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第三章 世界に降りかかる受難
第733話
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執務を終わらせたギレンが乗り込んできた。
お世話を焼いてくれていたお兄さんにぐちぐちした後、後ろから登場した執事にスパーンとスリッパで頭を叩かれて正座、説教を食らっていました。
力関係が逆じゃない?
「いや、でもこれ、俺の客じゃないよな?」
「保護者のリザードマン様は魔王様の右腕的存在です」
「嘘だろ、ただの釣り好きじゃなくて?」
リザママそんなに地位高かったの!?
僕も思わずびっくり。
「魔王陛下の右腕は四本あると言われており、その内の一人ですね」
「四天王かよ、マジで?」
「数年に一度採用試験があり、それに受かった秀才でございます」
僕も知らなかった魔王城裏情報?
なぜ執事さんが知っているのかと、不思議に思って手を挙げて思わず質問したら、主人に仕える者同士の情報網があるとかないとか。
「あ~いい湯だった~ちび~、後で別の風呂に一緒に入ろうな~」
「あーい」
やっと戻ってきたリザママは表情も空気もほわ~っとなったいました。
「おみずどーぞ」
「あんがとなぁ、はぁーうまー……あ? なんでギレンがいるんだよ」
「……これが、四天王の一人????」
ひんやり美味しいお水を使用人のお兄さんにお願いして用意してもらい、それをリザママに渡したらゴッゴッと音を鳴らして一気飲みしました。
足りなかったかもしれない、ジョッキにすれば良かったかなぁ。
そこでようやくギレンに気付き、お礼を言うどころかちょっと嫌そう。
「ここは俺の家だ!」
「そうだった」
「そうだったのよ」
気分はすっかり高級旅館に来ているつもりでした。悪い悪い。
「お礼はしゅっせばらい」
「いつだよそれ」
「それまでにお寿司のにぎりかたと、魚のさばき方と、子供のこのむおもちゃのちょーさ、肉の焼き加減のけんきゅーでしょ、あとそれからぁ」
「まて、多い、俺はお礼をされる側のはずなのに、身に着けるべき事が多いのはなんでだ」
「やくにたつ」
主に我が家で開催される宴会にお手伝いとして呼ばれる率が上がります。
アカーシャが実家に戻る率が上がって僕らみんなにっこり、ハッピーなのである。
「まぁ、落ち着いて飲もうぜ」
「当たり前のように用意されてる高級酒、俺の秘蔵の酒じゃねぇか! 出すなよ!」
「私たちではございません」
「えっちゃんが見つけてきたの」
「キー!」
ギレンが納得がいかないと騒いでいる間に、リザママがいかにも高級そうなお酒を飲み始めていた。
どうやらギレンの隠していたお酒だったようでとても焦っている。ただ犯人は執事ではなくえっちゃんでした。
僕のお世話を頑張っているリザママへのえっちゃんなりの労りのお酒だろうか。
対価払っているのギレンだけど。
お世話を焼いてくれていたお兄さんにぐちぐちした後、後ろから登場した執事にスパーンとスリッパで頭を叩かれて正座、説教を食らっていました。
力関係が逆じゃない?
「いや、でもこれ、俺の客じゃないよな?」
「保護者のリザードマン様は魔王様の右腕的存在です」
「嘘だろ、ただの釣り好きじゃなくて?」
リザママそんなに地位高かったの!?
僕も思わずびっくり。
「魔王陛下の右腕は四本あると言われており、その内の一人ですね」
「四天王かよ、マジで?」
「数年に一度採用試験があり、それに受かった秀才でございます」
僕も知らなかった魔王城裏情報?
なぜ執事さんが知っているのかと、不思議に思って手を挙げて思わず質問したら、主人に仕える者同士の情報網があるとかないとか。
「あ~いい湯だった~ちび~、後で別の風呂に一緒に入ろうな~」
「あーい」
やっと戻ってきたリザママは表情も空気もほわ~っとなったいました。
「おみずどーぞ」
「あんがとなぁ、はぁーうまー……あ? なんでギレンがいるんだよ」
「……これが、四天王の一人????」
ひんやり美味しいお水を使用人のお兄さんにお願いして用意してもらい、それをリザママに渡したらゴッゴッと音を鳴らして一気飲みしました。
足りなかったかもしれない、ジョッキにすれば良かったかなぁ。
そこでようやくギレンに気付き、お礼を言うどころかちょっと嫌そう。
「ここは俺の家だ!」
「そうだった」
「そうだったのよ」
気分はすっかり高級旅館に来ているつもりでした。悪い悪い。
「お礼はしゅっせばらい」
「いつだよそれ」
「それまでにお寿司のにぎりかたと、魚のさばき方と、子供のこのむおもちゃのちょーさ、肉の焼き加減のけんきゅーでしょ、あとそれからぁ」
「まて、多い、俺はお礼をされる側のはずなのに、身に着けるべき事が多いのはなんでだ」
「やくにたつ」
主に我が家で開催される宴会にお手伝いとして呼ばれる率が上がります。
アカーシャが実家に戻る率が上がって僕らみんなにっこり、ハッピーなのである。
「まぁ、落ち着いて飲もうぜ」
「当たり前のように用意されてる高級酒、俺の秘蔵の酒じゃねぇか! 出すなよ!」
「私たちではございません」
「えっちゃんが見つけてきたの」
「キー!」
ギレンが納得がいかないと騒いでいる間に、リザママがいかにも高級そうなお酒を飲み始めていた。
どうやらギレンの隠していたお酒だったようでとても焦っている。ただ犯人は執事ではなくえっちゃんでした。
僕のお世話を頑張っているリザママへのえっちゃんなりの労りのお酒だろうか。
対価払っているのギレンだけど。
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