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第三章 世界に降りかかる受難
第793話
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砂漠の野生動物に囲まれて楽しくお昼を食べました。
さて、じゃあ午後は何をしようか?
「かあちゃ、マンモスに乗ってみたい」
「え?」
涼玉は重い。
おでぶとかそういう次元ではなく、大人のドラゴン一頭分の重さがあの小さな体にあるんだよね。
なので元の世界でも涼玉を運べるのは七体分の怪力を持つマールスと、涼玉のために魔改造された最強の牛ロデオだけだった。
マンモスはどうなんだろう?
ドラゴン乗せて歩けるならいけると思うんだけど……。
あっ、そうか、僕がマンモスを強化すればいいんだ!
ロデオの時も僕の応援でどうにかなったんだし!
そういう訳で涼玉を乗せてくれるマンモスを皆にお願いして連れてきてもらいました。
リザママはもはや何も言わなかったよ、むしろ一緒に乗りたそうにそわそわしています。
「涼ちゃん乗せてほしいな」
「……」
コヨーテ母さんが子供たちと交渉に行ってくれ、連れて来たのは砂漠に来た時に遠くから見えていたあのマンモス君だった。
涼玉曰く、すでにめちゃめちゃ強化されているので、こいつならいけるんじゃないかな。とのこと。
本当だろうか、マンモス君が逃げ腰な気がする。逃げないのはコヨーテ母さんが睨みを利かせているからね。
「ヴォンッ!!」
「ぴっ!」
マンモス君が意外と可愛い鳴き声を上げ、垂直に飛び上がりました。
どこの母さんも最強なのである。
「涼玉、どーぞ」
「うはぁぁぁ!! 帰ったらにいちゃに自慢する!」
「あい!」
だが事はそう簡単にはいかないのが世の中の常、まず持ち上げて背中に乗せるのが困難だった。
近くに住んでいたドラゴンまで呼んできて、二頭がかりでマンモス君の背に涼玉を乗せることに成功。
「ふは、ふひゃひゃひゃひゃ、超高い! 俺最強!」
涼玉はご機嫌に高笑いしているけど、マンモス君はそれどころではないようだ。
なにせドラゴン一頭が丸っと背中に乗っているような状況、顔色もだんだん悪くなってきている。
ごめん、ごめん、喜ぶ涼玉に満足して君を応援するの忘れていたよ。
「マンモス君、頑張れ、ちょうがんばー!」
「ゴ、ア、アアアア!」
「ギャオギャオ!」
「ウォンウォン!!」
僕の掛け声に奮い立つマンモス君、頑張れ、頑張れ、近所のドラゴンとコヨーテ母さんも応援しているぞ!
もしここで諦めたらコヨーテ母さんの餌になるかもしれない!
命懸けで頑張れぇぇ!!
「なぁちび」
「あい?」
「俺も乗ってみたい」
「いいかなー?」
「ギャオン」
そわそわしていたリザママの願いで、マンモス君の背にもう一人追加でーす。
ドラゴンの重さに比べれば小石程度だと思うよ、ファイト!
なお、今返事をしたのはマンモス君ではなく、涼玉をマンモス君の背に乗せたドラゴンである。
「うっひょー! こりゃいいなぁ!」
「だろ、だろっ! 砂漠最高だぜー!」
ドラゴンに助けられながら、何とか歩き出したマンモス君。
涼玉のテンションがいよいよ高くなってきて、歩いた所が全て草原になりつつあります。
僕は僕でコヨーテ母さんの背に乗せてもらったよ、異世界はやっぱり最高だった。
さて、じゃあ午後は何をしようか?
「かあちゃ、マンモスに乗ってみたい」
「え?」
涼玉は重い。
おでぶとかそういう次元ではなく、大人のドラゴン一頭分の重さがあの小さな体にあるんだよね。
なので元の世界でも涼玉を運べるのは七体分の怪力を持つマールスと、涼玉のために魔改造された最強の牛ロデオだけだった。
マンモスはどうなんだろう?
ドラゴン乗せて歩けるならいけると思うんだけど……。
あっ、そうか、僕がマンモスを強化すればいいんだ!
ロデオの時も僕の応援でどうにかなったんだし!
そういう訳で涼玉を乗せてくれるマンモスを皆にお願いして連れてきてもらいました。
リザママはもはや何も言わなかったよ、むしろ一緒に乗りたそうにそわそわしています。
「涼ちゃん乗せてほしいな」
「……」
コヨーテ母さんが子供たちと交渉に行ってくれ、連れて来たのは砂漠に来た時に遠くから見えていたあのマンモス君だった。
涼玉曰く、すでにめちゃめちゃ強化されているので、こいつならいけるんじゃないかな。とのこと。
本当だろうか、マンモス君が逃げ腰な気がする。逃げないのはコヨーテ母さんが睨みを利かせているからね。
「ヴォンッ!!」
「ぴっ!」
マンモス君が意外と可愛い鳴き声を上げ、垂直に飛び上がりました。
どこの母さんも最強なのである。
「涼玉、どーぞ」
「うはぁぁぁ!! 帰ったらにいちゃに自慢する!」
「あい!」
だが事はそう簡単にはいかないのが世の中の常、まず持ち上げて背中に乗せるのが困難だった。
近くに住んでいたドラゴンまで呼んできて、二頭がかりでマンモス君の背に涼玉を乗せることに成功。
「ふは、ふひゃひゃひゃひゃ、超高い! 俺最強!」
涼玉はご機嫌に高笑いしているけど、マンモス君はそれどころではないようだ。
なにせドラゴン一頭が丸っと背中に乗っているような状況、顔色もだんだん悪くなってきている。
ごめん、ごめん、喜ぶ涼玉に満足して君を応援するの忘れていたよ。
「マンモス君、頑張れ、ちょうがんばー!」
「ゴ、ア、アアアア!」
「ギャオギャオ!」
「ウォンウォン!!」
僕の掛け声に奮い立つマンモス君、頑張れ、頑張れ、近所のドラゴンとコヨーテ母さんも応援しているぞ!
もしここで諦めたらコヨーテ母さんの餌になるかもしれない!
命懸けで頑張れぇぇ!!
「なぁちび」
「あい?」
「俺も乗ってみたい」
「いいかなー?」
「ギャオン」
そわそわしていたリザママの願いで、マンモス君の背にもう一人追加でーす。
ドラゴンの重さに比べれば小石程度だと思うよ、ファイト!
なお、今返事をしたのはマンモス君ではなく、涼玉をマンモス君の背に乗せたドラゴンである。
「うっひょー! こりゃいいなぁ!」
「だろ、だろっ! 砂漠最高だぜー!」
ドラゴンに助けられながら、何とか歩き出したマンモス君。
涼玉のテンションがいよいよ高くなってきて、歩いた所が全て草原になりつつあります。
僕は僕でコヨーテ母さんの背に乗せてもらったよ、異世界はやっぱり最高だった。
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