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第三章 世界に降りかかる受難
第768話
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僕がお店屋さんごっこを始めてから神薙さんとリザママのご機嫌がとてもいい。
気になったのでご機嫌な理由を聞いてみたら、どうやら神薙さんは貯まり続けるドロップ品が実は邪魔だったようです。
神薙邸にある蔵に放り込むことも考えたけれど、あちらは奉納品が詰まっているので断念、ふと思いついて気まぐれに僕に与えたら意外と喜んだので、じゃあれもこれもとポイポイ渡していたようだ。
お陰でため込んでいた財宝がちょっぴり減ったとにっこにこ、でも全然売れないので僕の手元に殆ど残っています。
現状、単純に僕が荷物を押し付けられただけのような?
周防さんに整理整頓押し付ければいいのに……と思ったけど、神薙さんに捧げる獲物を探しに遠征して全然帰って来ないから無理だね。
今頃どの辺にいるのやら。
一方、リザママがご機嫌な理由は僕がお店屋さんごっこをする事で敷地内から出ないし、昼には帰ってくるから安心度が大きいみたいです。
冒険者に被害は出ているけど、国が一つ無くなる訳じゃないからまぁいいかって感じ、理由が完全にママ目線である。
今日も適当な理由を付けてドロップ品を渡されるかと思いきや、本音を暴露したからもういいよねと、要らないものを大量に押し付けられました。
とりあえずこっそり逃げようとしたミミックを捕まえて、えっちゃんと二人でミミックの中に全部詰め込みました。
容量?
そんなもの謎能力の前には無力である。
そんな訳でリザママの料理の研究がひと段落するまで僕の露店が強制イベント続行中です。
正に在庫一掃セール。安いよ安いよ、歴史的価値があるものもお安くしとくよー!
「カタタタタ」
宝箱の角に鉢巻を巻いたミミックが目印ですよー。
「どうしても宝箱に目が行くっ!」
「冒険者の本能が憎いっ!」
実はえっちゃんにお願いしてオリハルコンと何かよく分からないけど光る物質を混ぜてもらい、それをミミックに与えました。
そしたらびっくり、ミミックちゃんの外装がイルミネーションのように自在に輝くようになったのです。
イネスが好きそう。
未来に連れて帰りたい。
どうにか未来でも一緒にいられないかなぁ?
魔物だしワンチャンあると思うんだよね。
「あれ、これお前が欲しがってた輝く短剣じゃ?」
「うわっ本当だ!! 演出が派手なだけで攻撃力がないから買うの止められたあのっ!!」
「神子様これお幾ら?」
「ここで買えないと拗ねて邪魔くさい」
「適当でいいよー」
そもそも儲けるためにやってる訳じゃないからね。
銀貨一枚でも二枚でも、ただし転売とかすると神薙さんが行くかもしれないからその辺だけはご注意を。
「いやいや、いいよ、再会できただけで十分、貴重なパーティーの金を娯楽品に使うわけにはいかないだろ」
「娯楽品じゃなきゃいい?」
涎を垂らしそうな顔で短剣を見ていたお兄さん、仲間の声に正気に戻ったようです。
安心するがいい、このお店は僕にとって完全なお遊び、そう道楽なのである!
まずはこの短剣をミミックにずぼっと。
次に大きすぎて持ち上げられなかった魔石をえっちゃんの影からミミックの中にポイ、話し合いをしている間にもぐもぐと揉みこみをしてもらいます。
ミミックが大きく口を開けたら出来上がり、ご覧ください、派手に輝く魔剣が爆誕しました。
「銀貨一枚でいいよー」
「ほら、ここで買わなきゃ後悔するぞ!」
「え、ちょっ、待っ」
仲間の人からお金を受け取り毎度ありー。
それに焦ったのは掘り出し物を探していたため、ミミックを使って行われた何かを見ていた仲間その2。
だがもう遅い、取引は成立したのである! ふはははは!
気になったのでご機嫌な理由を聞いてみたら、どうやら神薙さんは貯まり続けるドロップ品が実は邪魔だったようです。
神薙邸にある蔵に放り込むことも考えたけれど、あちらは奉納品が詰まっているので断念、ふと思いついて気まぐれに僕に与えたら意外と喜んだので、じゃあれもこれもとポイポイ渡していたようだ。
お陰でため込んでいた財宝がちょっぴり減ったとにっこにこ、でも全然売れないので僕の手元に殆ど残っています。
現状、単純に僕が荷物を押し付けられただけのような?
周防さんに整理整頓押し付ければいいのに……と思ったけど、神薙さんに捧げる獲物を探しに遠征して全然帰って来ないから無理だね。
今頃どの辺にいるのやら。
一方、リザママがご機嫌な理由は僕がお店屋さんごっこをする事で敷地内から出ないし、昼には帰ってくるから安心度が大きいみたいです。
冒険者に被害は出ているけど、国が一つ無くなる訳じゃないからまぁいいかって感じ、理由が完全にママ目線である。
今日も適当な理由を付けてドロップ品を渡されるかと思いきや、本音を暴露したからもういいよねと、要らないものを大量に押し付けられました。
とりあえずこっそり逃げようとしたミミックを捕まえて、えっちゃんと二人でミミックの中に全部詰め込みました。
容量?
そんなもの謎能力の前には無力である。
そんな訳でリザママの料理の研究がひと段落するまで僕の露店が強制イベント続行中です。
正に在庫一掃セール。安いよ安いよ、歴史的価値があるものもお安くしとくよー!
「カタタタタ」
宝箱の角に鉢巻を巻いたミミックが目印ですよー。
「どうしても宝箱に目が行くっ!」
「冒険者の本能が憎いっ!」
実はえっちゃんにお願いしてオリハルコンと何かよく分からないけど光る物質を混ぜてもらい、それをミミックに与えました。
そしたらびっくり、ミミックちゃんの外装がイルミネーションのように自在に輝くようになったのです。
イネスが好きそう。
未来に連れて帰りたい。
どうにか未来でも一緒にいられないかなぁ?
魔物だしワンチャンあると思うんだよね。
「あれ、これお前が欲しがってた輝く短剣じゃ?」
「うわっ本当だ!! 演出が派手なだけで攻撃力がないから買うの止められたあのっ!!」
「神子様これお幾ら?」
「ここで買えないと拗ねて邪魔くさい」
「適当でいいよー」
そもそも儲けるためにやってる訳じゃないからね。
銀貨一枚でも二枚でも、ただし転売とかすると神薙さんが行くかもしれないからその辺だけはご注意を。
「いやいや、いいよ、再会できただけで十分、貴重なパーティーの金を娯楽品に使うわけにはいかないだろ」
「娯楽品じゃなきゃいい?」
涎を垂らしそうな顔で短剣を見ていたお兄さん、仲間の声に正気に戻ったようです。
安心するがいい、このお店は僕にとって完全なお遊び、そう道楽なのである!
まずはこの短剣をミミックにずぼっと。
次に大きすぎて持ち上げられなかった魔石をえっちゃんの影からミミックの中にポイ、話し合いをしている間にもぐもぐと揉みこみをしてもらいます。
ミミックが大きく口を開けたら出来上がり、ご覧ください、派手に輝く魔剣が爆誕しました。
「銀貨一枚でいいよー」
「ほら、ここで買わなきゃ後悔するぞ!」
「え、ちょっ、待っ」
仲間の人からお金を受け取り毎度ありー。
それに焦ったのは掘り出し物を探していたため、ミミックを使って行われた何かを見ていた仲間その2。
だがもう遅い、取引は成立したのである! ふはははは!
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