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可愛い子には旅をさせよ
第260話
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シャムスやアー君と合流出来なかった。
学園がある事を忘れていました!
休むと授業が遅れるだけでなく、成績次第でクラスを落とされる可能性が出る。
長期休暇はあるけれど課題の量が泣きが入るレベルらしい、これマシュー君情報。
「僕も一緒に追いかけたいけど……課題の量が怖い、母様だけで行って来て」
涙ぐみながらアカーシャに言われて断念した。
旅行は皆で楽しく行きたい、アー君信じてるからね、シャムスと笑顔で帰って来てね。
「じゃあ……旅行気分だけでも」
う、うーん、日常が特別過ぎていまいち思いつかない。
温泉は大浴場だし、料理は国と言うより世界一レベル、女神様が騎士様の期待に応えようと張り切った結果、刀国には海も、森も、桜並木もある。
何ならちょっと足を延ばせば魔王城、最近ではダンジョンも一部で大人気。
気分だけでも味わいたければ空いている部屋のイメージ設定変えればOK、カタログには異国どころか異世界も載っているからもはや何でもあり。
古代ローマのお風呂とか、最初に見た時は何を目指しているか分からなかった。
ただ単にクロードさんの暴走の結果だったけどね。
正直に言おう。シャムスとアー君が居なくて暇です。
エムとローは狩りに行き、イネスはラーシャのお仕事場、タイガはラセンの所に帰っちゃったし、アカーシャは学校、もふもふズはお仕事、神薙さんはダンジョンに。
本日、僕の傍に残っているのはルドだけ。
シャムスとアー君が居なくて寂しいと、正直に刀雲に告白したら「じゃあ子作りだな」といい笑顔で言われ、そりゃもうルークと二人掛でじっくり攻められてめでたく妊娠。
どちらにしろ遠くは無理になりましたー。
もう慣れたものですよ、二人が帰って来るまでに何人増えるかな?って冗談言えるぐらいには余裕があります。
あの時の刀雲のワイルドな笑顔かっこよかった。
こんな状態なので出来る事がいつも通り制限されている。
シャムスとアー君がいないから微妙に気落ちして、やる気もなんだか出ない。
「くぅん」
「そうね、何かしようか」
動き回る気力はないから座りながら出来る事がいいよね、お部屋のインテリアを選んで遊ぶってのはどうだろう、気力が無くてもでき……やり方知らない、クロードさんやドリちゃん、アー君が使っているのは見た事あるけど僕はやった事なかった。
はぁ、と溜息を吐いていたらドリアンにお庭でお茶を飲まないかと提案された。
それいいねー、気分転換にも良さそう。
「おいでルド」
「わう!」
もふもふズが駆け込んでも安全な位置にふわふわのラグが敷かれ、紅茶のセットが用意される。
「お菓子は何がいいかなぁ?」
「!!」
キラーンと目を光らせたルドが身振り手振りでメニュー画面を出してと催促するので、期待に応えて呼び出すと、画面に向かってわんわん吠え始めた。
ごめんね、これは僕の為の機能だから翻訳機能までは付いてないんだ。
ドリちゃんと連携していれば可能だけど……ごめんね。
「何がいい? お肉?」
「ぐ~ぅ」
「ちょっと違うのか、干し肉はドリちゃんが常備しているから違うだろうし、うーんヒントないかなぁ?」
「わふわふ」
お手の要領で画面を叩くとジャーキーが表示されたではありませんか。
わぁ色々種類あるんだね。
「スティックタイプと皮状のどっちがいい? 両方?」
「!!!」
両方かぁ、欲張るね。
じゃあまずは仙台牛を使ったビーフジャーキーからだね。
「美味しい?」
「わう!!」
硬さはハードタイプを選んでみました。
お気に召したようで何より。
へぇ自分で作る事も出来るのか、燻製は……ドリちゃんにお願いするとして、お肉は皆に集めてもらえば特に問題ないか。
お酒のおつまみに刀雲に作ってあげよう。
やる事が出来て良かった。
硬さの限界に挑戦してみるのも面白いかな、人外な硬さでも我が家には神薙さんがいるしね!
学園がある事を忘れていました!
休むと授業が遅れるだけでなく、成績次第でクラスを落とされる可能性が出る。
長期休暇はあるけれど課題の量が泣きが入るレベルらしい、これマシュー君情報。
「僕も一緒に追いかけたいけど……課題の量が怖い、母様だけで行って来て」
涙ぐみながらアカーシャに言われて断念した。
旅行は皆で楽しく行きたい、アー君信じてるからね、シャムスと笑顔で帰って来てね。
「じゃあ……旅行気分だけでも」
う、うーん、日常が特別過ぎていまいち思いつかない。
温泉は大浴場だし、料理は国と言うより世界一レベル、女神様が騎士様の期待に応えようと張り切った結果、刀国には海も、森も、桜並木もある。
何ならちょっと足を延ばせば魔王城、最近ではダンジョンも一部で大人気。
気分だけでも味わいたければ空いている部屋のイメージ設定変えればOK、カタログには異国どころか異世界も載っているからもはや何でもあり。
古代ローマのお風呂とか、最初に見た時は何を目指しているか分からなかった。
ただ単にクロードさんの暴走の結果だったけどね。
正直に言おう。シャムスとアー君が居なくて暇です。
エムとローは狩りに行き、イネスはラーシャのお仕事場、タイガはラセンの所に帰っちゃったし、アカーシャは学校、もふもふズはお仕事、神薙さんはダンジョンに。
本日、僕の傍に残っているのはルドだけ。
シャムスとアー君が居なくて寂しいと、正直に刀雲に告白したら「じゃあ子作りだな」といい笑顔で言われ、そりゃもうルークと二人掛でじっくり攻められてめでたく妊娠。
どちらにしろ遠くは無理になりましたー。
もう慣れたものですよ、二人が帰って来るまでに何人増えるかな?って冗談言えるぐらいには余裕があります。
あの時の刀雲のワイルドな笑顔かっこよかった。
こんな状態なので出来る事がいつも通り制限されている。
シャムスとアー君がいないから微妙に気落ちして、やる気もなんだか出ない。
「くぅん」
「そうね、何かしようか」
動き回る気力はないから座りながら出来る事がいいよね、お部屋のインテリアを選んで遊ぶってのはどうだろう、気力が無くてもでき……やり方知らない、クロードさんやドリちゃん、アー君が使っているのは見た事あるけど僕はやった事なかった。
はぁ、と溜息を吐いていたらドリアンにお庭でお茶を飲まないかと提案された。
それいいねー、気分転換にも良さそう。
「おいでルド」
「わう!」
もふもふズが駆け込んでも安全な位置にふわふわのラグが敷かれ、紅茶のセットが用意される。
「お菓子は何がいいかなぁ?」
「!!」
キラーンと目を光らせたルドが身振り手振りでメニュー画面を出してと催促するので、期待に応えて呼び出すと、画面に向かってわんわん吠え始めた。
ごめんね、これは僕の為の機能だから翻訳機能までは付いてないんだ。
ドリちゃんと連携していれば可能だけど……ごめんね。
「何がいい? お肉?」
「ぐ~ぅ」
「ちょっと違うのか、干し肉はドリちゃんが常備しているから違うだろうし、うーんヒントないかなぁ?」
「わふわふ」
お手の要領で画面を叩くとジャーキーが表示されたではありませんか。
わぁ色々種類あるんだね。
「スティックタイプと皮状のどっちがいい? 両方?」
「!!!」
両方かぁ、欲張るね。
じゃあまずは仙台牛を使ったビーフジャーキーからだね。
「美味しい?」
「わう!!」
硬さはハードタイプを選んでみました。
お気に召したようで何より。
へぇ自分で作る事も出来るのか、燻製は……ドリちゃんにお願いするとして、お肉は皆に集めてもらえば特に問題ないか。
お酒のおつまみに刀雲に作ってあげよう。
やる事が出来て良かった。
硬さの限界に挑戦してみるのも面白いかな、人外な硬さでも我が家には神薙さんがいるしね!
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