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第三章 世界に降りかかる受難
第584話
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元軍人さんの故郷が第二王子の領地になり、元軍人さんは王子の護衛に着任。
王様はメロンをおやつに食べれて幸せ。
ハッピーエンドです。
「ただ誤算はつるぴか王がビビッて高ランク食材を敬遠するようになったことだな、ランクS以上のメロンはギルドに納品されることになった」
「冒険者の舌が肥えちゃいますねー」
『王様の食事が質素になったのよ』
「とりあえず、ひよこ豆をプレゼントしとくか!」
ギルドだけでなくイネスのお店でも取り扱われるそうです、元々お店の料理は高め設定だから高級メロンを扱ってもお客から苦情は出ない、なぜならお客の9割はイネスと会うのが目的だから。
高級料理はお布施みたいな扱いなんだろうか。
あ、でも実際に使っている食材は最高レベルのものばかりだから、むしろお安く提供してる??
まぁとにかく、メロン問題は円満に解決したようです。
レイアさんに命じられた社会奉仕活動も無事終了、数日は大人しくしていようと思います!
「そう思うのがフラグだと分かってたはずなんだけどなー」
全ての問題が落ち着くのを待っていたかのように呼び出されました。
今日は子供らしく遊び倒そうと思ってたのになぁ。
呼び出されたのはだだっ広い豪華な部屋の中。
貴族のお家かな?
目の前には赤ちゃんを抱えた小学生ぐらいの美少年。
苦しそうなので赤ちゃんが病気か何かだろう、うむ僕の推理は絶好調なのです。
でもそうか、ショタが祈っても僕が呼び出されるのか、シヴァさんじゃなく。
ショタの祈り全般はシヴァさんに引き受けてもらいたいけどダメかなぁ、僕は呼び出しが減り、シヴァさんは少年を助けられてお互いウィンウィンだと思うのです。
「神様、おとうとをたすけて」
「あい!」
でも僕病状とかそういうの分からな――あ、ステータス見ればいいのか、これ便利だなぁ。
ポチポチして赤ちゃんのステータス画面を開けば、どうやら魔力過多のようです。この症例前にもあったから解決方法はある。でも赤ちゃんだと自分で魔法使えないね。
「魔力が多すぎ問題、第二の解決方法はこちら!」
シャムスが魔石をこねこねして作ったスライム、が変形した腕輪が二つ。
「これを装備すると魔力の共有が出来るようになるのです、お兄ちゃんが弟の代わりに魔法バンバン使えば現在の問題は解決なのです!」
お兄ちゃんのステータス画面を開き、魔法の欄に「クリーン」を追加。
「他に困った事があったらギルドに行って腕輪見せれば大体どうにかなります」
「この腕輪が取り上げられたらどうすれば……」
「奪おうとすると手が溶けます、じゅわっと」
シャムスのスライムが擬態しているだけなので、意思はあるし結構好戦的なタイプもいる。
何なら兄弟に危害を加えようとした時点で酸が飛んでくる可能性もあるなぁ、うーん弟君が魔力過多で生命の危険があるだけじゃなく、もしや生きている環境も悪い?
ますますシヴァさん案件。
「ご飯はいつ食べた?」
「昨日、お昼に固いパンをちょっとだけ」
むむむ、テンプレの気配。
ここで確認するのはこのお家に関する情報、世界の管理画面は便利なのです。
妻を亡くした父親が育児放棄しているもよう、そこは貴族なのだから使用人が世話をすればいいのだけど、当主が引きこもっているのを良い事に子守を放棄、お金の横領もしているっぽいなぁ。
「当主にお仕置きが必要なようですねぇ」
「ぴょぇ!」
振り向いたらシヴァさんがいて、管理画面を背後から覗いてました。
顔も知らない使用人の皆さん、ショタを虐待なんてするからショタ守護神が来ちゃいましたよ。懺悔は来世でお願いします。
王様はメロンをおやつに食べれて幸せ。
ハッピーエンドです。
「ただ誤算はつるぴか王がビビッて高ランク食材を敬遠するようになったことだな、ランクS以上のメロンはギルドに納品されることになった」
「冒険者の舌が肥えちゃいますねー」
『王様の食事が質素になったのよ』
「とりあえず、ひよこ豆をプレゼントしとくか!」
ギルドだけでなくイネスのお店でも取り扱われるそうです、元々お店の料理は高め設定だから高級メロンを扱ってもお客から苦情は出ない、なぜならお客の9割はイネスと会うのが目的だから。
高級料理はお布施みたいな扱いなんだろうか。
あ、でも実際に使っている食材は最高レベルのものばかりだから、むしろお安く提供してる??
まぁとにかく、メロン問題は円満に解決したようです。
レイアさんに命じられた社会奉仕活動も無事終了、数日は大人しくしていようと思います!
「そう思うのがフラグだと分かってたはずなんだけどなー」
全ての問題が落ち着くのを待っていたかのように呼び出されました。
今日は子供らしく遊び倒そうと思ってたのになぁ。
呼び出されたのはだだっ広い豪華な部屋の中。
貴族のお家かな?
目の前には赤ちゃんを抱えた小学生ぐらいの美少年。
苦しそうなので赤ちゃんが病気か何かだろう、うむ僕の推理は絶好調なのです。
でもそうか、ショタが祈っても僕が呼び出されるのか、シヴァさんじゃなく。
ショタの祈り全般はシヴァさんに引き受けてもらいたいけどダメかなぁ、僕は呼び出しが減り、シヴァさんは少年を助けられてお互いウィンウィンだと思うのです。
「神様、おとうとをたすけて」
「あい!」
でも僕病状とかそういうの分からな――あ、ステータス見ればいいのか、これ便利だなぁ。
ポチポチして赤ちゃんのステータス画面を開けば、どうやら魔力過多のようです。この症例前にもあったから解決方法はある。でも赤ちゃんだと自分で魔法使えないね。
「魔力が多すぎ問題、第二の解決方法はこちら!」
シャムスが魔石をこねこねして作ったスライム、が変形した腕輪が二つ。
「これを装備すると魔力の共有が出来るようになるのです、お兄ちゃんが弟の代わりに魔法バンバン使えば現在の問題は解決なのです!」
お兄ちゃんのステータス画面を開き、魔法の欄に「クリーン」を追加。
「他に困った事があったらギルドに行って腕輪見せれば大体どうにかなります」
「この腕輪が取り上げられたらどうすれば……」
「奪おうとすると手が溶けます、じゅわっと」
シャムスのスライムが擬態しているだけなので、意思はあるし結構好戦的なタイプもいる。
何なら兄弟に危害を加えようとした時点で酸が飛んでくる可能性もあるなぁ、うーん弟君が魔力過多で生命の危険があるだけじゃなく、もしや生きている環境も悪い?
ますますシヴァさん案件。
「ご飯はいつ食べた?」
「昨日、お昼に固いパンをちょっとだけ」
むむむ、テンプレの気配。
ここで確認するのはこのお家に関する情報、世界の管理画面は便利なのです。
妻を亡くした父親が育児放棄しているもよう、そこは貴族なのだから使用人が世話をすればいいのだけど、当主が引きこもっているのを良い事に子守を放棄、お金の横領もしているっぽいなぁ。
「当主にお仕置きが必要なようですねぇ」
「ぴょぇ!」
振り向いたらシヴァさんがいて、管理画面を背後から覗いてました。
顔も知らない使用人の皆さん、ショタを虐待なんてするからショタ守護神が来ちゃいましたよ。懺悔は来世でお願いします。
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