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第三章 世界に降りかかる受難
第628話
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異世界転移した田中氏と仲間たちの縁結びが無事終了した。
ハッピー、ハッピー。
次は新規オープンのダンジョンの調整です!
どんな罠があったら嫌か冒険者に聞くためにギルドに来ました。
あれです、まんじゅう怖い作戦、あったら嫌な罠のアンケートとって、その中でも上位の罠を設置します。
「何が怖いってあそこで働いているアンデッドの上位種が恋人がいるってことかな」
「指輪つけてるのもいるよね、あれ見ると倒しにくいような、撃破したくなるような複雑な気分になる」
「ギルド認可で結婚してもいいけど、どうせなら国の法整備が終わってから結婚しようかなぁとか惚気ているのか喧嘩売っているのか分からない」
「相手アンデッドだけど、骨とか幽霊とかだけど、ラブラブな相手がいる事にイラっとする」
ダンジョンの感想が一つも出ない、全部「リア充爆発しろ」系の愚痴だった。
ごめん、彼らの縁繋いだの僕です。
ここは駄目だ。皆独り身でやさぐれている。
うーん誰かダンジョンの正しい感想くれる人いないかな…………いる!
「そういう訳で意見を聞きたいのです」
「良い心がけだ」
うむ。と頷いたのは帝国のトップ、皇帝ざます。
知る人ぞ知るダンジョン好き。
お忙しいだろうから今回は意見だけ聞きたいです。
「今から行こう、現場を見なければ意見を言えない」
「仕事が残っています」
「明日で良いだろう」
「陛下、仕事」
「ダンジョンのオープンは遅らせる訳にはいかない」
ペンを放り出した皇帝は宰相の人の声を聞き流しながら装備を整えている。
防具着用が手馴れています、普段からちょくちょくダンジョンに行っているだけはありますな。
「何がメインのダンジョンなんだ?」
「アンデッドよ」
「ならばレイス系の武器か」
「陛下仕事は進めておきますから、せめて護衛を一人連れて行ってくださいっ!」
あっ宰相さん涙目。
室内で書類整理をしていた人の腕をとり、一生懸命皇帝に訴えている。
気配なかったなぁ、もしかしてあの人、一時期アー君親衛隊に参加して修業してた人? どうだっけ?
「分かった。分かった。連れて行く、ジーク供をせよ」
「承知」
「神子様どうか無茶はなさいませんように」
「あーい」
ではアンデッドダンジョンにぴょーんです。
ここ某国、帝国じゃないから普通に不法侵入だけど、皇帝だとバレなければセーフです。
大丈夫、皇帝だけどギルドに登録もしてるから、今日は一冒険者なのである。
「ユノ様、串焼きが売っています」
「買おう」
「あちらはゴーストの綿あめ、スケルトンのケバブもあります、ここ刀国でしたっけ? たこ焼きもある。うわぁ懐かしい」
お忍びモードに入った途端、護衛のジークが屋台に目を輝かせています。
やっぱりアー君の所で修業した人だった。
「たこ焼きか、皇子たちに土産に買っていこう。おやじ、五セットくれ」
「毎度!」
まだプレオープンの段階なので屋台もお試し期間中らしい、アンデッド以外の屋台の店主は商業ギルドから派遣されたかつて刀国で屋台の店主をしていた人達。
年を取って引退したり、店に後継ぎが出来て引退した人をまとめて商業ギルドに登録させ、屋台の出張を頼まれた際に派遣しているとアカーシャが言っていた。
あっ、このたこ焼き硬い方だ! 顎痛い! 歯が欠ける!
なんでこっちが来たの? 柔らかくてカリカリの方でいいじゃない!
そう思って皇帝を見上げたら、普通にかみ砕いて食べていた。さすが異世界人、顎の強さが違う。
ハッピー、ハッピー。
次は新規オープンのダンジョンの調整です!
どんな罠があったら嫌か冒険者に聞くためにギルドに来ました。
あれです、まんじゅう怖い作戦、あったら嫌な罠のアンケートとって、その中でも上位の罠を設置します。
「何が怖いってあそこで働いているアンデッドの上位種が恋人がいるってことかな」
「指輪つけてるのもいるよね、あれ見ると倒しにくいような、撃破したくなるような複雑な気分になる」
「ギルド認可で結婚してもいいけど、どうせなら国の法整備が終わってから結婚しようかなぁとか惚気ているのか喧嘩売っているのか分からない」
「相手アンデッドだけど、骨とか幽霊とかだけど、ラブラブな相手がいる事にイラっとする」
ダンジョンの感想が一つも出ない、全部「リア充爆発しろ」系の愚痴だった。
ごめん、彼らの縁繋いだの僕です。
ここは駄目だ。皆独り身でやさぐれている。
うーん誰かダンジョンの正しい感想くれる人いないかな…………いる!
「そういう訳で意見を聞きたいのです」
「良い心がけだ」
うむ。と頷いたのは帝国のトップ、皇帝ざます。
知る人ぞ知るダンジョン好き。
お忙しいだろうから今回は意見だけ聞きたいです。
「今から行こう、現場を見なければ意見を言えない」
「仕事が残っています」
「明日で良いだろう」
「陛下、仕事」
「ダンジョンのオープンは遅らせる訳にはいかない」
ペンを放り出した皇帝は宰相の人の声を聞き流しながら装備を整えている。
防具着用が手馴れています、普段からちょくちょくダンジョンに行っているだけはありますな。
「何がメインのダンジョンなんだ?」
「アンデッドよ」
「ならばレイス系の武器か」
「陛下仕事は進めておきますから、せめて護衛を一人連れて行ってくださいっ!」
あっ宰相さん涙目。
室内で書類整理をしていた人の腕をとり、一生懸命皇帝に訴えている。
気配なかったなぁ、もしかしてあの人、一時期アー君親衛隊に参加して修業してた人? どうだっけ?
「分かった。分かった。連れて行く、ジーク供をせよ」
「承知」
「神子様どうか無茶はなさいませんように」
「あーい」
ではアンデッドダンジョンにぴょーんです。
ここ某国、帝国じゃないから普通に不法侵入だけど、皇帝だとバレなければセーフです。
大丈夫、皇帝だけどギルドに登録もしてるから、今日は一冒険者なのである。
「ユノ様、串焼きが売っています」
「買おう」
「あちらはゴーストの綿あめ、スケルトンのケバブもあります、ここ刀国でしたっけ? たこ焼きもある。うわぁ懐かしい」
お忍びモードに入った途端、護衛のジークが屋台に目を輝かせています。
やっぱりアー君の所で修業した人だった。
「たこ焼きか、皇子たちに土産に買っていこう。おやじ、五セットくれ」
「毎度!」
まだプレオープンの段階なので屋台もお試し期間中らしい、アンデッド以外の屋台の店主は商業ギルドから派遣されたかつて刀国で屋台の店主をしていた人達。
年を取って引退したり、店に後継ぎが出来て引退した人をまとめて商業ギルドに登録させ、屋台の出張を頼まれた際に派遣しているとアカーシャが言っていた。
あっ、このたこ焼き硬い方だ! 顎痛い! 歯が欠ける!
なんでこっちが来たの? 柔らかくてカリカリの方でいいじゃない!
そう思って皇帝を見上げたら、普通にかみ砕いて食べていた。さすが異世界人、顎の強さが違う。
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