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第三章 世界に降りかかる受難
第822話
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獣人の村は実在した。
先行したシャムスとイネスが連れてきたのは、二足歩行のにゃんにゃんだった。
黒い毛並みと金色の瞳が綺麗ですねぇぇ!!
「フードをかぶったにゃんこぉぉぉぉぉ!!!!」
「ちび落ち着け、あわわわわ、猫が光ってる」
「猫じゃないし」
「虎も豹もママにかかればただの猫です」
『毛並みふわふわになったねー』
「そろそろ踊ってもいいと思うか?」
「イツキが興奮してるし、面白いことになると思うんよ」
イネスにぺかぁとされたのだろう、ふわふわの毛並みが蛍のように光ってます。
「何者だ」
異変を察知したのだろう、ウロの中から追加の獣人が現れた!!
賢者っぽい雰囲気を持つ虎の獣人です!
首から下げた首飾りや、耳に嵌めているイヤリングがさらに雰囲気を出してますね!
雰囲気がファンタジー! 異世界万歳、知の虎、虎じゃぁぁ!
「とらぁぁぁぁ!!」
「ちび落ちついてぇぇぇ!」
リザママ離して、僕にはやらねばならない事があるのです!
ぬおおおお!
『おじちゃん』
「む?」
『しゃがんでママに向かって両手広げて』
「え、こ、こうだろうか」
シャムスに何かを言われた虎さんが僕に向かって両手を広げた。
「ちびが消えた!?」
「もっふーーー!」
世の中にいる全ての獣人を愛でたい!
成人した僕だとちょっと戸惑うけど、今の僕は幼児!
姿が戻るその瞬間まで、全身で獣人を愛でるのだ!
『ふぃー』
「シャムスいいお仕事しましたね」
「涼玉が踊る前から大変なことになってるんよ」
「俺の、出番」
「……ちび?」
『元気出して、ママのあれは本能的なものなのよ』
「あっ、おっちゃん、かあちゃがずり落ちそう、こう、下からお尻支えてやってくれ」
「こうだろうか?」
抱きなおされて体勢が安定しました。
ぐふふ、虎さんの抱っこ。ハッピー。
「長老さま」
「大事ないか」
「はい」
「……客人よ、我々はここに匿われ、静かに隠れ暮らす者、どうかそっとしておいてくれないか」
『ママを抱っこしながらだと説得力ないの』
「まぁ俺らに出会ったのが百年目、隠れる日々は終わりだけどなー」
「獣人の村、探検してきていいか?」
「行きましょう、逆らう相手は片っ端からぺかぁです!!」
「コラ、どこに行くつもりだ! あっ、ちびっこ達も着いて行かない!」
僕がもふもふを堪能している間に周囲はひよこ豆パラダイスになるわ、虎さんが神秘の白虎になるわ、お子様リザードマンがネヴォラとイネスに着いて行ってしまうわと大変なことになっていた。
大丈夫、大丈夫、うちの子が一緒にいれば危険なことなんて一つもないから。
先行したシャムスとイネスが連れてきたのは、二足歩行のにゃんにゃんだった。
黒い毛並みと金色の瞳が綺麗ですねぇぇ!!
「フードをかぶったにゃんこぉぉぉぉぉ!!!!」
「ちび落ち着け、あわわわわ、猫が光ってる」
「猫じゃないし」
「虎も豹もママにかかればただの猫です」
『毛並みふわふわになったねー』
「そろそろ踊ってもいいと思うか?」
「イツキが興奮してるし、面白いことになると思うんよ」
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「何者だ」
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雰囲気がファンタジー! 異世界万歳、知の虎、虎じゃぁぁ!
「とらぁぁぁぁ!!」
「ちび落ちついてぇぇぇ!」
リザママ離して、僕にはやらねばならない事があるのです!
ぬおおおお!
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「む?」
『しゃがんでママに向かって両手広げて』
「え、こ、こうだろうか」
シャムスに何かを言われた虎さんが僕に向かって両手を広げた。
「ちびが消えた!?」
「もっふーーー!」
世の中にいる全ての獣人を愛でたい!
成人した僕だとちょっと戸惑うけど、今の僕は幼児!
姿が戻るその瞬間まで、全身で獣人を愛でるのだ!
『ふぃー』
「シャムスいいお仕事しましたね」
「涼玉が踊る前から大変なことになってるんよ」
「俺の、出番」
「……ちび?」
『元気出して、ママのあれは本能的なものなのよ』
「あっ、おっちゃん、かあちゃがずり落ちそう、こう、下からお尻支えてやってくれ」
「こうだろうか?」
抱きなおされて体勢が安定しました。
ぐふふ、虎さんの抱っこ。ハッピー。
「長老さま」
「大事ないか」
「はい」
「……客人よ、我々はここに匿われ、静かに隠れ暮らす者、どうかそっとしておいてくれないか」
『ママを抱っこしながらだと説得力ないの』
「まぁ俺らに出会ったのが百年目、隠れる日々は終わりだけどなー」
「獣人の村、探検してきていいか?」
「行きましょう、逆らう相手は片っ端からぺかぁです!!」
「コラ、どこに行くつもりだ! あっ、ちびっこ達も着いて行かない!」
僕がもふもふを堪能している間に周囲はひよこ豆パラダイスになるわ、虎さんが神秘の白虎になるわ、お子様リザードマンがネヴォラとイネスに着いて行ってしまうわと大変なことになっていた。
大丈夫、大丈夫、うちの子が一緒にいれば危険なことなんて一つもないから。
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