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第三章 世界に降りかかる受難
第627話
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筋肉だるまとネクロマンサー君が出会ってその場で夫婦になった。
ここで血涙を流したのが田中氏の護衛をしていた三人と筋肉だるまの仲間である。
うむうむ任せたまえ。
この神子様が君たちにも運命の出会いを提供してやろうではないか。
「そういう訳で本日はお集まりいただきあんがとさん!」
『今日もいい天気ねぇ』
「俺眠くなってきた」
「みゃぁんです」
本日はお城の庭園から場所を変えて王都にある教会のお庭をお借りしました。
咲き誇るのは花々ではなく、司祭が趣味でやっている家庭菜園だけどね。
僕は仲人、子供達は野次馬です。
あっ、司祭の家庭菜園が涼玉の豊穣でわっさわさになってきた。
「簡単に紹介をします! 人間は田中氏の元護衛三人と筋肉だるまの仲間二人。こちらは田中氏の親衛隊からリッチ、ダークリッチ、白い骨が自慢のスケルトン君の三人です」
人間同士、魔物同士でもいいし、人間と魔物のカップリングでもご自由にどうぞ!
僕らは家庭菜園に突撃だーー!
「トマトまっか」
『美味しそうね』
「奥にカボチャがあるぜ!」
「小さいけどイチゴあります! 艶々で美味しそう!」
青いトマトもあったけど、僕らがキャッキャしている間に丸々太った赤いトマトに変身してました。
「私の菜園は気に入っていただけましたかな?」
「あい!」
『あい!』
「おうテンション上がるな!」
「イチゴ食べたいです!」
野菜も果実も好きに採って良いと言われた。
なにせ話している最中にもドンドン実ってるからね!
僕がトマトをもいで服で拭いてもぐもぐしている間、司祭は僕の代わりにお茶会の場に移動して緊張で会話が途切れがちな彼らの間に入ってくれてました。
そういう気遣い全く考えてませんでした! 司祭あんがと!
「このトマト甘いです!」
『涼ちゃんカボチャ生で食べてるの?』
「焼きながら食ってる」
カボチャを両手で抱え、生のまま丸かじりしているかに見えた涼玉だけど、何とブレスで焼きながら食べていました。とても器用です。
おっとただの木かと思ったらこれリンゴの木だ!
霧ちゃん採ってー。
リンゴが収穫されている間にマールスが焚火台や調理台を用意している。
何という有能な黒子でしょう、焼きりんごにチーズ掛けたら美味しいかなぁ?
「あちち」
どんなに熱くても状態異常無効のおかげで火傷知らず、でも熱いものは熱いのでござる。
ふーふーしながらリンゴやカボチャを食べていたら、お茶会に参加していた大人がこっちに来ていました。
良い匂いに我慢が出来なかった模様、ほこほこの野菜を食べながら皆笑顔でお喋りしてます。
イチゴを焼こうとしたスケルトン君が護衛その1に止められたり、焚火に手を突っ込んだリッチに護衛その2が悲鳴を上げたり、ツッコミ要員の後輩護衛はダークリッチといい感じ。
筋肉だるまの仲間の二人は野菜を焚火で焙るのに夢中で、カップリング出来なかった事に気づいていません。
もしかしたら二人が気付いてないだけで両想いというオチだろうか?
ならば、うむ、無事に全員縁を結べたって事でいいかな。
ここで血涙を流したのが田中氏の護衛をしていた三人と筋肉だるまの仲間である。
うむうむ任せたまえ。
この神子様が君たちにも運命の出会いを提供してやろうではないか。
「そういう訳で本日はお集まりいただきあんがとさん!」
『今日もいい天気ねぇ』
「俺眠くなってきた」
「みゃぁんです」
本日はお城の庭園から場所を変えて王都にある教会のお庭をお借りしました。
咲き誇るのは花々ではなく、司祭が趣味でやっている家庭菜園だけどね。
僕は仲人、子供達は野次馬です。
あっ、司祭の家庭菜園が涼玉の豊穣でわっさわさになってきた。
「簡単に紹介をします! 人間は田中氏の元護衛三人と筋肉だるまの仲間二人。こちらは田中氏の親衛隊からリッチ、ダークリッチ、白い骨が自慢のスケルトン君の三人です」
人間同士、魔物同士でもいいし、人間と魔物のカップリングでもご自由にどうぞ!
僕らは家庭菜園に突撃だーー!
「トマトまっか」
『美味しそうね』
「奥にカボチャがあるぜ!」
「小さいけどイチゴあります! 艶々で美味しそう!」
青いトマトもあったけど、僕らがキャッキャしている間に丸々太った赤いトマトに変身してました。
「私の菜園は気に入っていただけましたかな?」
「あい!」
『あい!』
「おうテンション上がるな!」
「イチゴ食べたいです!」
野菜も果実も好きに採って良いと言われた。
なにせ話している最中にもドンドン実ってるからね!
僕がトマトをもいで服で拭いてもぐもぐしている間、司祭は僕の代わりにお茶会の場に移動して緊張で会話が途切れがちな彼らの間に入ってくれてました。
そういう気遣い全く考えてませんでした! 司祭あんがと!
「このトマト甘いです!」
『涼ちゃんカボチャ生で食べてるの?』
「焼きながら食ってる」
カボチャを両手で抱え、生のまま丸かじりしているかに見えた涼玉だけど、何とブレスで焼きながら食べていました。とても器用です。
おっとただの木かと思ったらこれリンゴの木だ!
霧ちゃん採ってー。
リンゴが収穫されている間にマールスが焚火台や調理台を用意している。
何という有能な黒子でしょう、焼きりんごにチーズ掛けたら美味しいかなぁ?
「あちち」
どんなに熱くても状態異常無効のおかげで火傷知らず、でも熱いものは熱いのでござる。
ふーふーしながらリンゴやカボチャを食べていたら、お茶会に参加していた大人がこっちに来ていました。
良い匂いに我慢が出来なかった模様、ほこほこの野菜を食べながら皆笑顔でお喋りしてます。
イチゴを焼こうとしたスケルトン君が護衛その1に止められたり、焚火に手を突っ込んだリッチに護衛その2が悲鳴を上げたり、ツッコミ要員の後輩護衛はダークリッチといい感じ。
筋肉だるまの仲間の二人は野菜を焚火で焙るのに夢中で、カップリング出来なかった事に気づいていません。
もしかしたら二人が気付いてないだけで両想いというオチだろうか?
ならば、うむ、無事に全員縁を結べたって事でいいかな。
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