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第三章 世界に降りかかる受難
第661話
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そうして僕は奉納された土地にやってまいりました。
神秘の森に主はおらず、高ランクの魔物がうじゃうじゃいるだけ、聖剣も魔剣もなかった。
神秘どこ?
数千年生きたと自称するドラゴンはいたし、襲ってきたけどレイアさんが拳で黙らせて今あのお方の下僕をやっているらしい。
下見って事で先行したのよねレイアさん、単に僕らに服従する前の魔物と戦いたかっただけの気がする。
アー君は新ダンジョンのオープンに忙しくて今日はいない、僕らもそちらに行きたいけれど、初日から魔物を強化したら調整の意味がないからね。と説得されて仕方ないのでこっちに来ました。
つまりレイアさん、魔境と新ダンジョンをはしごした事になる。戦闘狂だなぁ。
本日の探索メンバーは僕、シャムス、涼玉、イネス。と黒子が二名、ここまではいつも通り。
そして保護者枠で付いてきた神薙さん、カイちゃん、ヨムちゃん、イグちゃん……邪神率が高い。
「人間が入らないように、これから作る谷には水を流そう、ヨムがいるし」
「おう! 海に面した場所があるから簡単!」
なお谷の作り方はとても簡単、神薙さんとヨムちゃんが大蛇の姿で突き進んで大地をえぐり取るだけ、防御力の概念を無視した存在だからこそ出来る荒業である。
瘴気に満ちてよほど高位の神職者じゃないと近付くことすら出来ない谷になるんだろうな、そんな感じで神薙さんとヨムちゃんがノリノリで大地を削りに行きました。
「これだけ邪神が暴れているとイネスが多少光っても浄化しきれないね」
『新ダンジョン突撃より、自分でダンジョン作る方を選んだのよ』
「邪神が手作りする魔境かぁ、Sランクの人間でも攻略キツそうだな」
「前提としてこの土地にいる魔物は神薙さんたちのおやつ扱いですから、下手に手を出すと盗み食いと判定されちゃいますよ」
足を踏み入れて良いかどうか判断する権限は一に僕、二に神薙さん、三にレイアさんとなっている。
僕に奉納された土地だけど、当たり前のように権利を主張している事に疑問を抱いてはいけないのである。
「うし、まずはここを縄張りにしている上位魔物をボコボコにすっか!」
ほわーっと涼玉が叫ぶと同時に筋肉が一回り立派になったロデオが召喚された。
涼玉がロデオの背に乗ると、背後と左右に七体に分かれたマールスが立った。前にいないのは弾き飛ばされる可能性が高いからだろうなぁ。
『王道はフェンリルとか狼系ね、ママも喜ぶの』
霧に乗り込み、ふわっと浮かび上がるシャムス。
「完成したらネヴォラと大暴れします!」
カッと光を放ったイネスが大型トラックぐらいの大きさになった。でっかいにゃんこ。もふもふ。
『突撃ー!』
「ロデオゴォォォォ!」
「ンモオォォォ!!」
「ひゃっはーでーーすーー!」
マールスも霧ちゃんも行ってしまった。
残されたのはイグちゃんと僕だけ、ちょっと寂しい。
「ネームドモンスターのスカウトに行くか!」
「あい」
いいの、僕とえっちゃん、イグちゃんのメンバーならどんな無茶しても大丈夫。
じゃあとりあえず……主作ろうか。
神秘の森に主はおらず、高ランクの魔物がうじゃうじゃいるだけ、聖剣も魔剣もなかった。
神秘どこ?
数千年生きたと自称するドラゴンはいたし、襲ってきたけどレイアさんが拳で黙らせて今あのお方の下僕をやっているらしい。
下見って事で先行したのよねレイアさん、単に僕らに服従する前の魔物と戦いたかっただけの気がする。
アー君は新ダンジョンのオープンに忙しくて今日はいない、僕らもそちらに行きたいけれど、初日から魔物を強化したら調整の意味がないからね。と説得されて仕方ないのでこっちに来ました。
つまりレイアさん、魔境と新ダンジョンをはしごした事になる。戦闘狂だなぁ。
本日の探索メンバーは僕、シャムス、涼玉、イネス。と黒子が二名、ここまではいつも通り。
そして保護者枠で付いてきた神薙さん、カイちゃん、ヨムちゃん、イグちゃん……邪神率が高い。
「人間が入らないように、これから作る谷には水を流そう、ヨムがいるし」
「おう! 海に面した場所があるから簡単!」
なお谷の作り方はとても簡単、神薙さんとヨムちゃんが大蛇の姿で突き進んで大地をえぐり取るだけ、防御力の概念を無視した存在だからこそ出来る荒業である。
瘴気に満ちてよほど高位の神職者じゃないと近付くことすら出来ない谷になるんだろうな、そんな感じで神薙さんとヨムちゃんがノリノリで大地を削りに行きました。
「これだけ邪神が暴れているとイネスが多少光っても浄化しきれないね」
『新ダンジョン突撃より、自分でダンジョン作る方を選んだのよ』
「邪神が手作りする魔境かぁ、Sランクの人間でも攻略キツそうだな」
「前提としてこの土地にいる魔物は神薙さんたちのおやつ扱いですから、下手に手を出すと盗み食いと判定されちゃいますよ」
足を踏み入れて良いかどうか判断する権限は一に僕、二に神薙さん、三にレイアさんとなっている。
僕に奉納された土地だけど、当たり前のように権利を主張している事に疑問を抱いてはいけないのである。
「うし、まずはここを縄張りにしている上位魔物をボコボコにすっか!」
ほわーっと涼玉が叫ぶと同時に筋肉が一回り立派になったロデオが召喚された。
涼玉がロデオの背に乗ると、背後と左右に七体に分かれたマールスが立った。前にいないのは弾き飛ばされる可能性が高いからだろうなぁ。
『王道はフェンリルとか狼系ね、ママも喜ぶの』
霧に乗り込み、ふわっと浮かび上がるシャムス。
「完成したらネヴォラと大暴れします!」
カッと光を放ったイネスが大型トラックぐらいの大きさになった。でっかいにゃんこ。もふもふ。
『突撃ー!』
「ロデオゴォォォォ!」
「ンモオォォォ!!」
「ひゃっはーでーーすーー!」
マールスも霧ちゃんも行ってしまった。
残されたのはイグちゃんと僕だけ、ちょっと寂しい。
「ネームドモンスターのスカウトに行くか!」
「あい」
いいの、僕とえっちゃん、イグちゃんのメンバーならどんな無茶しても大丈夫。
じゃあとりあえず……主作ろうか。
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