679 / 844
第三章 世界に降りかかる受難
第667話
しおりを挟む
ふと思い出したことがある。
四つ首ドラゴンが温泉があると言っていたことを。
温泉と言えば日本猿。
温泉に入ってるお猿さん見たい。
「ウキーーー!」
「そんな感じでこの子が日本猿です、きゃわわ」
サイズも大きさも正真正銘の日本猿である。
温泉がある場所にいかなきゃ!
『温泉ちょーきもちー! って言ってるよ』
『温泉、視界にすら入ってないけどな』
『生き残るためにやけっぱちですね』
一匹だけじゃつまらない、お猿さんは群れるイメージがある。
つまり猿狩りに行きます。
移動は優雅に巨大ヒマラヤンの背に乗って。
異世界万歳。
ドラゴンに乗ったことはあっても、猫ちゃん系の背は案外初めてじゃない?
走るヒマラヤンの横を並走するのは巨大イネス、背中にはシャムスを乗せて。
そんな僕らの背後を追いかける巨大な二足歩行のドラゴンと、その頭の上で仁王立ちするヨムちゃん。
巨大魔物多いからという理由で涼玉まで大きくなりました。
巨大化と言っても普段の下半身に卵の殻を付けた涼玉がそのまま拡大されただけなんだよね、遠くから見たらただの目の錯覚と思い込みそう。
もしや涼玉、変化下手?
「大猿そのに発見でーす!」
『イネスとママの合体技を披露する時よ!』
「わはははは、俺らを侵入者とみてこっちに来るぞぉ!」
ここは人間が一人もおらず、いるのは巨大魔物や頑張って生き延びた野生動物ばかり。
つまり謎能力の真価が発揮される環境と言える。別の言い方をするとやりたい放題。
ぽわっと体を光らせたイネスがスピードを上げて、こちらに突進してきた大猿と正面衝突。
するとどうでしょう、弾き飛ばされた大猿が地面に落ちた時には立派な日本猿に。
「この調子で行くのです!」
「あいあいさー!」
謎能力をどうイネスに与えているのか、実は僕も分からない。
なんかみょーんってイメージでやったら出来た。
さすが謎能力、力の詳細も効果も謎に包まれているだけあるぜ!
「はいさっ!」
「ウキャァァ!」
「はいドーン!」
「うっきぃぃぃ!」
大猿を見つけるたびに突撃するイネス、衝撃やケガはないのか心配ですか?
大丈夫、謎能力に支援されている今のイネスは、星で無敵状態になっている某配管工のおじさんと同じ状態。
即死攻撃すら効きません。
ただしあちらのゲームと違ってぶつかっても死亡しないよ、僕の謎能力はもふもふに優しい仕様となっているので弾かれても無傷です。
なんか違うもふもふになる可能性は高いけど。
そんな感じで猿系の魔物を次々と日本猿に変え、満足した所で四つ首ドラゴンの縄張りに突撃訪問。
アポなしがいけなかったのだろうか、泣かれました。
四つ首ドラゴンが温泉があると言っていたことを。
温泉と言えば日本猿。
温泉に入ってるお猿さん見たい。
「ウキーーー!」
「そんな感じでこの子が日本猿です、きゃわわ」
サイズも大きさも正真正銘の日本猿である。
温泉がある場所にいかなきゃ!
『温泉ちょーきもちー! って言ってるよ』
『温泉、視界にすら入ってないけどな』
『生き残るためにやけっぱちですね』
一匹だけじゃつまらない、お猿さんは群れるイメージがある。
つまり猿狩りに行きます。
移動は優雅に巨大ヒマラヤンの背に乗って。
異世界万歳。
ドラゴンに乗ったことはあっても、猫ちゃん系の背は案外初めてじゃない?
走るヒマラヤンの横を並走するのは巨大イネス、背中にはシャムスを乗せて。
そんな僕らの背後を追いかける巨大な二足歩行のドラゴンと、その頭の上で仁王立ちするヨムちゃん。
巨大魔物多いからという理由で涼玉まで大きくなりました。
巨大化と言っても普段の下半身に卵の殻を付けた涼玉がそのまま拡大されただけなんだよね、遠くから見たらただの目の錯覚と思い込みそう。
もしや涼玉、変化下手?
「大猿そのに発見でーす!」
『イネスとママの合体技を披露する時よ!』
「わはははは、俺らを侵入者とみてこっちに来るぞぉ!」
ここは人間が一人もおらず、いるのは巨大魔物や頑張って生き延びた野生動物ばかり。
つまり謎能力の真価が発揮される環境と言える。別の言い方をするとやりたい放題。
ぽわっと体を光らせたイネスがスピードを上げて、こちらに突進してきた大猿と正面衝突。
するとどうでしょう、弾き飛ばされた大猿が地面に落ちた時には立派な日本猿に。
「この調子で行くのです!」
「あいあいさー!」
謎能力をどうイネスに与えているのか、実は僕も分からない。
なんかみょーんってイメージでやったら出来た。
さすが謎能力、力の詳細も効果も謎に包まれているだけあるぜ!
「はいさっ!」
「ウキャァァ!」
「はいドーン!」
「うっきぃぃぃ!」
大猿を見つけるたびに突撃するイネス、衝撃やケガはないのか心配ですか?
大丈夫、謎能力に支援されている今のイネスは、星で無敵状態になっている某配管工のおじさんと同じ状態。
即死攻撃すら効きません。
ただしあちらのゲームと違ってぶつかっても死亡しないよ、僕の謎能力はもふもふに優しい仕様となっているので弾かれても無傷です。
なんか違うもふもふになる可能性は高いけど。
そんな感じで猿系の魔物を次々と日本猿に変え、満足した所で四つ首ドラゴンの縄張りに突撃訪問。
アポなしがいけなかったのだろうか、泣かれました。
30
お気に入りに追加
145
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
すべてはあなたを守るため
高菜あやめ
BL
【天然超絶美形な王太子×妾のフリした護衛】 Y国の次期国王セレスタン王太子殿下の妾になるため、はるばるX国からやってきたロキ。だが妾とは表向きの姿で、その正体はY国政府の依頼で派遣された『雇われ』護衛だ。戴冠式を一か月後に控え、殿下をあらゆる刺客から守りぬかなくてはならない。しかしこの任務、殿下に素性を知られないことが条件で、そのため武器も取り上げられ、丸腰で護衛をするとか無茶な注文をされる。ロキははたして殿下を守りぬけるのか……愛情深い王太子殿下とポンコツ護衛のほのぼの切ないラブコメディです
兄たちが弟を可愛がりすぎです~こんなに大きくなりました~
クロユキ
BL
ベルスタ王国に第五王子として転生した坂田春人は第五ウィル王子として城での生活をしていた。
いつものようにメイドのマリアに足のマッサージをして貰い、いつものように寝たはずなのに……目が覚めたら大きく成っていた。
本編の兄たちのお話しが違いますが、短編集として読んで下さい。
誤字に脱字が多い作品ですが、読んで貰えたら嬉しいです。
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる