805 / 809
第三章 世界に降りかかる受難
第792話
しおりを挟む
存分にもふもふハーレムを楽しんだ僕と涼玉。
気付いたらお昼近くでした。
「腹減ったなぁ、でも帰るのはもったいないな!」
「あい」
お腹を空かせたコヨーテの群れが現れた!
でっかい、ちょうでっかい、超大型犬並みにでっかいコヨーテ!
ロマン。異世界にはロマンがある!
異世界なので当然魔物、でも大丈夫!!
「もふもふーーー!!」
僕が抱き着けばその時から極上の毛皮に大変身。
人間に見つかって狩られないか?
謎能力の影響を受けたその瞬間から無敵なのでへーき。
どうやら抱き着いたコヨーテはママさんだったようで、抱き着く僕を抱え込み、ポンチョを舐めて毛づくろいしてくれています。
控えめに言って最高である。
「うーん、かあちゃが毛皮のとりこ。俺がなんとかすっかー」
毛並みが美しく生まれ変わったコヨーテの若い子たちが数匹、聖なるオアシスから出て行ったけど多分あれはご飯を探しに行ったんだろう。
大いに狩るがいい。
今の君たちならマンモスも敵じゃないぜ!
……マンモスも謎能力の影響受けてたらごめん、他の獲物を探しておくれ。
そんな風に僕がコヨーテとキャッキャしている間、涼玉は何をしていたかと言うと――
「ふぅいい踊りだった。みんなあんがとな!」
「ぴぃ!」
「きゅきゅ!」
どうやら豊穣ダンスを小動物と踊っていたようだ。
おのれっ、コヨーテに夢中で見逃してしまった!!
絶対に可愛かっただろうなぁ。
周囲に実る瑞々しい果実。
たわわに実ったそれを木に登れる子が地面に落とし、下で待っていた子たちが一斉に群がる。
水と食べ物が豊富な動物のための最強のオアシスの完成である。
謎能力の領域だからね、ここには弱肉強食は存在しない!
「おわぁぁ! なんだここ! どこ? え?」
ポイっと空間から投げ出されるように現れたのはリザママだった。
おはようリザママ、二日酔いは大丈夫?
「ここね、さばくよ」
「オアシス作った!」
「……幻見てるのかなー?」
僕の子守をしてだいぶ鍛えられたと思ったけど、まだまだ精神耐性は軟弱なのね。
頑張れリザママ、現実逃避しても景色は変わらないのだ!
「すげぇ、砂漠の話は聞いたことあるけど、美味そうな果実だな」
「採って! 俺も食いたい!」
「あいよー」
身長が高いリザママが近くの木に手を伸ばして僕と涼玉の分も採ってくれた。
一口食べると口の中に広がる瑞々しさ、シャクッとした食感が美味しい! 甘さ控えめで食べやすいね。
「リザママ」
「おう、もっと食べるか?」
「んーん、コヨーテがね、お肉を持ってきたから捌いてあげて」
「……まさか、俺が呼ばれたのは調理要員!?」
ガーーンと口を開けてショックを受けるリザママ。
その間にも小動物が木の実を採れとねだったり、コヨーテが肉を捌けと頭突きを食らわせたりしている。
さすがリザママ、大人気。
気付いたらお昼近くでした。
「腹減ったなぁ、でも帰るのはもったいないな!」
「あい」
お腹を空かせたコヨーテの群れが現れた!
でっかい、ちょうでっかい、超大型犬並みにでっかいコヨーテ!
ロマン。異世界にはロマンがある!
異世界なので当然魔物、でも大丈夫!!
「もふもふーーー!!」
僕が抱き着けばその時から極上の毛皮に大変身。
人間に見つかって狩られないか?
謎能力の影響を受けたその瞬間から無敵なのでへーき。
どうやら抱き着いたコヨーテはママさんだったようで、抱き着く僕を抱え込み、ポンチョを舐めて毛づくろいしてくれています。
控えめに言って最高である。
「うーん、かあちゃが毛皮のとりこ。俺がなんとかすっかー」
毛並みが美しく生まれ変わったコヨーテの若い子たちが数匹、聖なるオアシスから出て行ったけど多分あれはご飯を探しに行ったんだろう。
大いに狩るがいい。
今の君たちならマンモスも敵じゃないぜ!
……マンモスも謎能力の影響受けてたらごめん、他の獲物を探しておくれ。
そんな風に僕がコヨーテとキャッキャしている間、涼玉は何をしていたかと言うと――
「ふぅいい踊りだった。みんなあんがとな!」
「ぴぃ!」
「きゅきゅ!」
どうやら豊穣ダンスを小動物と踊っていたようだ。
おのれっ、コヨーテに夢中で見逃してしまった!!
絶対に可愛かっただろうなぁ。
周囲に実る瑞々しい果実。
たわわに実ったそれを木に登れる子が地面に落とし、下で待っていた子たちが一斉に群がる。
水と食べ物が豊富な動物のための最強のオアシスの完成である。
謎能力の領域だからね、ここには弱肉強食は存在しない!
「おわぁぁ! なんだここ! どこ? え?」
ポイっと空間から投げ出されるように現れたのはリザママだった。
おはようリザママ、二日酔いは大丈夫?
「ここね、さばくよ」
「オアシス作った!」
「……幻見てるのかなー?」
僕の子守をしてだいぶ鍛えられたと思ったけど、まだまだ精神耐性は軟弱なのね。
頑張れリザママ、現実逃避しても景色は変わらないのだ!
「すげぇ、砂漠の話は聞いたことあるけど、美味そうな果実だな」
「採って! 俺も食いたい!」
「あいよー」
身長が高いリザママが近くの木に手を伸ばして僕と涼玉の分も採ってくれた。
一口食べると口の中に広がる瑞々しさ、シャクッとした食感が美味しい! 甘さ控えめで食べやすいね。
「リザママ」
「おう、もっと食べるか?」
「んーん、コヨーテがね、お肉を持ってきたから捌いてあげて」
「……まさか、俺が呼ばれたのは調理要員!?」
ガーーンと口を開けてショックを受けるリザママ。
その間にも小動物が木の実を採れとねだったり、コヨーテが肉を捌けと頭突きを食らわせたりしている。
さすがリザママ、大人気。
0
お気に入りに追加
141
あなたにおすすめの小説
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
勇者の股間触ったらエライことになった
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
勇者さんが町にやってきた。
町の人は道の両脇で壁を作って、通り過ぎる勇者さんに手を振っていた。
オレは何となく勇者さんの股間を触ってみたんだけど、なんかヤバイことになっちゃったみたい。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
継母から虐待されて死ぬ兄弟の兄に転生したから継母退治するぜ!
ミクリ21 (新)
BL
継母から虐待されて死ぬ兄弟の兄に転生したダンテ(8)。
弟のセディ(6)と生存のために、正体が悪い魔女の継母退治をする。
後にBLに発展します。
【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる