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第三章 世界に降りかかる受難

第771話

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 ミミックにお店を完全に乗っ取られました。
 神薙さんに押し付けられた財宝は現在ミミックが売りさばいています、稼いだお金は賽銭箱に入れているみたいです。

 たこ焼き屋ではタイ焼きも売り出して人気上昇中。
 道具屋は学校から帰った子供たちを上手く使って連日稼いでいるようです。

 そして気付いたら境内に孤児院の出張販売所が建っていて、ポーションを売っていました。
 ただし孤児院の販売所があるからと言って、ここに子供を捨てていくと邪神様の怒りを買います。

「あのように」

 本性の蛇ではなく、人の姿で人間を丸呑みする神薙さん。
 剣を飲むパフォーマンスする人を思い出しました。
 血が流れてないから過保護スキルが発動しないため、神薙さんが人を飲み込む姿を見る羽目になりました。
 B級映画でもあまり見ない光景だよね、口の中に消えていく人間の足がギャグのようだ。

「……子供を捨てに来たら親が食べられて、本当に孤児になったのぉ」

 ポーション売りのおじいさんがやれやれと言いながら赤ちゃんを抱きあげる。
 そう言えばそうですね、親が食べられちゃったのでどちらにしろ赤ちゃんは孤児院行き決定である。

 大丈夫、今の時代はまだシヴァさんいないから。
 自分たちのペースで生活してください、数十年後か数百年後かは分からないけれど、ショタ守護神がこの世界に現れたら孤児院がカオスになるから。
 
 あと後の世界にお菓子がドロップするダンジョンがない理由が判明しました。
 神薙さんが通い詰めて魔素が枯渇しちゃったみたい、しかもダンジョンを叩いたら復活しないかな的な発想で大暴れしたら復活どころかダンジョンが崩壊したそうです。

 この頃の神薙さんは傍若無人を体現するような邪神様だったみたいだからね、ダンジョンの一つぐらい自分勝手な理由で潰しても不思議はない。
 いつかの未来、アー君がダンジョンたくさん作るので楽しみにしててね。

 ふむ、今からアー君に依頼しておこう。
 日本語しか書けないから日本語でいいかなぁ、確か刀国の学校では日本語を教えているって聞いた事があるような気がする。
 理由は女神様、薄い本から分厚い本までそのまま翻訳なしで提供するためだったかな?

 理由が腐っているのはいつもの事、でも今回役に立ったのでまぁいいか。
 えーっと、アー君へ、色んな大福が食べれるダンジョンを作ってください、お願いね。
 幼児のせいか文字があんまり綺麗じゃないね、でも読める範囲なので問題なしなのである。

 さてこれをどうアー君に届けるのか!
 まずお菓子を食べ終えた桐箱を用意します、お手紙を入れて、夢の世界にぽーい。終了。

 あとは謎能力がどうにかしてくれるはず、一方通行のお手紙になっちゃうけど許してほしい。
 お手紙が読めなかったら騎士様か春日さん、あとギレンが読めるのでお願いしてね。

 あっ、良い事を思いついた!
 カイちゃんの似顔絵を描いて同じ方法でプレゼントしよう!
 ご機嫌を取るにはこれしかない!
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