぁ、良く寝た」
『とーうん、おはよ』
「シャムスは可愛いな、ほら高いたかーい、ついでにジョリジョリでしゅよ~」
『きゃっ、おひげくすぐったいのー』
昨日の猛暑で倒れた人も今日お休みになったので、本日は刀雲がお家にいます。
普段の疲労と昨日の熱中症が重なり、今の時間までぐっすり寝たようだ。
ひげ処理してない刀雲も珍しい。
そう言えば女神様、「美形はトイレに行かない」を世界に採用しているけど、体毛とかは人それぞれなんだよね。
胸毛が凄い人もいれば、ムダ毛ない人もいたり、頭が寂しい人もいる。
これはどうでもいい知識なんだけど、教会に行ってお布施を払うと望む場所の永久脱毛が出来ると女神様が言ってた。
脱毛は出来るけど、増毛は出来ないらしい。
女神様曰く「死滅した毛根の復活は無理だ」とのこと。
死滅かぁ、もしかして春日さんならどうにかなる?
いや、さすがに増毛なんて個人の望みのためには動かないな、命に関わるわけじゃないからなおさら。
成し遂げたら世の頭髪が寂しい人や、将来に不安のある人から崇められるだろうなぁ。
凄い勢いで嫌がられそう。
「刀雲、刀雲、俺も!」
「我も忘れるな」
「分かってましゅよ」
アー君と雷ちゃんの要望に刀雲の顔面が大変な事になっています。
「イツキもおはよう」
「おはよう刀雲」
三人を甘やかし終えた刀雲が近付いてきて、やっと僕も挨拶出来た。
おはようのチュウも大分慣れてきたよ、もうお昼になるけどね!
「父様っ」
「刀雲、邪魔してるぜ」
「アカーシャ、頬っぺにクリーム付いてるよ。あとなんでギレンがここに」
「お前のとこのご子息に呼び出されたの、女神からビニールプール貰ったから組み立てろってな」
「そうか、悪いな」
「まぁその貢物ももふもふズが破損して使い物にならなくなったけど」
だから用が終わったギレンは今は卵をひたすら割る作業中、人手が多いのは助かるね。
殻はスラちゃんが回収、体内で粉砕して後でまとめてドリちゃんの根元に蒔くんだ。
「俺も何か手伝うか?」
『やーん、遊んでー』
「そうだ俺達の相手をしてくれー」
「相手をせよ人間!」
倒れた翌日だしゆっくりしてもらいたいけど無理そうだね、じゃあ簡単なお遣いを頼もう。
「今日のおやつ、フルーツも使うから採りに行ってもらっていい?」
『とーうんとお出掛け』
「採取クエストというやつだな!」
「よかろう、見事完遂してみせる」
「じゃあお願いね、自分達の食べたい物だけじゃなく、皆の分もね」
『あい!』
「任せろ」
「雰囲気を出すためにもかご欲しい」
「ザルでいいかな? はいどうぞ、いってらっしゃい」
三人をもふもふズの背中に乗せると刀雲に付き添いをお願いして送り出した。
「よし、ドリちゃん下拵えしちゃおう、タイガは何か必要なものある?」
「ジャムやフルーツソースが欲しい」
「ん、分かった」
前に作って保管していたのをアイテムボックスから取り出しタイガに渡す、蜂蜜と生クリームも出しておくね。
「しかし凝ったもの作るなァ、かき氷の方が楽じゃねぇか?」
「雷ちゃんへの報酬だからね~、でもかき氷もいいかも」
氷はアー君に出してもらえばいいし、今度作ってみようかな。
それとも城下へ食べに行くとか?
団体になるからやめておこう。
応援ありがとうございます!
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