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第三章 世界に降りかかる受難
第639話
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レディの問題、お家に帰ったら解決してる。そんな生易しい世界じゃなかった。
ママンがパパを引きずって屋上に現れた。ガチギレのママンは般若でした。ぶるぶる。
麗人に保護されたレディと再会するやぎゅっと抱きしめて泣きながら謝り、振り返った勢いのままパパをグーでぶん殴ってボコボコに、こっちは謝っても許されなかった。
そんな修羅場の真横で一緒に来ていた青年と麗人の間に愛が生まれてました。どうやらレディのお兄さんだったらしく、ステータス欄に「母の愛の一撃で魅了解除」とあった。母の愛が偉大過ぎる。
とりあえずイネスちゃん、あの一家が二度と魅了に掛からないようにやっちゃって。
「ぺかぁっ!」
「あはぁん」
何か一部父親辺りから変な声聞こえたけど気にしちゃダメなやつ。
「今日からは私が家長だ! いいな!」
「はいっ!」
「お父様ぁ!」
そこへ本日二人目ぐらいのピンク登場!
今日はテンプレが大忙し、開校記念だから張り切っているのだろうか。
もうお腹いっぱいな感じなので帰ってもらっても大丈夫ですよ?
パパの後ろに隠れつつママさんとバトルしているピンクは放っておきます。
ピンクが性転換でもしない限りママさんには勝てないのがこの世界の摂理なので、僕らは他の事を優先させていただくのでござる。
「イネス、誰かお気に入りいる?」
「このお姉さま!!」
イネスが選んだのは男装の麗人だった。分かる。
なお手はレディのお兄さんとしっかり繋いでいます、女性なのに真実の愛を掴むのが速い、外見が男性だから女神様の趣味に引っかかったとか?
「カッコイイ! 凄い好き! お嬢さんを助けた時は輝いていました!」
キラキラと光を振りまきながら熱弁するイネス、そう言えばイネスってレイアさん大好きだよね。
『聖女よ』
「聖女誕生したぞ、このまま国王の所連れて行って紹介しようぜ」
「あっちのピンクは大人に任せような、父親の顔が多少変形しようが自業自得だし」
婚約者の魅了はステータス上では解除したけど、ピンクと顔を合わせたらまた掛かるだろうなぁ、あっちより先に身柄を抑えたい所存。
「アリア!!」
「クラウス様!」
そこへ髪を振り乱した青年登場、どうやらレディの元婚約者のようだ。
「イネスいまだ!」
「かしこみ!」
しゅぱぁんと光線が元婚約者の脳を直撃、死んではいない、魅了系にかかる可能性を殺したのだ。
その証拠に血は一滴も流れてないであろう?
……あれ、でも目がうっとりとイネスを見ていますね。
「イネス様……あぁでも、今はアリアを……うぅ」
「あっ、家族になる人は私より大事にしても大丈夫ですよー、むしろ家族を大事にしないと信徒として認めませんからね!」
「はいっ!」
こうして元婚約者はレディと和解、妹と再婚約していたみたいだけどその辺はね、僕がちょちょいとステータスを操作して再婚約の事実を消し去り、婚約破棄をなかったことにしました。
だって二人ともまだお互い愛し合っていたから! たまには元さやも良かろう!
ママンがパパを引きずって屋上に現れた。ガチギレのママンは般若でした。ぶるぶる。
麗人に保護されたレディと再会するやぎゅっと抱きしめて泣きながら謝り、振り返った勢いのままパパをグーでぶん殴ってボコボコに、こっちは謝っても許されなかった。
そんな修羅場の真横で一緒に来ていた青年と麗人の間に愛が生まれてました。どうやらレディのお兄さんだったらしく、ステータス欄に「母の愛の一撃で魅了解除」とあった。母の愛が偉大過ぎる。
とりあえずイネスちゃん、あの一家が二度と魅了に掛からないようにやっちゃって。
「ぺかぁっ!」
「あはぁん」
何か一部父親辺りから変な声聞こえたけど気にしちゃダメなやつ。
「今日からは私が家長だ! いいな!」
「はいっ!」
「お父様ぁ!」
そこへ本日二人目ぐらいのピンク登場!
今日はテンプレが大忙し、開校記念だから張り切っているのだろうか。
もうお腹いっぱいな感じなので帰ってもらっても大丈夫ですよ?
パパの後ろに隠れつつママさんとバトルしているピンクは放っておきます。
ピンクが性転換でもしない限りママさんには勝てないのがこの世界の摂理なので、僕らは他の事を優先させていただくのでござる。
「イネス、誰かお気に入りいる?」
「このお姉さま!!」
イネスが選んだのは男装の麗人だった。分かる。
なお手はレディのお兄さんとしっかり繋いでいます、女性なのに真実の愛を掴むのが速い、外見が男性だから女神様の趣味に引っかかったとか?
「カッコイイ! 凄い好き! お嬢さんを助けた時は輝いていました!」
キラキラと光を振りまきながら熱弁するイネス、そう言えばイネスってレイアさん大好きだよね。
『聖女よ』
「聖女誕生したぞ、このまま国王の所連れて行って紹介しようぜ」
「あっちのピンクは大人に任せような、父親の顔が多少変形しようが自業自得だし」
婚約者の魅了はステータス上では解除したけど、ピンクと顔を合わせたらまた掛かるだろうなぁ、あっちより先に身柄を抑えたい所存。
「アリア!!」
「クラウス様!」
そこへ髪を振り乱した青年登場、どうやらレディの元婚約者のようだ。
「イネスいまだ!」
「かしこみ!」
しゅぱぁんと光線が元婚約者の脳を直撃、死んではいない、魅了系にかかる可能性を殺したのだ。
その証拠に血は一滴も流れてないであろう?
……あれ、でも目がうっとりとイネスを見ていますね。
「イネス様……あぁでも、今はアリアを……うぅ」
「あっ、家族になる人は私より大事にしても大丈夫ですよー、むしろ家族を大事にしないと信徒として認めませんからね!」
「はいっ!」
こうして元婚約者はレディと和解、妹と再婚約していたみたいだけどその辺はね、僕がちょちょいとステータスを操作して再婚約の事実を消し去り、婚約破棄をなかったことにしました。
だって二人ともまだお互い愛し合っていたから! たまには元さやも良かろう!
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