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第三章 世界に降りかかる受難
第830話
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一人闇の中で縛りプレイをしていた謎の人物。
「を、持ち帰りました」
「なんでぇ!?」
パニックを起こす冒険者ギルド、受付のお兄さんは慌ててどこかに連絡、恐らくアー君かな?
「リザママが研修のお時間なのです」
「俺はもっと良く考えようと言ったんだ」
遅刻が僕のせいになったらいけないからね、イベント進行を力技で何とかして現在に至ります。
嘆くリザママの言葉は本当、いかにも訳アリな物件をわざわざ持ち帰る必要はないって言われたけど、じゃあどうするかと相談する時間がリザママにはなかった。
ギルドの研修だからね、サボると怖いよ。
何せ彼らの後ろ盾は両ギルドの統括、つまりうちの子なのです。
元凶が僕にありそうだけど、そこを考慮してくれるかは運次第。
「リザママいってらっしゃい」
「この状況で!?」
ほらほら早く、階段の所で本日の指導者が眼鏡を光らせて待機しているよ。
あーうーと唸りながらリザママが重い足取りで指導者の元に向かおうと階段に足をかけ、ちらりと僕を見て、冒険者を見て、鎖じゃらじゃらを見た。
なお、封印されし人型の何かは鎖をじゃらじゃらさせながら、ギルドの中を興味深そうに見渡しています。
「本当に大丈夫?」
「慣れてるっすから!」
通りすがりの冒険者がリザママの不安に元気よく答えてくれた。
まぁ確かに、何度も僕やアー君の無茶ぶりに振り回されているからね、嫌でも慣れるかぁ。
別の冒険者が鎖の人にローブを着せ、席に誘導しながらナンパしています。
どう考えても怪しい人物なのに一切の動揺がない、さすが刀国民、さすがアー君に鍛えられた冒険者たち!
「俺のオススメはひよこ豆のスープ、弱った体に優しい味が良く染みる」
「パンも一緒に食べるといいよー、硬いの平気? それとも柔らかい方がいいかな?」
露骨に怪しい風貌なのにせっせと世話を焼く冒険者たち、僕が言うのもなんだけど、もうちょっと警戒した方が良くない?
「神子様は何を食べますか?」
「パンケーキ!」
僕に声をかけてくれたのは狐の獣人さんだった。
尻尾でふわりと頬を撫でられた!
ひゃはー!
「やっぱり心配だから俺ものこっ、ぐえっ、ちびぃぃぃ!」
エコーを響かせてリザママが二階の廊下の奥へと連れて行かれた。
あの指導者、やるな。
「ママぁぁ!?」
「あーい」
口周りに生クリームを付けながら悪戦苦闘して食べていたらアー君のお迎えが来ました。
狐の獣人さん、恋人連れだから食べさせてくれるサービスはなかった。むしろ自分が食べさせられてます。
「ああ無事でよかった、よかったのか、これ?」
僕の口周りを拭きながらアー君の視線が鎖の人に向けられた。
そこにはむさ苦しい筋肉集団に囲まれながら、ちやほやされる鎖の人の姿があった。
本人は無表情だけど料理の減っていく速度がほぼ神薙さんレベル、すげぇすげぇと声援が上がっています。ナンパじゃなかった。
「を、持ち帰りました」
「なんでぇ!?」
パニックを起こす冒険者ギルド、受付のお兄さんは慌ててどこかに連絡、恐らくアー君かな?
「リザママが研修のお時間なのです」
「俺はもっと良く考えようと言ったんだ」
遅刻が僕のせいになったらいけないからね、イベント進行を力技で何とかして現在に至ります。
嘆くリザママの言葉は本当、いかにも訳アリな物件をわざわざ持ち帰る必要はないって言われたけど、じゃあどうするかと相談する時間がリザママにはなかった。
ギルドの研修だからね、サボると怖いよ。
何せ彼らの後ろ盾は両ギルドの統括、つまりうちの子なのです。
元凶が僕にありそうだけど、そこを考慮してくれるかは運次第。
「リザママいってらっしゃい」
「この状況で!?」
ほらほら早く、階段の所で本日の指導者が眼鏡を光らせて待機しているよ。
あーうーと唸りながらリザママが重い足取りで指導者の元に向かおうと階段に足をかけ、ちらりと僕を見て、冒険者を見て、鎖じゃらじゃらを見た。
なお、封印されし人型の何かは鎖をじゃらじゃらさせながら、ギルドの中を興味深そうに見渡しています。
「本当に大丈夫?」
「慣れてるっすから!」
通りすがりの冒険者がリザママの不安に元気よく答えてくれた。
まぁ確かに、何度も僕やアー君の無茶ぶりに振り回されているからね、嫌でも慣れるかぁ。
別の冒険者が鎖の人にローブを着せ、席に誘導しながらナンパしています。
どう考えても怪しい人物なのに一切の動揺がない、さすが刀国民、さすがアー君に鍛えられた冒険者たち!
「俺のオススメはひよこ豆のスープ、弱った体に優しい味が良く染みる」
「パンも一緒に食べるといいよー、硬いの平気? それとも柔らかい方がいいかな?」
露骨に怪しい風貌なのにせっせと世話を焼く冒険者たち、僕が言うのもなんだけど、もうちょっと警戒した方が良くない?
「神子様は何を食べますか?」
「パンケーキ!」
僕に声をかけてくれたのは狐の獣人さんだった。
尻尾でふわりと頬を撫でられた!
ひゃはー!
「やっぱり心配だから俺ものこっ、ぐえっ、ちびぃぃぃ!」
エコーを響かせてリザママが二階の廊下の奥へと連れて行かれた。
あの指導者、やるな。
「ママぁぁ!?」
「あーい」
口周りに生クリームを付けながら悪戦苦闘して食べていたらアー君のお迎えが来ました。
狐の獣人さん、恋人連れだから食べさせてくれるサービスはなかった。むしろ自分が食べさせられてます。
「ああ無事でよかった、よかったのか、これ?」
僕の口周りを拭きながらアー君の視線が鎖の人に向けられた。
そこにはむさ苦しい筋肉集団に囲まれながら、ちやほやされる鎖の人の姿があった。
本人は無表情だけど料理の減っていく速度がほぼ神薙さんレベル、すげぇすげぇと声援が上がっています。ナンパじゃなかった。
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1つ疑問なのですが騎士様は樹に名前で呼ばれる日は来るのでしようか?
これからも更新頑張ってください。応援しています。
>黒月さん
感想ありがとうございます。
一週間で3まで読み切った読者の方は初めてかもしれません。
騎士様は読者にヘタレヘタレと言われ続け、あんな感じに収まりました。
子供達の生まれ順は「設定覚書」の方にありますので、確認にお使いください。
なおキャラが増え続けるのは持病の一種です( *´艸`)
名前、誰も呼ばない不思議。
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