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第三章 世界に降りかかる受難
第717話
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あの後、美味しくアイスをいただいて今度こそ帰宅しました。
時代特定がとても難しい。
今までのクエストの中でも最高難易度じゃない?
刀国って歴史資料の保存とか大雑把過ぎるよね、もっとこう、専門機関とかそういうのないの?
うんうんと頑張って思い出してみた。
アー君や神薙さんが宝物庫に宝を無断で詰め込み過ぎ宝物庫が崩壊、その時一緒に刀国の歴史も埋もれたけど誰も騒がなかったことしか思い出せなかった。
まぁ……生きた歴史書、国王様がいるからね。
せめて今から宝物庫の補強を進言すべきだろうか?
技術問題で無理かー。
一応えっちゃんも情報収集し、魔王様にいつの時代か聞いてくれたらしい。
国王様や黒龍さんと答えが同じだったって、これだから長命種はっ!
ならば女神様を呼び出して世界の管理記録見るのはどうかなって思ったら、あの人は今、夏コミに参加するために休暇中でした。
タイミングっ!!
ごめんねリザママ、もうしばらくお世話になります。
「で、庇護を継続して貰うために考えたのがこれかぁ」
「リザママ、もうちょっと上ー」
下手にお出掛けして関わる人が増え、その影響で歴史が変わったら帰る地点がずれる可能性が高まる。そうえっちゃんに教えられ、遠出は自粛する方向になりました。
神薙さんを封じる結界内ならまぁ大丈夫かなって感じなので、基本的に敷地内で過ごしています。
考えてみたらえっちゃんと出会う前は敷地内からほとんど出なかったし、何の不便も感じない。
つまり。
「えっちゃんに認識阻害を掛けてもらってお出掛けすれば解決するとおもった」
「キーー」
「ブーイングしてるけど?」
「僕じゃない、僕の持っている謎能力がげんきょーなの」
「その謎能力ってやつ、俺への影響とかは大丈夫なのか?」
「……」
えっちゃんが視線を逸らした気配がする。目はないけど、なぜかそう思った。
「とれた」
「はー、これチーズねぇ」
「自然のがいねんを無視しているからできること」
隠れ家の裏にある何でも実る木にお願いし、本来ならでっかくて持ち上げるのも大変なチーズを縮小して量産してもらいました。
こんな荒業を使えるのも、シヴァさんがアー君に貢ぐためにチーズの実を爆誕させてくれたお陰である。
えっちゃんが持っていたのはキャンプで食べるため、何ていうか僕よりキャンプを楽しみにしてた?
変な感じに中止になっちゃってごめんね?
戻ったらまた続きやろうね、キャンプ場をド派手に飾り付けて花火とか上げちゃう? それをやると近隣の魔物がパニックを起こすから、花火はイネスの聖地でやるんだね、うんうん、約束ね。
「火で炙って食べるととろけておいしい」
「へぇどれどれ」
リザママがパカッと口を開けたと思ったら炎を吐いた。
え、リザードマンって炎吐くっけ??
「これうめぇなぁ!!」
「へぇ……」
「ひっ!」
リザママが二個目をあーんっとした所で神薙さん登場。
視線はリザママの手にあるとろ~っとしたチーズである。
時代特定がとても難しい。
今までのクエストの中でも最高難易度じゃない?
刀国って歴史資料の保存とか大雑把過ぎるよね、もっとこう、専門機関とかそういうのないの?
うんうんと頑張って思い出してみた。
アー君や神薙さんが宝物庫に宝を無断で詰め込み過ぎ宝物庫が崩壊、その時一緒に刀国の歴史も埋もれたけど誰も騒がなかったことしか思い出せなかった。
まぁ……生きた歴史書、国王様がいるからね。
せめて今から宝物庫の補強を進言すべきだろうか?
技術問題で無理かー。
一応えっちゃんも情報収集し、魔王様にいつの時代か聞いてくれたらしい。
国王様や黒龍さんと答えが同じだったって、これだから長命種はっ!
ならば女神様を呼び出して世界の管理記録見るのはどうかなって思ったら、あの人は今、夏コミに参加するために休暇中でした。
タイミングっ!!
ごめんねリザママ、もうしばらくお世話になります。
「で、庇護を継続して貰うために考えたのがこれかぁ」
「リザママ、もうちょっと上ー」
下手にお出掛けして関わる人が増え、その影響で歴史が変わったら帰る地点がずれる可能性が高まる。そうえっちゃんに教えられ、遠出は自粛する方向になりました。
神薙さんを封じる結界内ならまぁ大丈夫かなって感じなので、基本的に敷地内で過ごしています。
考えてみたらえっちゃんと出会う前は敷地内からほとんど出なかったし、何の不便も感じない。
つまり。
「えっちゃんに認識阻害を掛けてもらってお出掛けすれば解決するとおもった」
「キーー」
「ブーイングしてるけど?」
「僕じゃない、僕の持っている謎能力がげんきょーなの」
「その謎能力ってやつ、俺への影響とかは大丈夫なのか?」
「……」
えっちゃんが視線を逸らした気配がする。目はないけど、なぜかそう思った。
「とれた」
「はー、これチーズねぇ」
「自然のがいねんを無視しているからできること」
隠れ家の裏にある何でも実る木にお願いし、本来ならでっかくて持ち上げるのも大変なチーズを縮小して量産してもらいました。
こんな荒業を使えるのも、シヴァさんがアー君に貢ぐためにチーズの実を爆誕させてくれたお陰である。
えっちゃんが持っていたのはキャンプで食べるため、何ていうか僕よりキャンプを楽しみにしてた?
変な感じに中止になっちゃってごめんね?
戻ったらまた続きやろうね、キャンプ場をド派手に飾り付けて花火とか上げちゃう? それをやると近隣の魔物がパニックを起こすから、花火はイネスの聖地でやるんだね、うんうん、約束ね。
「火で炙って食べるととろけておいしい」
「へぇどれどれ」
リザママがパカッと口を開けたと思ったら炎を吐いた。
え、リザードマンって炎吐くっけ??
「これうめぇなぁ!!」
「へぇ……」
「ひっ!」
リザママが二個目をあーんっとした所で神薙さん登場。
視線はリザママの手にあるとろ~っとしたチーズである。
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