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第三章 世界に降りかかる受難
第665話
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投げても届かなかったので、拾って近くに持って行こうとしたら何もない空間からルドが現れてドラゴンジャーキーの前まで行き、優雅な動作で拾ってそのまま食べ始めた!
いつもならがっついて食べるのに、今日に限って味わうように食べてます、しかも視線はフェンリル。
なんて奴だ。
「ルド、意地悪めっ」
「くふん」
僕悪くないよと言いたいのかな。
もう、食い意地張ってるんだから。
仕方ない、先に乱入ルドのお腹を満たしちゃおう。
まずアイテムボックスから新しいお肉の塊を出し、たっぷりのニンニクをぬります。
ルドとフェンリル、狼たちの視線が背中にザクザク刺さる。
待っててね、これ涼玉の炎だからすぐいい具合に焼けるから。
「きゃん!」
「うん待ってね」
いい感じに焼きあがったらお皿に盛り、ここでワンコ兄弟が大好きなネギを取り出します。
パラパラっと上に振りかけ、さらにコショウ、さぁ召し上がれ。
「きゃふきゃふ!!」
尻尾をぶんぶん振りながらがっついている。
うむ、これが普段のルドの姿である。
犬という前世を乗り越え、異世界転生して銀狼になった事でネギでもニンニクでもチョコでも食べ放題、前世で食べれなかった恨みを晴らさんばかりにモリモリ食べます。
その間にフェンリルに近付こうとしたらすでにシャムスに下っていた。
『いっぱい食べていーよ』
「きゅんきゅん」
「「がふがふ」」
シャムスに頼まれただろう霧ちゃんが肉の山をフェンリルと仲間の狼に配り、それが置いたそばから凄い勢いで食べられています。
あの感謝を向けられるのは僕だったはずなのに出遅れたのである。
慰めるようにルドが頭を舐めてくるけど、ニンニク臭い。
ちょっと塗りすぎたかな。
ちょっとトラブルはあったけれど、穏便にフェンリルとルドを和解させる事に成功、フェンリルと狼の群れが仲間になりました。イェイ。
『捨て子を育てたらフェンリルだったみたいよ』
シャムス曰く、どうやら森の中を群れで移動していた時にまだ小さかったフェンリルを見つけ、そのまま群れで育てたらしい。
そしたらびっくり、ポンコツで色々やらかす。
「この間は涼もうとして白熊に突っ込んで氷漬けになったらしいぞ」
「良く生還出来たね」
「群れのみんなで謝り倒したって言ってます」
フェンリルなのにポンコツかぁ、愛され末っ子ポジション……。
今もお腹いっぱいになった仲間たちとゴロゴロ幸せそうに日向ぼっこをしている。野生? 本当に??
その後、フェンリルの背に乗り、狼の群れに森を案内してもらいました。
最高の体験であった。
我は満足である。うむうむ。
いつもならがっついて食べるのに、今日に限って味わうように食べてます、しかも視線はフェンリル。
なんて奴だ。
「ルド、意地悪めっ」
「くふん」
僕悪くないよと言いたいのかな。
もう、食い意地張ってるんだから。
仕方ない、先に乱入ルドのお腹を満たしちゃおう。
まずアイテムボックスから新しいお肉の塊を出し、たっぷりのニンニクをぬります。
ルドとフェンリル、狼たちの視線が背中にザクザク刺さる。
待っててね、これ涼玉の炎だからすぐいい具合に焼けるから。
「きゃん!」
「うん待ってね」
いい感じに焼きあがったらお皿に盛り、ここでワンコ兄弟が大好きなネギを取り出します。
パラパラっと上に振りかけ、さらにコショウ、さぁ召し上がれ。
「きゃふきゃふ!!」
尻尾をぶんぶん振りながらがっついている。
うむ、これが普段のルドの姿である。
犬という前世を乗り越え、異世界転生して銀狼になった事でネギでもニンニクでもチョコでも食べ放題、前世で食べれなかった恨みを晴らさんばかりにモリモリ食べます。
その間にフェンリルに近付こうとしたらすでにシャムスに下っていた。
『いっぱい食べていーよ』
「きゅんきゅん」
「「がふがふ」」
シャムスに頼まれただろう霧ちゃんが肉の山をフェンリルと仲間の狼に配り、それが置いたそばから凄い勢いで食べられています。
あの感謝を向けられるのは僕だったはずなのに出遅れたのである。
慰めるようにルドが頭を舐めてくるけど、ニンニク臭い。
ちょっと塗りすぎたかな。
ちょっとトラブルはあったけれど、穏便にフェンリルとルドを和解させる事に成功、フェンリルと狼の群れが仲間になりました。イェイ。
『捨て子を育てたらフェンリルだったみたいよ』
シャムス曰く、どうやら森の中を群れで移動していた時にまだ小さかったフェンリルを見つけ、そのまま群れで育てたらしい。
そしたらびっくり、ポンコツで色々やらかす。
「この間は涼もうとして白熊に突っ込んで氷漬けになったらしいぞ」
「良く生還出来たね」
「群れのみんなで謝り倒したって言ってます」
フェンリルなのにポンコツかぁ、愛され末っ子ポジション……。
今もお腹いっぱいになった仲間たちとゴロゴロ幸せそうに日向ぼっこをしている。野生? 本当に??
その後、フェンリルの背に乗り、狼の群れに森を案内してもらいました。
最高の体験であった。
我は満足である。うむうむ。
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