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第三章 世界に降りかかる受難
第705話
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知らずに過去に来てしまった樹である。
元凶はいつものGなあの一族っぽい、どのくらい過去に飛ばされたかは不明、うーむどうやって元の時間に戻ればいいやら。
「うまいうまい」
「食べれるものがあって良かった」
魔王様が持ってきてくれたのは各種果物、ここから少し奥に行った所に家があって、そこの裏庭で収穫してきたそうです。
うむ、思い出した。
最近は裏庭菜園や果樹園があるからすっかり存在忘れがちだけど、そう言えばあったね、隠れ家とその裏に季節無視の何でも実る木が。
一時期住んでたよねー、何でこのお屋敷に引っ越したんだっけ?
家族増えすぎて手狭になったから?
忘れちゃった。
所で僕は今、何を食べているのでしょうか。
魔王様が切って口に入れてくれるので、何の疑問も抱かずにあーんって食べちゃってます。
柿、とは違うような、食感は林檎だけど、林檎よりもっと柔らかい気がする。
まぁ美味しく食べれるからいいか。
「果物だけじゃ育たないと思うよ、参拝している信者が良く『うちの子が野菜を食べるようになりますように』って願ってるし」
「それは各家庭で工夫を凝らして欲しいところだな」
刀国民が日常のあれこれを邪神様に愚痴るのは今も昔も変わらないみたいです、ヘラ母さんとゴブリンがコンビを組んでからは食育活動も進み、好き嫌いが減りつつあるらしい。
何せ涼玉がいるからあらゆる食物育て放題、品種改良をする余裕も生まれてみんなハッピー。
ん?
僕が過去に吹っ飛ばされた現在、このままだと未来の僕消えちゃう?
刀国にいるショタの食育改革が消滅しちゃう?
ショタ守護神が怒り狂いそうですね!
微妙な感じの不安に魔王様と神薙さんに相談してみました。
僕幼児、相手は人知を超えた存在、どうにか出来なくてもヒントの一つぐらいもらえないかなぁ。
「そういう問題もあるね、主様に相談出来れば一番いいのだけど」
「最後に遊びに来たのはいつだったか……30年ぐらい経っているか?」
そう言えば騎士様って出会った頃は気紛れにこの世界に訪れるだけだったんだっけ、今はほぼ永住してて仲間が乗り込んでくるけど。
「女神様はー?」
腐っても女神様、現状を打破……させない方がいいかもしれない。
余計な情報を与えて未来に影響が出たら困る。
うん? 待てよ、女神代理権限ってどうなっているんだろう? 謎能力とかえっちゃんとか。
お腹が落ち着いたら色々気になってきた。
「すてーたちゅ」
噛んだ。
魔王様のお膝の安定感が半端なくて、思考が幼児に引っ張られているせいである。
「それは……世界の管理権限?」
「待て待て待て、これは我が見ていいものではないだろう!」
「ておくれぇ」
魔王様は真面目なお人だからきっと大丈夫。
無事に管理画面開けました。
確認したらメニュー画面も無事だった。
これで飢え死に回避……ポイントの表示が文字化けしています、画面をバンバン叩いても変化はありません。
管理画面は――開けるだけで閲覧はロックが掛かっている?
謎能力、そもそも確認する方法がない。
「えっちゃん」
「――キィ!!!!」
ぶわーって僕を中心に闇が広がり、無敵のチートヒーローえっちゃんが登場しました。
防御力カンストポンチョとえっちゃんがいれば、どこに居ても生き延びれる自信がある。
「子供から離れよ!!」
僕がえっちゃんという安全圏で気を抜いていたら、魔王様が戦闘モードに入り、神薙さんは目を赤く光らせて警戒最大モードになっていた。
あわわわわ。
元凶はいつものGなあの一族っぽい、どのくらい過去に飛ばされたかは不明、うーむどうやって元の時間に戻ればいいやら。
「うまいうまい」
「食べれるものがあって良かった」
魔王様が持ってきてくれたのは各種果物、ここから少し奥に行った所に家があって、そこの裏庭で収穫してきたそうです。
うむ、思い出した。
最近は裏庭菜園や果樹園があるからすっかり存在忘れがちだけど、そう言えばあったね、隠れ家とその裏に季節無視の何でも実る木が。
一時期住んでたよねー、何でこのお屋敷に引っ越したんだっけ?
家族増えすぎて手狭になったから?
忘れちゃった。
所で僕は今、何を食べているのでしょうか。
魔王様が切って口に入れてくれるので、何の疑問も抱かずにあーんって食べちゃってます。
柿、とは違うような、食感は林檎だけど、林檎よりもっと柔らかい気がする。
まぁ美味しく食べれるからいいか。
「果物だけじゃ育たないと思うよ、参拝している信者が良く『うちの子が野菜を食べるようになりますように』って願ってるし」
「それは各家庭で工夫を凝らして欲しいところだな」
刀国民が日常のあれこれを邪神様に愚痴るのは今も昔も変わらないみたいです、ヘラ母さんとゴブリンがコンビを組んでからは食育活動も進み、好き嫌いが減りつつあるらしい。
何せ涼玉がいるからあらゆる食物育て放題、品種改良をする余裕も生まれてみんなハッピー。
ん?
僕が過去に吹っ飛ばされた現在、このままだと未来の僕消えちゃう?
刀国にいるショタの食育改革が消滅しちゃう?
ショタ守護神が怒り狂いそうですね!
微妙な感じの不安に魔王様と神薙さんに相談してみました。
僕幼児、相手は人知を超えた存在、どうにか出来なくてもヒントの一つぐらいもらえないかなぁ。
「そういう問題もあるね、主様に相談出来れば一番いいのだけど」
「最後に遊びに来たのはいつだったか……30年ぐらい経っているか?」
そう言えば騎士様って出会った頃は気紛れにこの世界に訪れるだけだったんだっけ、今はほぼ永住してて仲間が乗り込んでくるけど。
「女神様はー?」
腐っても女神様、現状を打破……させない方がいいかもしれない。
余計な情報を与えて未来に影響が出たら困る。
うん? 待てよ、女神代理権限ってどうなっているんだろう? 謎能力とかえっちゃんとか。
お腹が落ち着いたら色々気になってきた。
「すてーたちゅ」
噛んだ。
魔王様のお膝の安定感が半端なくて、思考が幼児に引っ張られているせいである。
「それは……世界の管理権限?」
「待て待て待て、これは我が見ていいものではないだろう!」
「ておくれぇ」
魔王様は真面目なお人だからきっと大丈夫。
無事に管理画面開けました。
確認したらメニュー画面も無事だった。
これで飢え死に回避……ポイントの表示が文字化けしています、画面をバンバン叩いても変化はありません。
管理画面は――開けるだけで閲覧はロックが掛かっている?
謎能力、そもそも確認する方法がない。
「えっちゃん」
「――キィ!!!!」
ぶわーって僕を中心に闇が広がり、無敵のチートヒーローえっちゃんが登場しました。
防御力カンストポンチョとえっちゃんがいれば、どこに居ても生き延びれる自信がある。
「子供から離れよ!!」
僕がえっちゃんという安全圏で気を抜いていたら、魔王様が戦闘モードに入り、神薙さんは目を赤く光らせて警戒最大モードになっていた。
あわわわわ。
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