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第三章 世界に降りかかる受難
第739話
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今日はリザママが保存食を作ると張り切っていたので、僕は魔王様とおデートです。
子守を上司に押し付けるとかリザママも強くなったなぁ。
「何か食べたいものはあるか?」
「みずあそび怖い」
強制ウォータースライダーはもう嫌でござる。
「ならば、そうだな、ギルドに行って簡単な依頼でも受けてみるか?」
「やるー!」
まさかの冒険者ギルド訪問が決定。
アー君が統括になるずっと前のギルドを見れる貴重な機会!
一度見たことあるけど、リアルなファンタジーの世界に興奮して記憶があやふやです。
せっかくだからと冒険者登録したけど、なんか変な称号もらったような?
びくびくしながら噴水のある広場を横切り、無事に黒龍さんをスルーしてやって参りました冒険者ギルド。
おおー、建物が僕の知っているよりずっと古い!
もはやアンティーク!
扉が、西部劇みたいに両側に開くあれ!
開けようとしたけどそれより先に魔王様に抱えられ、抱っこ状態での入場になりました。
途端にこちらに向けられる物騒な視線の数々、この荒んだ感じ、ラノベの冒険者ギルド!!
「魔王様」
そこへ背後からススッと一人のモヒカンが近付いてきました。
定番のいちゃもんを魔王様相手にやるの? 本当に!?
ワクワクしていたら真面目な表情で何やら囁き、そのまま扉から外に出て行っちゃった。
あの外見で草とか影とか、そういう諜報的なポジションなの?
外見もうちょっとモブにしたら?
「今日は日が悪かったのか、良かったのか、判断に迷うな」
「んー?」
「たまに涌くんだ。勇者気取りの人間がな」
そのまま併設されている酒場コーナーに赴き、空いている席に適当に座ったら同じテーブルに座っていた冒険者の人たちが目線で受付を示した。
好奇心で受付を見て後悔しました。
受付のお兄さんの顔が般若。
冒険者の行儀が良い上に魔王様とアイコンタクト出来るぐらい仲が良いだと?
魔王様、どれだけ地域に溶け込んでいるんですか!?
帰ったら騎士様と魔王様で人気投票やってみたいけど、うっかり魔王様が勝ったら胃にダメージいきそうね。
「魔王を討伐してやると来てからずっと演説してます」
「装備だけは一流」
「他に仲間はいましたが、ギルマスがナンパして二人ほど連れて行きました」
「もう二人は遊び人が口先で丸め込んで酒で潰してます」
そして自称勇者は仲間がいなくなった事にも気付かず、魔王を倒したらデートしようと受付のお兄さんを口説き続けている模様。
ツッコミどころが多すぎる会話である。
あとギルマスはお持ち帰りしてないで仕事しなさい。
「あっ、キレる」
ポツリと呟かれた一言に酒場の視線が一斉に受付に向けられた。
唸るメリケンサック、弧を描いて吹っ飛ぶ自称勇者。
お顔が般若のお兄さん、受付を飛び越えて勇者の腹に着地、連撃を食らわせています。
何を言ったらあんな目に合うんだろうか。
「止めてくるから、ここにいなさい」
「あい」
僕を席に座らせ、動くなと釘を刺してから魔王様が暴行現場に向かいました。
怒れる受付のお兄さんをどうやって止めるんだろうか?
子守を上司に押し付けるとかリザママも強くなったなぁ。
「何か食べたいものはあるか?」
「みずあそび怖い」
強制ウォータースライダーはもう嫌でござる。
「ならば、そうだな、ギルドに行って簡単な依頼でも受けてみるか?」
「やるー!」
まさかの冒険者ギルド訪問が決定。
アー君が統括になるずっと前のギルドを見れる貴重な機会!
一度見たことあるけど、リアルなファンタジーの世界に興奮して記憶があやふやです。
せっかくだからと冒険者登録したけど、なんか変な称号もらったような?
びくびくしながら噴水のある広場を横切り、無事に黒龍さんをスルーしてやって参りました冒険者ギルド。
おおー、建物が僕の知っているよりずっと古い!
もはやアンティーク!
扉が、西部劇みたいに両側に開くあれ!
開けようとしたけどそれより先に魔王様に抱えられ、抱っこ状態での入場になりました。
途端にこちらに向けられる物騒な視線の数々、この荒んだ感じ、ラノベの冒険者ギルド!!
「魔王様」
そこへ背後からススッと一人のモヒカンが近付いてきました。
定番のいちゃもんを魔王様相手にやるの? 本当に!?
ワクワクしていたら真面目な表情で何やら囁き、そのまま扉から外に出て行っちゃった。
あの外見で草とか影とか、そういう諜報的なポジションなの?
外見もうちょっとモブにしたら?
「今日は日が悪かったのか、良かったのか、判断に迷うな」
「んー?」
「たまに涌くんだ。勇者気取りの人間がな」
そのまま併設されている酒場コーナーに赴き、空いている席に適当に座ったら同じテーブルに座っていた冒険者の人たちが目線で受付を示した。
好奇心で受付を見て後悔しました。
受付のお兄さんの顔が般若。
冒険者の行儀が良い上に魔王様とアイコンタクト出来るぐらい仲が良いだと?
魔王様、どれだけ地域に溶け込んでいるんですか!?
帰ったら騎士様と魔王様で人気投票やってみたいけど、うっかり魔王様が勝ったら胃にダメージいきそうね。
「魔王を討伐してやると来てからずっと演説してます」
「装備だけは一流」
「他に仲間はいましたが、ギルマスがナンパして二人ほど連れて行きました」
「もう二人は遊び人が口先で丸め込んで酒で潰してます」
そして自称勇者は仲間がいなくなった事にも気付かず、魔王を倒したらデートしようと受付のお兄さんを口説き続けている模様。
ツッコミどころが多すぎる会話である。
あとギルマスはお持ち帰りしてないで仕事しなさい。
「あっ、キレる」
ポツリと呟かれた一言に酒場の視線が一斉に受付に向けられた。
唸るメリケンサック、弧を描いて吹っ飛ぶ自称勇者。
お顔が般若のお兄さん、受付を飛び越えて勇者の腹に着地、連撃を食らわせています。
何を言ったらあんな目に合うんだろうか。
「止めてくるから、ここにいなさい」
「あい」
僕を席に座らせ、動くなと釘を刺してから魔王様が暴行現場に向かいました。
怒れる受付のお兄さんをどうやって止めるんだろうか?
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