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可愛い子には旅をさせよ
第302話
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雷ちゃんは雷帝という方の力の欠片、本体は騎士様の言う隠れ里にいるけれど意識は繋がっているらしい。
ドリちゃんとドリアンみたいな感じかと聞いたら、それで合っていると騎士様に褒められました。
ただし僕の身体を使い、子供として生まれて来たので色々と受け入れられない力や能力が付いた。
兄弟と夢の中の世界で色々共有出来る事を聞いて目を回し、ほぼ男しかいない世界で性に奔放と言う説明で目が死に、男でも子供が産める、むしろ女性より出産率高いと聞いた瞬間、気絶した。
「雷ちゃん繊細」
「アー君も最初は全力拒否してましたから」
今はもう開き直って楽しんでますけどね。
将来の旦那様である婚約者だけでなく、嫁候補もいるからなぁ。
「でも僕が妊娠している時点で気付きませんかね?」
「産むのは女、が普通だからねぇ、ボーイッシュな女の子と思ったんだろうね」
うーん、それもあるだろうけど、でも多分。
「細かい事はどうでも良くて、騎士様がやってる面白い事に興味があったんでしょうねー」
「それもある。雷ちゃんいつも暇しているから、しっかし獅皇に続いて雷ちゃんかぁ、獅皇元気?」
「はい、最近はたまに夢の外に出てるみたいです」
「え!?」
知らないのも無理はない、行動してるの夜だもの。
「皆がダンジョン、ダンジョンって言っているから興味持ったみたいで、攻略してみようと赴いたら遭遇せずに最下層、ボス部屋の扉を開けたらボスがすでに降伏のポーズをしていたそうで」
「っぶは」
お昼寝の時に子供達に愚痴っていたんです。
アー君が「気は抑えた?」って聞いて「あっ」って顔して、それからしばらくは気を抑える訓練していたなぁ。
「でも夢の中に居座る前はちゃんと抑えてましたよね?」
「夢の中では制御せずにいたから抑えるの忘れたんだろうね~」
そっかー、夢の中では抑えてなかったのかー、つまり駄々洩れになっていたって事ですね。
アー君辺りが再利用してそう。
「気のコントロールは完璧になったけど、モンスターが獅皇さんに服従して戦闘にならなくてアー君から駄目だし喰らったそうです」
「獅皇が可哀想」
「はい、それでいじけた獅皇さんはモンスターを率いる側に回りました」
ラスボスって言うか裏ボスと言えばいいのか分からないけど、倒せないとアー君がぶすくれるぐらいモンスターを強化したらしい。
これを聞いて燃えたのがレイアさん。
さっそく遊びに行って五階層までを何とか攻略して帰還。
「え、五階層まで?」
「五階層ごとにボス配置したみたいです、レイアさんが戦った相手がなんかやりにくい相手だったみたいで苦虫を噛み潰したような顔で帰って来ました」
「詳細知りたい」
「一階層はスライムオンリー」
「最弱だね、苦戦する人少な――」
「ただしシャムス作」
ぷるぷるしながら命乞いしたり、俊足で逃げたり、何とか追い詰めて攻撃してもぷるるんと攻撃を弾き返すスライム。
物理攻撃は反射するけれど、魔法が効くかと言えば微妙。
「今のところ神薙さんが丸呑みする以外で数が減らないんですよね」
「弱点付けよう?」
「アー君もそれを獅皇さんに進言してました、でもその場にシャムスもいたんです」
可愛いお目目に涙を滲ませ「シャムスのスライム倒しちゃうの?」と言い、シャムスを溺愛するアー君がそれ以上何かを言えるわけもなく、スライムはそのまま増え続けているらしい。
「うん、シャムス相手じゃ無理だよね。でもなんでまたスライムが溢れる事態に……」
「獅皇さんに作ってくれと頼まれたシャムスが張り切り過ぎた結果です」
上機嫌でスライムを量産するシャムスを止められる人間は我が家にはいない。
「俺も一度行ってみようかなぁ」
「スライムはなるべく避けてくださいね」
「避けなくても倒せると思うよ?」
「倒した事がシャムスにバレた場合、シャムスが泣きます。泣かせると兄弟の誰か、主にアー君が降臨して罵られます」
「理不尽!」
僕もそう思います。
ドリちゃんとドリアンみたいな感じかと聞いたら、それで合っていると騎士様に褒められました。
ただし僕の身体を使い、子供として生まれて来たので色々と受け入れられない力や能力が付いた。
兄弟と夢の中の世界で色々共有出来る事を聞いて目を回し、ほぼ男しかいない世界で性に奔放と言う説明で目が死に、男でも子供が産める、むしろ女性より出産率高いと聞いた瞬間、気絶した。
「雷ちゃん繊細」
「アー君も最初は全力拒否してましたから」
今はもう開き直って楽しんでますけどね。
将来の旦那様である婚約者だけでなく、嫁候補もいるからなぁ。
「でも僕が妊娠している時点で気付きませんかね?」
「産むのは女、が普通だからねぇ、ボーイッシュな女の子と思ったんだろうね」
うーん、それもあるだろうけど、でも多分。
「細かい事はどうでも良くて、騎士様がやってる面白い事に興味があったんでしょうねー」
「それもある。雷ちゃんいつも暇しているから、しっかし獅皇に続いて雷ちゃんかぁ、獅皇元気?」
「はい、最近はたまに夢の外に出てるみたいです」
「え!?」
知らないのも無理はない、行動してるの夜だもの。
「皆がダンジョン、ダンジョンって言っているから興味持ったみたいで、攻略してみようと赴いたら遭遇せずに最下層、ボス部屋の扉を開けたらボスがすでに降伏のポーズをしていたそうで」
「っぶは」
お昼寝の時に子供達に愚痴っていたんです。
アー君が「気は抑えた?」って聞いて「あっ」って顔して、それからしばらくは気を抑える訓練していたなぁ。
「でも夢の中に居座る前はちゃんと抑えてましたよね?」
「夢の中では制御せずにいたから抑えるの忘れたんだろうね~」
そっかー、夢の中では抑えてなかったのかー、つまり駄々洩れになっていたって事ですね。
アー君辺りが再利用してそう。
「気のコントロールは完璧になったけど、モンスターが獅皇さんに服従して戦闘にならなくてアー君から駄目だし喰らったそうです」
「獅皇が可哀想」
「はい、それでいじけた獅皇さんはモンスターを率いる側に回りました」
ラスボスって言うか裏ボスと言えばいいのか分からないけど、倒せないとアー君がぶすくれるぐらいモンスターを強化したらしい。
これを聞いて燃えたのがレイアさん。
さっそく遊びに行って五階層までを何とか攻略して帰還。
「え、五階層まで?」
「五階層ごとにボス配置したみたいです、レイアさんが戦った相手がなんかやりにくい相手だったみたいで苦虫を噛み潰したような顔で帰って来ました」
「詳細知りたい」
「一階層はスライムオンリー」
「最弱だね、苦戦する人少な――」
「ただしシャムス作」
ぷるぷるしながら命乞いしたり、俊足で逃げたり、何とか追い詰めて攻撃してもぷるるんと攻撃を弾き返すスライム。
物理攻撃は反射するけれど、魔法が効くかと言えば微妙。
「今のところ神薙さんが丸呑みする以外で数が減らないんですよね」
「弱点付けよう?」
「アー君もそれを獅皇さんに進言してました、でもその場にシャムスもいたんです」
可愛いお目目に涙を滲ませ「シャムスのスライム倒しちゃうの?」と言い、シャムスを溺愛するアー君がそれ以上何かを言えるわけもなく、スライムはそのまま増え続けているらしい。
「うん、シャムス相手じゃ無理だよね。でもなんでまたスライムが溢れる事態に……」
「獅皇さんに作ってくれと頼まれたシャムスが張り切り過ぎた結果です」
上機嫌でスライムを量産するシャムスを止められる人間は我が家にはいない。
「俺も一度行ってみようかなぁ」
「スライムはなるべく避けてくださいね」
「避けなくても倒せると思うよ?」
「倒した事がシャムスにバレた場合、シャムスが泣きます。泣かせると兄弟の誰か、主にアー君が降臨して罵られます」
「理不尽!」
僕もそう思います。
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