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第三章 世界に降りかかる受難
第701話
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女神様が長期休暇から帰還したその日、刀国で大規模なスタンピードが発生した。
現在、邪神一家が食べ放題だと張り切って一族総出で対処してくれているので、被害は心配ないかな?
スタンピードの発生源も元凶も全て女神様です。
不在中に起きたあれこれを聞いて興奮したとかではなく、小さくなっている僕と世話をするイケメン孫に興奮したのが原因です。
つまりまだ妄想爆発してません、お酒が入ってテンション爆発しただけなんです、どうしよう、妄想が暴走したら世界規模のスタンピードが発生しちゃうかもしれない。
「騎士様、女神様を隔離する方法はありませんか?」
「隔離は出来ても妄想は漏れると思う」
『世界平和が脅かされちゃう』
「封じます?」
「どうにかしないと今回はやばい」
「とりあえず俺は冒険者に後片付けのクエスト出しとくよ」
元凶が分かっているなら隔離したい、出来れば外に妄想が漏れない場所希望である。
「女神様の空間に強制帰還させちゃう?」
「ママ、恐らくそれだと世界と女神が繋がって、スタンピードがそれこそ世界規模になる」
『ダメな感じ』
「女神を浄化する方法ねぇかな?」
「はい!」
涼玉の呟きにイネスが元気良く手を挙げた。
つるんとピンクの肉球がきゃわわ。
「私の聖域!」
「確かに浄化は出来るな、でも妄想は止められないだろ」
なお騒動の元凶は魔王様の奥様とレイアさんにお土産を渡した後、春日さんに出っかい段ボールを奉納してました。
聞いたら中身は最新ゲーム機。ではなく、昔懐かしいファミリーなタイプのゲーム機だって、春日さんのお家にいるちびっ子たちにやらせるらしい。
「シャムス、何かいい案あるかなぁ?」
『んー……我が家に連れて帰ってフルコース』
「まぁそうだよな、帝国に行かれても被害が拡大するだけだよなー」
「クリスタル林檎が活躍しますね!」
「じゃあシャムスの案を採用で。パパ、あの迷惑女神を我が家に連れて行くぞ、落ち着くまで帝国に帰すのは禁止で」
「分かった」
子供たちに急かされた騎士様が、いい感じに酔っぱらってきた女神様に声をかけている。
お姫様抱っこで移動させれば早いけれど、それをして興奮されても困るので……いや、待てよ。
「騎士様、騎士様」
「どうしたの樹」
「女神様をお姫様抱っこしてあげて」
「えっ、それ大丈夫なの?」
「おっけぇ」
女神様の性格を思い返す限り、これで一旦静かになる可能性の方が高いのである。
「――尊い、ガクッ」
僕のお願い通りに騎士様が女神様をお姫様抱っこした所、声にならない悲鳴を上げた女神様は鼻血を流しながら気絶しました。計算通りなのである。
女神様、騎士様が大好きで、上半身裸の騎士様が水遊びしているの見ただけで気絶するような人だからね。
「パパ、今の内に女神様を運んで」
「分かった」
『そのままエステフルコースに放り込むの』
「涼ちゃん、癒し効果のあるお花とか薬草とかわさわさにしましょう」
「よっしゃ任せておけ、女神が起きる前に部屋も整えるか!」
ここで問題なのはキャンプを切り上げるか否か。
刀雲はバーベキューを片付けようか迷っていたけれど、ローとルドだけでなく、ゴブリンやもふもふズ、魔王様ご夫妻が焼けるのを待っているので手を止められなかったみたい。
女神様の傍には騎士様だけいればいいかな?
ダメかな?
現在、邪神一家が食べ放題だと張り切って一族総出で対処してくれているので、被害は心配ないかな?
スタンピードの発生源も元凶も全て女神様です。
不在中に起きたあれこれを聞いて興奮したとかではなく、小さくなっている僕と世話をするイケメン孫に興奮したのが原因です。
つまりまだ妄想爆発してません、お酒が入ってテンション爆発しただけなんです、どうしよう、妄想が暴走したら世界規模のスタンピードが発生しちゃうかもしれない。
「騎士様、女神様を隔離する方法はありませんか?」
「隔離は出来ても妄想は漏れると思う」
『世界平和が脅かされちゃう』
「封じます?」
「どうにかしないと今回はやばい」
「とりあえず俺は冒険者に後片付けのクエスト出しとくよ」
元凶が分かっているなら隔離したい、出来れば外に妄想が漏れない場所希望である。
「女神様の空間に強制帰還させちゃう?」
「ママ、恐らくそれだと世界と女神が繋がって、スタンピードがそれこそ世界規模になる」
『ダメな感じ』
「女神を浄化する方法ねぇかな?」
「はい!」
涼玉の呟きにイネスが元気良く手を挙げた。
つるんとピンクの肉球がきゃわわ。
「私の聖域!」
「確かに浄化は出来るな、でも妄想は止められないだろ」
なお騒動の元凶は魔王様の奥様とレイアさんにお土産を渡した後、春日さんに出っかい段ボールを奉納してました。
聞いたら中身は最新ゲーム機。ではなく、昔懐かしいファミリーなタイプのゲーム機だって、春日さんのお家にいるちびっ子たちにやらせるらしい。
「シャムス、何かいい案あるかなぁ?」
『んー……我が家に連れて帰ってフルコース』
「まぁそうだよな、帝国に行かれても被害が拡大するだけだよなー」
「クリスタル林檎が活躍しますね!」
「じゃあシャムスの案を採用で。パパ、あの迷惑女神を我が家に連れて行くぞ、落ち着くまで帝国に帰すのは禁止で」
「分かった」
子供たちに急かされた騎士様が、いい感じに酔っぱらってきた女神様に声をかけている。
お姫様抱っこで移動させれば早いけれど、それをして興奮されても困るので……いや、待てよ。
「騎士様、騎士様」
「どうしたの樹」
「女神様をお姫様抱っこしてあげて」
「えっ、それ大丈夫なの?」
「おっけぇ」
女神様の性格を思い返す限り、これで一旦静かになる可能性の方が高いのである。
「――尊い、ガクッ」
僕のお願い通りに騎士様が女神様をお姫様抱っこした所、声にならない悲鳴を上げた女神様は鼻血を流しながら気絶しました。計算通りなのである。
女神様、騎士様が大好きで、上半身裸の騎士様が水遊びしているの見ただけで気絶するような人だからね。
「パパ、今の内に女神様を運んで」
「分かった」
『そのままエステフルコースに放り込むの』
「涼ちゃん、癒し効果のあるお花とか薬草とかわさわさにしましょう」
「よっしゃ任せておけ、女神が起きる前に部屋も整えるか!」
ここで問題なのはキャンプを切り上げるか否か。
刀雲はバーベキューを片付けようか迷っていたけれど、ローとルドだけでなく、ゴブリンやもふもふズ、魔王様ご夫妻が焼けるのを待っているので手を止められなかったみたい。
女神様の傍には騎士様だけいればいいかな?
ダメかな?
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