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第三章 世界に降りかかる受難
第746話
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僕とリザママの本日の予定。
孤児院の子供たちと森にお出かけして栗拾い。
これは孤児院が毎年やっている行事の一つなんだとか、孤児院でも当然食べるけれど、発端は神薙さんからの依頼。
栗を大量に食べたい。その一言で始まった栗拾いイベント。
冒険者が参加してもいいけれど、戦える彼らは森の奥へと入ってもっと質の良いものを奉納しろと言われるとか何とか。
奉納品に注文を付ける神様、さすが邪神様である。
「栗って焼いて食べると確かに美味いけどさぁ、焼くと破裂して襲ってくるのがなぁ」
「栗ご飯」
「ん? ちびは調理法知ってんのか?」
「栗の甘煮、栗きんとん、大学栗、栗あん、栗まんじゅう、モンブラン……」
「待て待て待て、家に帰ったらえっちゃんにレシピ聞いて作ってやるから」
他にも栗のおはぎとか栗のパイとか色々あるよ。
神薙さんは全部好きだと思う。
こんな時、涼玉がいたら調理された状態で実るのになー。
桜通りを抜けて門をくぐって城門の外へ。
ふわーっと景色が広がって、どこまでも続きそうな草原では男同士のカップルがあちこちでピクニックデートしていました。
胸毛が濃い人から野性味のあるショタ、下を向いてボソボソ喋る男の口にパンを突っ込むのは恋人まで、なんだここ草原じゃなくてカオス?
女神様の趣味がカオスなせいでカップリングが十人十色。
子供たちもリザママもカップルを気にする事なく通り過ぎ、混乱しているのは僕だけでした。
ま、まぁね、彼らにとっては日常風景だろうからね!
女神様の所業を気にしてたら刀国の国民やってられないよね!
ここ、将来は麦な羊の牧場みたいになるし、何なら出刃亀トレントとか発生する。
初級ダンジョンやそれに便乗した屋台も出て賑やかになるんだよ、ずっとずっと未来の話だけど。
暫く歩いて森の入り口に到着。
案内看板に座るベンチ、整えられた砂利道。
草刈り鎌を片手に巡回するゴブリン、おにぎりを食べるゴブリン、旗を振ってこちらに手を振るゴブリン、ラノベで良いイメージがないゴブリンが普通に景色の中にいます。
「リザママ、あの子たちは?」
「森の入り口付近を整備しているゴブリンの一族だな、子供が森に入る時に手が空いていると案内してくれる」
腐った女神様が管理する世界の中に見つけた優しい世界。
なお使用料とか管理料は金銭でも物々交換でも良いらしい、誰だ優しい世界って言ったの、ただの商売だったでござるー。
「……待ってリザママ、ちょっと前この辺に来た時、草原なかった」
「あぁちびの話を聞いて神薙が作ったんだよ、麦が採取できる羊見たいって言って」
草原が出来た原因が僕だった。
これはえっちゃんに口止めしないといけないかもしれない、とりあえずアー君やカイちゃんには黙っててほしいかなー?
「俺らを案内してくれてるゴブリンも神薙が雇った」
「ほわー」
「いきなり人間に優しくなったから理由聞いたんだわ」
「あい」
「そしたらさ、人間の生活が豊かになれば自然と奉納品の質も上がるって気付いた。って返された」
今までは生きるも死ぬも自由にすればいい。そんなスタンスだった神薙さんだけど、ほんの少し手を貸して、長生きさせれば感謝して、もっと美味しい物を奉納してくれるに違いないって気付いたとか何とか。
まぁその通りだけどね、何も間違ってない。
今は季節の特別な行事として栗を奉納されているけれど、将来はもっと気軽に、美味しい栗が手に入ったから神薙様どーぞ、って感じで一度だけでなく何度も奉納されるよ。
気持ちも畏怖から敬愛へ、邪神様から神薙様に変わってとても愛される神様になります。
孤児院の子供たちと森にお出かけして栗拾い。
これは孤児院が毎年やっている行事の一つなんだとか、孤児院でも当然食べるけれど、発端は神薙さんからの依頼。
栗を大量に食べたい。その一言で始まった栗拾いイベント。
冒険者が参加してもいいけれど、戦える彼らは森の奥へと入ってもっと質の良いものを奉納しろと言われるとか何とか。
奉納品に注文を付ける神様、さすが邪神様である。
「栗って焼いて食べると確かに美味いけどさぁ、焼くと破裂して襲ってくるのがなぁ」
「栗ご飯」
「ん? ちびは調理法知ってんのか?」
「栗の甘煮、栗きんとん、大学栗、栗あん、栗まんじゅう、モンブラン……」
「待て待て待て、家に帰ったらえっちゃんにレシピ聞いて作ってやるから」
他にも栗のおはぎとか栗のパイとか色々あるよ。
神薙さんは全部好きだと思う。
こんな時、涼玉がいたら調理された状態で実るのになー。
桜通りを抜けて門をくぐって城門の外へ。
ふわーっと景色が広がって、どこまでも続きそうな草原では男同士のカップルがあちこちでピクニックデートしていました。
胸毛が濃い人から野性味のあるショタ、下を向いてボソボソ喋る男の口にパンを突っ込むのは恋人まで、なんだここ草原じゃなくてカオス?
女神様の趣味がカオスなせいでカップリングが十人十色。
子供たちもリザママもカップルを気にする事なく通り過ぎ、混乱しているのは僕だけでした。
ま、まぁね、彼らにとっては日常風景だろうからね!
女神様の所業を気にしてたら刀国の国民やってられないよね!
ここ、将来は麦な羊の牧場みたいになるし、何なら出刃亀トレントとか発生する。
初級ダンジョンやそれに便乗した屋台も出て賑やかになるんだよ、ずっとずっと未来の話だけど。
暫く歩いて森の入り口に到着。
案内看板に座るベンチ、整えられた砂利道。
草刈り鎌を片手に巡回するゴブリン、おにぎりを食べるゴブリン、旗を振ってこちらに手を振るゴブリン、ラノベで良いイメージがないゴブリンが普通に景色の中にいます。
「リザママ、あの子たちは?」
「森の入り口付近を整備しているゴブリンの一族だな、子供が森に入る時に手が空いていると案内してくれる」
腐った女神様が管理する世界の中に見つけた優しい世界。
なお使用料とか管理料は金銭でも物々交換でも良いらしい、誰だ優しい世界って言ったの、ただの商売だったでござるー。
「……待ってリザママ、ちょっと前この辺に来た時、草原なかった」
「あぁちびの話を聞いて神薙が作ったんだよ、麦が採取できる羊見たいって言って」
草原が出来た原因が僕だった。
これはえっちゃんに口止めしないといけないかもしれない、とりあえずアー君やカイちゃんには黙っててほしいかなー?
「俺らを案内してくれてるゴブリンも神薙が雇った」
「ほわー」
「いきなり人間に優しくなったから理由聞いたんだわ」
「あい」
「そしたらさ、人間の生活が豊かになれば自然と奉納品の質も上がるって気付いた。って返された」
今までは生きるも死ぬも自由にすればいい。そんなスタンスだった神薙さんだけど、ほんの少し手を貸して、長生きさせれば感謝して、もっと美味しい物を奉納してくれるに違いないって気付いたとか何とか。
まぁその通りだけどね、何も間違ってない。
今は季節の特別な行事として栗を奉納されているけれど、将来はもっと気軽に、美味しい栗が手に入ったから神薙様どーぞ、って感じで一度だけでなく何度も奉納されるよ。
気持ちも畏怖から敬愛へ、邪神様から神薙様に変わってとても愛される神様になります。
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