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ダンジョン探検

第114話

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 前半戦の記憶はない、ないったらない。
 刀雲に言われるがまま何かすんごいセリフ言った気がするけど、世の中全て気のせいです。

 イキ過ぎでびくびくする身体を刀雲が上機嫌で洗ってくれている。
 泡風呂にもなるんだ。便利ですねー。

 ここ、神薙さんのお家だよね?
 改造し過ぎじゃないだろうか。

「目を閉じて」
「うん」

 取っ手と思っていた丸い突起物はシャワーヘッドだった。
 びっくり仕掛けが多い部屋だなぁ。

 お伝えしていませんでしたが刀雲の刀雲は僕の中に入ったままです、硬度を保ったまま僕の中に居座っているんだよ、もう三回は出されたはずなのに元気だなぁ。

「美味そうだな」
「あっ、だめ、まだ敏感なの!」
「こら逃げるな」

 胸に喰いつかれ、思わず逃げ腰になったら腰を掴まれ下から突き上げられた。

「や、ひぅっ」
「熱いな、それに狭くて気持ちいいし、俺の奥さんは最高だ!」
「あぁぁぁっ!」

 激しい動きにお湯がばしゃばしゃ音を立てる。

「ひッ、そこ、やっ、だめ、やぁぁぁ!!」
「もっと乱れろイツキ、今夜は俺の為だけに狂え」

 いつの間にか部屋の明かりが落ち、海は月と星の輝きを映しだし、天蓋付きベッドの周りに配置されたランプには明かりが灯り、ジャグジーの底に配置されているライトも点灯してライトアップされていたけれど僕には気付く余裕はなかった。

「イツキ、愛してる」
「僕、僕も刀雲が好き、大好き」
 
 だから

 僕にも刀雲をちょうだい。

 そう囁けば刀雲が大きくなっただけじゃなく激しさが増した。

「っは、かしら、はげしっ……ああァッ」 
「子供作ろうな、何人いても養うから」
「うん、うん、刀雲の赤ちゃん産む」
「あぁくそ可愛い!!」
「ひぁぁぁん」

 この人は僕の運命の人、僕だけの、運命。

「っ出すぞ」
「あぁぁ……刀雲、あつ、い」

 熱い、出されている刀雲のも熱いけれど、お風呂も熱い、温め設定とは言え、お風呂の中で四連戦はキツイ。

「湯あたりする前にベッドに行くか」
「うん」
 
 ちゅっと掠めるだけのキスをして、刀雲が立ち上がった。

 普通ならそこで一度抜くよね?
 湯あたりの心配はしてくれても抜かない所が腐世界クオリティなのだろうか。

 すぐ横に設置されているベッドに移動し、横になる頃にはあら不思議、水滴は体に残っていなかった。
 空調完備から自動乾燥まで自由自在、世界の五つ星ホテルもびっくりな仕様。

「大丈夫か?」
「うん、平気、ありがとう」
「じゃあ動くぞ」

 容赦ないなー。

「もうちょっと、休みた、い」
「無理、ごめん」

 気遣いプリーーーーズーーー!

「締まるっ!」

 心の中で叫んだらエロ親父を喜ばせてしまい、ますます動きが激しくなった。

「やぁぁ壊れちゃう!」
「……イツキ、最初に言っておく。悪い」

 それだけ告げた後、刀雲はケダモノ化した。
 
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