神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第三章 世界に降りかかる受難

第953話

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 老人を保護するかどうかの問題はこうして解決した。
 あとカフェはどうしても人手が足りないっぽいので、力技で解決しようと思います。

「では涼玉お願いね」
「おっしゃ任せろ!!」
「薄暗くなってきましたからね、灯りを付けちゃいますよ!!」
『終わったら帰ってご飯にしよーね』

 木の前には仁王立ちする涼玉。
 灯りを付ける前から楽し気にぺっかぺっか光るイネス。

 夕食の時間も近いので、巻きで行こうと思います。

「はいはい、それぞれ配られた楽器構えてー」
「ちょっと統括! 俺、フルートなんて触ったことないんですけど!」
「俺らつい先日まで野生の魔物だったんだが??」
「それ女神から借りた神器だから、演奏しようと思えば体が勝手に動くから」

 巻き込まれた冒険者と居合わせた魔物に楽器を配り終えたアー君が、お店から少し離れた所で待機してた僕とシャムスの所に戻ってきた。
 さっきまで司祭がいたけれど、竹を持っていたので増えたら困るから追い返しました。
 竹林は一つの村に一個あればいいと思うの。

 イネスが木の周りをタタターと走って神炎で周囲を照らし、その炎に涼玉が照らし出される。

 いつものビカビカした眩い光ではなく、月のように優しい灯りに木がさわりと揺れる。
 ピーと高い笛の音を合図に、ぽんぽんと太鼓が鳴り始めた。
 笛に太鼓、鉦(かね)、三味線、鈴の音が紡ぎだした音楽、それは――盆踊りでした。

 見学していた魔物たちも自然と手拍子を鳴らしたり、見よう見まねで踊ったりしている。
 シャンシャンシャン――ドンッ。
 力強く響いた太鼓の音に合わせ、涼玉も地面を踏みしめた。

 その瞬間、ぽこん。と謎の芽が生えた。

 ピーー、ドン。
 ぽこん。

 あの……涼玉が足踏みするたびに何か生えてるし、伸びてる!
 しかも音楽に合わせてうにょうにょ踊ってるんだけど!

 みょんみょん伸びて、細い糸のような芽がいつの間にやら僕の胴体より太くなっているんだけど。
 涼玉が周囲を確認し一つ頷くと、盆踊りの音楽が鳴りやんだ。

 が、ここで終わる涼玉ではない。

「れっつみゅーーーじっくぅぅ!!」
「「イェヤァァァ!!」」

 次に鳴り響いたのは子供たちが大好きレンジャーズもののオープニングのような、ノリノリでド派手な戦闘前テーマだった。
 あの爆発はえっちゃんの演出だろうか。
 踊りは激しくなり、謎の物体もうねうねイェーイと踊っている。と思ったらなんか人型になりつつありますね。

「ママ、あれ」
「うん?」
『精霊が生まれたよ』
「あららー、涼ちゃんの踊りでパワーもらいましたかー」

 涼玉をセンターにノリノリで踊る謎の物体、そのうちの一つがほわほわ光る人型だった。
 あれが精霊らしい。
 ひよこ豆を食べて力が漲ったところに涼玉の踊りで目覚めちゃった?

 ラストに派手な光の爆発と、カッコイイポーズを決めて踊りは終了した。
 カフェ店主のおじいちゃんたち、腰を抜かしてないといいけど……。
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